十一話
あの戦闘の翌日、俺たちは宮殿の一階に集まっていた。
「おはよう」
「おはようございます、タルスさん」
「おはよー」
そして、俺たちが丁度全員集まった頃に王が二階から降りてきた。
「おはよう。先日は本当に助かった。ありがとう」
そう言って、王は俺に頭を下げた。
「お、王!?」
「そしてすまなかった。私は君を疑い、罵倒してしまった。本当にすまない…!」
「いえいえ!それは気にしていないので大丈夫ですよ!顔をあげてください!」
「…君がそういうならそうしよう。改めて、本当にありがとう…!」
「王、無理はしないでください。まだ傷が癒えていないんですから」
「…ああ、すまない。ベットまで運んでくれるか、コルネイア…」
「ええ。お任せください」
しばらくして、コルネイアが戻ってきた。
「待たせたな。それじゃあ本題に入ろう」
コルネイアはそう言って、机に世界地図を広げた。この国、サンブラが中心に描かれた地図だ。
「…セクターに操られてた剣士が、先程目覚めた。…もう入ってきていいぞ」
「そうか…それでは、失礼する」
入ってきたのは、金髪の美女…オリュシオンだった。
「…女の人だったんですね」
「鎧兜を被っていた上、僕はもともと声が低いからね。そう思うのも無理はない」
「そして…オリュシオンが、王子の在り処を知っているらしい」
「ああ、知っている。この国から東に行ったところ…エイゲスの塔という所に、王子は幽閉された」
エイゲスの塔…それって!?
「俺の故郷の近くか。でもあそこに魔物は住みついてなかったはずだが…?」
「…あそこが、お前の故郷なのか…」
「ああ。そうだ。自然豊かな村…ラフィルトが俺の故郷だ」
「そうか…それで話を戻すが、俺たちはこれからエイゲスの塔に向かう。向かうのは、俺と、オリュシオン、そしてミトだ」
「…え?私もですか?」
「勿論だ。お前の魔法に期待している」
「そ、そうですか…頑張ります!」
「あー…ねえねえ。そこに、私もついてっちゃあダメかな…?」
「…サギリ、お前にこのミッションに協力する必要はない気がするが…?」
「そうじゃなくて、東の大陸に用があるの。ほら、船って高いじゃない?だから、協力して王子様助ける代わりに、私を東の大陸にタダで送って欲しいなーって…思ってね?」
「…そうか。だが、王子の救出が最優先だ。そこを第一に考えるならかまわん」
「オッケー!さっすが兵士長!」
「…俺も行こう。三年帰ってないから故郷がどうなってるか気になる」
「タルス…そうか。お前がそうするなら、この五人で行こう」
「そうと決まれば出発準備だ。港に急ごう!」
「「「おー!」」」




