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満足
甘い匂いがしてふと目が覚めた。目を開けると先ほどのイケメンがいて私の顔を覗き込んでいた。どのくらい寝ていたんだろう。
それより私ずっと抱っこされてたの?
「猫ちゃん、猫ちゃん、目が覚めた?温めたミルクを用意したよ。飲める?」
「うん、飲みたい」
やはりミーとしか聞こえなかったがそう返事をして腕から下ろしてもらう。
床に置かれた浅いお皿に並々とミルクが注がれている。美味しそう。床に置かれた皿を見て小さくため息をついた。なんだか最初から猫ちゃんと呼ばれていたり、自分でも自分の体に違和感があったりはした。ただなんとなく認めたくなかったのだ。私、猫なのか?
まあ、猫なんだろうな。人間のような感覚なのに自分が猫であるというのが不思議な感じだ。でも、猫なんだとしたらそれを受け入れるしかないよな。うん、大丈夫だ。
ペロペロと舌を使ってミルクを飲んでみる。
「お、おいしい」
一口飲んだらもっともっとお腹が空いたような気がして夢中でミルクを飲んだ。舌を使うの、難しいな。手を使って飲みたい。いや足か。
そんなことを考えたりしているうちにあっという間にミルクは無くなった。ああ美味しかった。満足満足、とミルクがはねて汚れてしまった口周りを綺麗にしているとなにやら視線を感じる。
顔を上げるとそこには随分と整った顔が2つあった。




