二十七話
ミトをひとまず落ち着かせ、俺達はコルネイアの寝ている部屋に入った。
「コルネイアさん…入りますよ」
「…はあ、はあ…ミト…か…?」
「はい。…ごめんなさい、お医者さんはまだ…」
「大丈夫だ。…大丈夫だから、お前は寝てrゴホッゴホッ!」
「コルネイアさん…」
「コルネイア、お前まさかあの時の毒が…」
「ん…?タルスか。お前も合流できたか…」
「ああ、もし毒ならミトがなんとか…」
「ダメだったんです。私の回復魔法も気休めにしかならなくて…」
「…そうだったか。コルネイアがいるかいないかは大きな違いだ。なんとかして、コルネイアの毒か何かを取り除かないと…」
「だから…お前らは先に行けって…言ってるだろうが…」
「…そうだ、ベルレならなんか知ってるかも…ちょっと呼んでくる!」
「…ベルレ?」
「連れてきた!」
「ちょっとー…いきなり起こしてなにさ」
「…今度は人魚を仲間にしたんですか?」
「一時的にな。…それでベルレ、何かわかるか?」
そう聞くと、コルネイアのそばにベルレが行き、おもむろに手をかざす。
「ー柵よ、我らが瞳に映れー」
ベルレが唱えたのは…体質異常を可視化する魔法?
それを見ると、頭から紫の泡が…これは毒だな。あとは…ドス黒い色の髑髏が体の周りを回ってる…?これはまさか!?
「…呪いかー。それもだいぶ強力な」
「呪いだと…!?呪いのせいでこんなに苦しんでるのか!?」
「いや…この呪いは多分、毒を体から抜くことができない呪い。地味だけどとても厄介なんだよねー…」
「そうか…その呪いを解く方法は?」
「手っ取り早いのは解呪魔法を持ってる人に解呪してもらうことだけど…」
「タルスさん、そういえば解呪の魔法持ってましたよね?やってください!今すぐ!」
「…ああ、いくぞ!」
「ー精霊よ、かの者を戒めから解き放てー!」
俺が魔法を唱えると、コルネイアの周囲を飛ぶ髑髏が吹き飛び、残っているのは毒一つのみ…!
「よし!ミト!」
「ー精霊よ、彼に健康なる身体をー!」
…これでコルネイアを苦しめる物は全て消えたはず…!
「…ゆっくり寝かせてあげましょう。起きたらきっと、身体は治ってますよ」
次の日、ロビーに降りると昨日とは打って変わって清々しい笑顔を浮かべたコルネイアがいた。
「おはよう。昨日はありがとな、タルス」
「お、おう…回復力強すぎないか?」
「いや、こんなもんだろ。そういえば…タルスは船を持ってるのか?」
「ああ。数人しか乗れない小さい船だがな」
「それでも乗れるだけマシだ。すぐに出発して残りのメンバーと船を探して国に戻るぞ!」
「…そうだな。無理だけはするなよ、コルネイア」
「おう。それじゃ行くか!…ミトとベルレが起きたら」
「そうだな」




