二十八話
ミトとコルネイアとベルレと共に、船に乗り次の島へ。
今回は漕ぐ人が三人に増えたので、交代しながら向かうことに。
「次の島まであとちょっとー。がんばー」
「…おう…あと少しだな…」
…今日も日が沈む前に着けそうだ。
「着きましたー!」
「…よし、ベルレ…手続き頼んだ」
「はいはーい。おまかせあれー」
「さて…確かこの島はこの付近では大きめな島だとか言ってたが…やはり賑わいが違うな」
肩で息をしながら周囲を見ると、2.30人は乗れそうな漁船が数隻。他の場所から来たらしい商船も止まっており、港だけでもかなりの賑わいだ。
「…船が欲しいな。他の船員を探すとしても、ある程度の大きさの船が欲しいところだが」
「そりゃ欲しいが…海賊からそのまま奪うか?ただそんなでけえ船が軽く手に入るとも思わねえが」
「そうですね…他の船に乗せてもらうにも限界はありますしね。早く国に帰らなければ…」
「それよりも王子だ!早く王子を見つけ出さなければ!」
「あっ、そういえば…完全に忘れてました…」
「そうだ!俺の体が治った以上、まず何よりも王子の捜索が急務!…しかし足が無ければ…」
「どしたのー?」
三人で悩んでいるところに、手続きを終わらせてくれたベルレが帰ってきた。
「なんか深刻そうだけど…まあなんとかなるっしょ。今日は休も休も。特にコルさんは病み上がりなんだし」
「…こる…さん…?」
「ん?あんたのこと。コル…なんだっけ。まあ呼びにくいしコルさんで」
「…それでいい。我々は対等な立場だからな。呼びやすい呼び名で呼んでくれ」
頭を抱えながら、コルネイアが了承する。
…軍人育ちっぽいし、こんなフランクな呼ばれ方されたことなかったんだな…。
「それじゃ宿いこー」
「はい。そうしましょうか」
そのまま宿を取り、特に何もできないまま俺たちは眠りについた…。
翌日、けたたましい警告音と共に目が覚める。
『海賊の襲来です!島民の皆さん、すぐに内陸に避難を!海賊狩猟の人はすぐに港へ行って迎撃をお願いします!』
「…マジかよ」
すぐに飛び起きて、ミトとベルレが寝ている部屋へ。
「ミト!ベルレ!起きろ!すぐに迎撃に行くぞ!」
「…ん?…って、た、タルスさん!?どうしてここに…!?」
「…んー?ああ、鍵忘れてた…」
「ベルレさん!?って襲撃ですか!すぐに準備を…!」
「…タルス、乙女の着替えタイムだぞ、帰れ」
「…失礼しました!」
すぐにドアを閉め、廊下に出る。
そうすると、すでに鎧を身につけて弓まで持ったコルネイアと鉢合わせる。
「二人を起こしてくれたか。俺は先に行ってるからな」
「ああ。気を付けろよ」
「わかってる」
そして俺も装備を整え、ミトとベルレを連れて港へ向かう…!




