七話
後ろをタルスさんに任せ、私たちは階段を駆け上がり最上階を目指す。
「…よし!ここが最上階だ!」
「王子、すぐに参ります…!」
コルネイアさんと一緒に押し扉を開ける。
「王子!助けに参りました!」
「…!おお!きてくれたか!」
鎖に繋がれた王子にコルネイアが近づき、鎖を引きちぎる。
「王子、こちらに。すぐに脱出しましょう」
「ああ、すぐに宮殿に帰ろう!」
「よかった…王子が無事で…」
「…さあて、どうするか…」
地下で3体のデーモンを倒した俺は、二人を追いかけようとしたのだが…。
「…迷った」
この砦、50人の兵士が寝泊りできるくらい大きな作りになっている。そして複雑な作りの為、階段が見つからない。
「どうするか…」
「おやお兄さん、お困り?」
「っ!?」
柱の影から突然、盗賊のような格好をした女性が出てきた。
「だ、誰だ?なぜこんなところに…?」
「自己紹介しますか。私はトレジャーハンターのサギリ。この砦にデーモンが隠したお宝があるって話を聞いてきたんだけど…ないから帰ろうと思ってて」
「そうか。それじゃあ頑張れよ」
そう言って俺はサギリと別れて階段に…。
「ちょーっと待ってくれない?」
サギリにがっしりと腕を掴まれる。
「なんだ…?俺は早いところ仲間と合流しなきゃいけないんだ」
「そのお仲間さんがね?ここで寝てたデーモンを刺激しちゃったせいで私帰れないのよ。だから…」
「だから?」
「私を守ってくれない?剣士様」
「断る」
即答して俺はさっさと先へ…。
「わかりましたごめんなさい!みなさんに協力するから!この数を一人で切り抜けるのは無理だからあ!」
両腕で俺にしがみついて、泣き顔で懇願してくる。…まあ嘘泣きだろうが。
「わかった。敵を倒すのに協力するなら手伝ってやる」
「ありがとう。そういえばお兄さんの名前は?」
「タルスだ。一応よろしく」
「よろしくねー。あ、階段はここを右に曲がったところだよー」
「了解」
そして俺は、サギリと一緒に砦を駆け上がる…。




