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十九話

俺たちはアリスを仲間にして、エイゲスの塔に向かった。

道中は全くと言っていいほど敵が出て来ず、予想よりずっと早くエイゲスの塔に着いた。


「…よし、準備はいいな?行くぞ!」


コルネイアが重い鉄の扉をゆっくりと開ける。

そして、コルネイアに続いて俺たちも塔の内部に入る。


「…静かだな」


「だね。罠を大量に仕込みましたよーって言わんばかりのこの感じ」


「いえ、敵はいます…気配が、あるんです」


「そうだな。…アリス、吹っ飛ばすぞ!」


「はい。右は任せてください」


「ー爆炎よ、全てを焼き払えー!」

「ー光の波動よ、邪悪を打ち砕けー!」


俺とアリスの放った魔法が、何もないはずの空間に向かう。すると…。


「グギャアアアッ!」

「熱い!熱いいいいいい!」

「アアアアア浄化されるうううううう!」

「ホゲエエエエエエエエ!」


十数体のデーモンの断末魔が塔に響く。

炎が燃え尽きた後にそこに残ったのは、黒い塵と数本の角だけだった。


「透明化の魔術か。タルス、アリス、助かった」


「しかし、階段がないな。どこかに隠されているのか…?」


そう言われ周りを見渡しても、オリュシオンの言う通りこの塔には階段も、階段を隠すような部屋もない。


「私に任せてー。ふっふっふ、この程度の見せかけで私を騙そうなんて甘い甘い」


サギリはそう言って、左側にあった壁を思いっきり叩いた。

そうすると拳が空中で止まり、その空間が揺らいだ後に螺旋階段が現れた。


「ほらね」


「流石トレジャーハンターですね。では行きましょうか!」










その後、二階、三階も同じようなトラップと待ち伏せが続いたが、サギリとコルネイアがなんとかしてくれた。


「罠が古典的。視界を少し誤魔化すことしか考えてないし。本当にアップデートしてるの…?」


「アップデート…?」


「あー…なんでもない。先進も」


「ええ。確かここは四階が最上階なんですよね?」


「ああ。だからそこにいるはずだ」


そして俺たちは、四階への扉を開ける…。

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