カリキュラム
バルトは黒板を消すと、新しく科目名を書き始めた。
剣術
体術
魔法基礎
戦術学
歴史
地理
魔獣学
生徒たちは自然と視線を前へ向ける。
「これが一年で学ぶ主な内容だ覚えろ」
朝は体力訓練。
午前は座学。
午後は実技。
その後には自主訓練の時間まである。
日曜日だけは休養日になっていた。
もっとも補習や特別訓練が入ることもあるらしい。
「思ったより多いな……」
ロイが時間割を見ながら顔をしかめる。
「そうか?」
「そうかじゃないだろ。休みがほとんどないぞ」
「騎士学校だからな」
レインが答えると、ロイは諦めたようにため息を吐いた、教室のあちこちでも似たような反応が起きている。
バルトは気にせず話を続けた。
「朝は体力訓練だ」
「走る」
「以上」
説明が雑だった。
「どれだけ剣が上手くても体力がなければ戦場では役に立たん」
「午前は座学」
「戦術、歴史、地理、魔獣学を中心に学ぶ」
黒板を軽く叩く。
「騎士は剣だけ振るう仕事じゃないぞ上に行けば部隊を動かすかすこともあるし魔獣討伐に出ることもある」
「地図を見て部隊編成を決めることもある」
説明は簡潔だった
「午後は実技だ」
「剣術」「体術」「魔法基礎」「集団訓練」
「順位戦で勝ちたいなら実技を頑張れ騎士になりたいなら全部頑張れ」
「特に集団訓練は手を抜くなよ騎士は1人で戦わん、どれだけ強くても勝手な行動をする奴がいるは部隊は全滅する」
その言葉は多くの生徒の胸に残った。
元アルディア騎士団10席の言葉は重いな。
バルトは机の上の紙をを持ち上げる。
「今の順位表を貼るぞ」
教室がざわついた。
「入学試験時点での暫定順いだぞ分かるな、数か月後にはいくらでも変わるぞ」
ロイが顔をしかめる。
「24位か……」
「悪くないだろ」
レインは答えた。
40人中24位。真ん中より少し下だ。
「微妙なんだよ」
ロイは不満そうだった。
「お前は?」
「5位」
ロイの動きが止まる。
「5位?」
「そうらしい」
順位表を見ながら答える。
試験ではそれなりに加減したつもりだったが少し高かいな。
「いや、お前そんな強そうに見えないぞ」
確かにレインは顔が整っており優男にみえる。身体も細身だ。
教室のあちこちでも会話が聞こえてくる。
順位に喜ぶ者。
悔しそうな者。
納得していない者。
反応は様々だった。
バルトはそんな生徒たちを見渡した。
「その順位に意味があるのは今だけだ」
教室が静かになる。
「上にいる奴は落ちるな、下にいる奴は上がれ、3か月後には全員入れ替わっていても不思議じゃない」
誰も軽くは聞いていなかった。
騎士学校での最初の順位そして最初の目標、それぞれが自分の順位表を見つめている。




