三十一話
「ーーーー!」
「ーーーーー!?」
「ーーーーーー!ーーーーーーーーー!」
…なにか外が騒がしい。
一応起きるか…。
港の方だな。行ってみるか。
「オラオラオラ!さっさと荷物まとめて逃げだしなあ!」
「この港は海賊「銀龍」がいただくぞ!オラオラ見せもんじゃねえぞ散れ散れ!」
「ひ、ひいっ!銀龍だ…!みんな逃げろー!」
「きゃー!避難するのよー!」
「イヤー!イヤー!」
…予想通り海賊らしい。しかし、住民達があまり怖がっているように見えないが…?
「…あー兄さん、あの海賊は退治する必要ないからね。それより内陸に早く逃げなさい」
「…え?それは一体…?」
「話は後だ!…怪物が来るぞ!」
沿岸をふと見ると、空を飛ぶ多数のデーモン達が見えた…!
「…なるほど。あの海賊はあいつらを倒すためにここに来たということだな!」
「そういうことです。さあ早く逃げなさい!」
「…そうはいかねえ。助けに行く!」
「えっ!?ちょっと!?」
おじさんの制止も聞かず、俺は港に駆け出した。
「来ますぜ船長!」
「ああ!派手にぶちかますよ!」
「…せ、船長!どっかの男が一人、こっちに向かっていますぜ!」
「…どうせどっかの野次馬だろ。ほっときな」
「いえ、それが…一緒に戦うと」
「…どんだけ馬鹿なんだよそいつは。追い返しても駄目ならほっとけ。犬死にしても知らん」
「…い、イエッサー!」
「さあ、腹括りな!戦闘だぜ!」
「あんたが死んでも知らないからな!勝手にしろ!…と船長から言われたよ。正直言って逃げて欲しいが…言っても聞かないだろ?ならせめて、死なないうちに撤退してくれ」
「…わかった。あんたらの邪魔はしないようにするよ」
「ああ。それでいい。来るぞ、あんたも構えな!」
そして俺と海賊達は、デーモン達と対峙する…!
「…さて、行くか」
「ー霊水よ、全てを貫く槍となれー!」
空を飛ぶデーモンの羽に、水槍を打ち込む。
「!クケェ…!?」
「怯むな!ガンガン打ち込め!」
「「「うおおおおおおお!!!」」」
海賊達は銃と大砲を撃ち、次々とデーモンを撃ち落とす。
「クケケケ!今回の我々は一味違うぞ!」
「如何にも。海賊共よ、その命散らしてもらうぞ!」
魚人達が海から飛び出し、大砲に海水を撒く…!
「クソ!大砲が…!」
「油断するなよ、人の子よ」
「ぐああっ!」
「クケケケケ!作戦成功!このまま畳み掛けろぉ!」
「「アイアイサー!!」」
「させるかっ!」
「やらせねえぞっ!」
俺と船長が飛び出すのは同時だった。
「砲技…ワイルドハント!」
「剣技…クロスブレイド!」
船長の銃弾と、俺の剣が敵を吹き飛ばす。
「大丈夫か?あんたら」
「あ、ああ…助かったよ兄ちゃん。船長もありがとな」
「感謝する暇があったら足を動かしな!生きてたら感謝なんざあとでいくらでも聞いてやるよ!」
「「は、はいっ!」」
「それと…あんた。みくびってたよ正直。アタシは船長のデザイカだ。よろしく頼むよ」
「…俺はタルスだ。よろしくなデザイカ」
「よろしくタルス。…さーて、気ぃ抜くなよ!まだまだ敵は来るんだから!」
「「「イエッサー!!!」」」
「クケケケケ!まだ兵はいるのだ!今度こそ海賊を討ち取るぞ!」
「「「アイアイサー!!!」」」




