↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦えない俺は見捨てて生き残る——戦場の違和感だけで成り上がる転生戦国記  作者: 黒狐
第8章 戦乱の狼煙

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
51/178

第50話 怪物と盾

鬼庭盛綱は拠点入口の前に立っていた。


周囲には蒼鷹兵。


その後方には塚原茂光。


鬼庭は刀を肩へ担ぎながら笑う。


「さて」


「そろそろ終わらせるか」


塚原が眉をひそめた。


「鬼庭殿」


「まさか自ら入られるおつもりですか」


鬼庭は鼻で笑う。


「だから勝てぬのだ塚原殿」


「賊相手に何を恐れる」


「俺が山狐の首を取る」


塚原は小さくため息をついた。


「……好きになされ」


だが放置も出来ない。


結局、塚原も同行することとなった。


⸻


拠点内部。


物見が叫ぶ。


「来た!!」


「今度は鬼庭本人だ!!」


その報告に弥助が笑う。


「ようやく大将のお出ましか」


鉄も刀を担ぐ。


「叩き潰してぇな」


だが山は違った。


静かに首を振る。


「いや」


「鬼庭が動いたってことは」


「塚原も動く」


山の視線は鬼庭ではない。


塚原へ向いていた。


「ここからが本番だ」


その一言に玄も頷く。


鬼庭は強い。


だが塚原は厄介だ。


二人とも理解していた。


⸻


鬼庭は迷わず進んだ。


伏兵が飛び出す。


玄隊。


左右から斬りかかる。


だが。


「遅い」


鬼庭の刀が閃く。


「ぐぁっ!!」


玄隊の一人が吹き飛んだ。


続けて二人目。


三人目。


鬼庭は止まらない。


まるで獣だった。


⸻


別方向。


鉄隊も襲い掛かる。


「死ねやァ!!」


鉄が振るう大剣。


だが鬼庭は受け流す。


ガキィンッ!!


激しい火花。


鉄が顔をしかめる。


「ちっ……」


重い。


そして速い。


真壁軍副将。


その肩書きは伊達ではなかった。


⸻


戦場は乱れる。


蒼鷹兵が倒れる。


山隊も倒れる。


被害が出始めていた。


鬼庭が笑う。


「どうしたァ!!」


「そんなものか山狐!!」


刀を振り回しながら進む。


その後方。


塚原は戦わない。


ただ見ていた。


通路。


偽装。


伏兵位置。


建物配置。


全てを観察している。


山はその様子を見ていた。


(やっぱりか……)


鬼庭ではない。


厄介なのは塚原だ。


⸻


場面は白蓮側へ移る。


白蓮兵が牙城兵馬へ斬りかかった。


だが。


「遅ぇ」


牙城の一撃。


白蓮兵が吹き飛ぶ。


その瞬間。


後方から相良義隆が飛び出した。


「はぁっ!!」


ガキィンッ!!


渾身の一撃。


だが牙城は防いだ。


火花が散る。


二人は同時に距離を取った。


⸻


黒曜三騎士。


牙城兵馬。


白蓮四天王。


相良義隆。


ついに両雄が相対する。


⸻


「ふんっ!!」


相良が踏み込む。


「はっはァ!!」


牙城も迎え撃つ。


キンッ!!


ガキィンッ!!


金属音が響く。


一合。


二合。


三合。


十合近い斬り合い。


互いに一歩も引かない。


⸻


牙城が笑う。


「はっはっはァ!!」


「白蓮の盾ってよォ!!」


「思ったよりやるじゃねェか!!」


相良は歯を食いしばる。


「舐めるなぁ!!」


再び激突。


ガキィンッ!!


キンッ!!


火花が散る。


⸻


だが。


徐々に相良が押され始める。


純粋な武力。


膂力。


体格。


全てにおいて牙城が上だった。


「くっ……!」


相良が後退する。


牙城は笑う。


「どうしたァ!!」


「もっと本気出してこいよォ!!」


⸻


そして。


ガキィンッ!!


大きな音が響いた。


相良の体勢が崩れる。


足がよろめく。


一瞬の隙。


⸻


牙城は見逃さなかった。


「もらったァ!!」


巨大な刃が振り下ろされる。


⸻


「相良殿ォォォ!!!」


側近の絶叫が戦場へ響いた。


(続く)

読んでいただきありがとうございます。

面白いと思っていただけたら、ブックマークや評価で応援してもらえると嬉しいです。

続きも毎日更新していきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。