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Found Number  作者: 寝火
新参
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4/17

第三話 王都ギルシアン

そろそろ面白くなってきたんじゃなぁい?応援せずとも読めるよね?



馬車に揺られながら、俺とカイは他愛もない話を続けていた。


「そういえば、カイって何歳なんだ?」


「俺か? 十八歳だ。」


「えっ。」


思ったより若い。


勝手に二十代前半くらいだと思っていた。


「今度は俺の番だ。」


カイはニヤリと笑う。


「いや、待て。俺が当ててやる。」


そう言って俺をじっと見つめる。


「……十五歳だろ。」


「すげっ! 当たってる!」


思わず声を上げる。


「なんで分かったんだ……ですか?」


「だから、その敬語やめろって。」


カイは笑いながら言った。


「見た目がガキっぽいんだもん。」


(こいつ、本当にノンデリだな。)


少しイラっとした。


でも悪気がないのは分かる。


ガマン、ガマンだ。


気を取り直し、前から気になっていたことを聞いてみる。


「じゃあ、年齢の話はいったん置いといて……カイはなんでギルドに入ろうと思ったんだ?」


さっきまで笑っていたカイの表情が、一瞬だけ曇った。


窓の外へ視線を向け、小さく息を吐く。


「その前に一つ。」


「ん?」


「なんで急に敬語なんだ?」


「……え?」


「なんか気持ち悪いからやめてくれ。」


(いや、答えになってなくないか?)


そう思ったが口には出さない。


少し間を置いて、カイは静かに続けた。


「その理由は、今会ったばかりの相手には話せない。」


「個人的なことだからな。」


「……そっか。」


俺は苦笑する。


「悪い。少し踏み込みすぎた。」


重たい空気が流れる。


その空気を壊したのは、カイだった。


「おい、セプト。」


「もうすぐ着くぞ。」


そう言われ窓の外を見る。


遠くには巨大な城壁。


その向こうには、数え切れないほどの建物が並んでいた。


――奪還の王都ギルシアン


地方の小さな村で育った俺には、その景色がまるで別世界に見えた。


「……すげぇ。」


思わず声が漏れる。


俺の冒険は、この王都から始まる。


感動しないわけがなかった。


やがて馬車は大きな門をくぐり、街へと入る。


しばらくして広場へ停車した。


「到着だ!」


御者のおっちゃんが大きな声を張り上げる。


「長旅ご苦労さん! 冒険者として頑張れよ、兄ちゃんたち!」


「ありがとな、おっちゃん!」


俺は笑顔で手を振る。


「故郷へ帰るときも、また送ってくれよ!」


「もちろんだ!」


おっちゃんは豪快に笑った。


「俺もよろしくな!」


カイも荷物を背負いながら笑う。


「今度は道中、もう少し静かにしてるからよ!」


「それは期待しねぇでおく!」


おっちゃんの返事に、俺たちは思わず笑ってしまった。


馬車が去っていくのを見送りながら、カイが口を開く。


「さて。」


「今日はもうギルド閉まってるだろうし、宿を探そうぜ。」


「一緒の宿でいいか?」


「その方が俺も安心できる。」


「確かこの辺の相場は、一泊銀貨五枚くらいだったはずだ。」


その言葉を聞いた瞬間。


俺の顔から血の気が引いた。


(……銀貨、五枚?)


財布の中身を確認する。


残っているのは、心もとない金額だけだった。


(やばい。)


(完全に計算ミスだ。)


馬車代や途中の出費を甘く見ていた。


銀貨五十枚もあれば十分だと思っていた俺が甘かった。


「どうした?」


カイが首をかしげる。


「いや、その……。」


言いづらい。


出会ってまだ数時間の相手だ。


だけど、このままじゃ宿にも泊まれない。


俺は覚悟を決めた。


「本当に言いにくいんだけどさ……。」


「金、貸してくれないか?」


沈黙。


俺は恐る恐るカイの返事を待った。


***


――同刻。


「着いたー!!」


元気いっぱいの少女が、大きく伸びをした。


「早く行こうよ、ミルト!」


その隣を歩く長身の少女は、落ち着いた様子で周囲を見回す。


「少しは落ち着け、ルシル。」


「今日はもうギルドの受付時間は終わっている。」


「まずは宿を探すのが先だ。」


「えぇー。」


口では不満そうにしながらも、ルシルの足取りはどこか軽い。


初めて訪れる王都。


その景色に胸を躍らせているのは、ミルトも同じだった。


ついに来ましたね。王都<ギルシアン>この名前にするのにかかった時間約3秒すぐ思いつきましたよ。やっぱ、日々の妄想を欠かさずにしているだけあって、簡単に思いつきましたよ。聞きたいことあったら言ってくださいね。面白い質問お待ちしていますね?(圧)

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