十七話
二日かけて森を抜け、荒野を歩く。
…三年前、ここは一面の草原だった。
「クソッ…!」
「気持ちはわかる。だが…」
「わかってる。…行くぞ」
目の前の惨状を受け入れ、先に進む。
「…あれ?あそこに、デーモンの群れが…」
「っ!…行くぞ」
「りょーかい。みんなで行くよ!」
俺たちは、全員でデーモンの群れの方に走り出した。
近づくにつれ、その状況がよくわかるようになった。
「…む?あそこ…人が戦ってないか?」
「何っ!?」
見てみると、術師のような女性が一人でデーモンの群れと交戦していた。
「サギリっ!行くぞ!」
「オッケー!助けに行くよ!」
俺はサギリと一緒に、デーモンに突撃…!
「グゲっ!?」
「短剣技…シャドーバイト!」
サギリが素早くデーモンの背後に回り、両の翼を切り裂く。
「グケエエエエっ!?」
「剣技…クロスブレイド!」
墜落してくるデーモンを、俺がX字に斬り伏せる。
「っ…!?あなたは…!」
「大丈夫ですか?」
「私たちも助力するよー!」
「…ありがとうございます。私の名は…アリス。そう呼んでください」
「そうか。俺はタルスだ」
「私はサギリ!それじゃー行くよー!」
「はい。よろしくお願いします!」
「ー光よ、天より降り注げー!」
アリスが杖を天に掲げると、空より光り輝く流星が降ってくる。
「グケエっ!?」
「ゴガッ!」
「オゲエエエエエエ!」
「おりゃっ!」
俺は、その隙をついてデーモンをぶった斬る。
「オゲエエエエエエ!」
…この剣、ものすごく切れる。攻撃を受け止めることはできそうにないが、敵を斬ることに関しては問題ないだろう。
「ー闇よ、拡散せよー!」
「ー炎よ、焼き尽くせー!」
「二人とも、避けて!」
「了解!」
俺は飛び上がって、火球と波動を避ける。
「もらった!」
「剣技…流星剣!」
火球を打ち出した敵に対して、上空から剣を叩きつける。
…はずだったのだが、そのままの勢いで両断してしまった。
「…なんだこの切れ味」
「ー光よ、爆散せよー!」
「グキャアアア!」
アリスが放った光球が弾け、花火のように敵を飲み込む。
「…おつかれ」




