設定資料集3
黒狼
かつて山、山狐と呼ばれた者。
名を捨て、暫くは名無しとしていたが、見た目のまま黒狼と呼ばれるようになる。
他人を信じた結果、裏切られて仲間を死なせた。
自分の甘さを責め精神的な苦痛により、髪は白くなった。
また、額から左頬へ走る傷がある。
また過去を捨て自分を知る人物から避けるために黒い狼の仮面を付けている。
利害が一致した六道玄庵の勧誘に応え、現在は白蓮四天王として過ごす。
しかし、白蓮の命令系統には属さず、自分の利になることのみ行動する。
これまでは誰も殺さず、大切な仲間の居場所を作り、守ることを大切にしていたが、その甘さを捨て、
黒刀・孤影を携えて、守るためには殺す必要性があると考え行動する。
久我 景定
――黒曜の軍師。見えざるものを読み、戦場を操る男。
居城:影月城
黒曜の軍師。
山がこの世界へ送られ、早々に蒼鷹軍の前線部隊へ配置された際、その敵国である黒曜側の軍師として戦場に立ち、蒼鷹軍を壊滅へと追い込んだ。
その後、白蓮との戦いでは、迫り来る白蓮四天王の攻撃を逆手に取り、黒曜三騎士を巧みに動かすことで戦況を覆す。
その采配によって、白蓮四天王の一人である相良義隆を討ち取るという大きな功績を上げた。
戦場を正面から力で制するのではなく、敵の動き、心理、状況の変化を読み、その先にある勝利を組み立てることを得意とする。
久我景定にとって、戦における犠牲は勝敗を決める絶対的な基準ではない。
たとえ味方に多少の犠牲が出ようとも、それを上回る戦果を得られるのであれば、それは必要な代償に過ぎない。
人命すらも戦局を動かす一つの要素として捉える、徹底した合理主義者。
しかし、その冷徹さこそが黒曜の軍師としての最大の武器でもある。
黒曜 景綱
――黒曜の殿。静かに国を支え、強国の礎を築く統治者。
居城:影月城
黒曜を治める殿。
あまり表立って発言や行動をすることはなく、自ら前線に立つこともない。軍事に関しては、その一切を軍師である久我景定に一任しており、戦場での采配や作戦について口を挟むことはほとんどない。
その一方で、内政においては卓越した手腕を持つ。
食糧や資源の確保、人材の登用、経済、領地の管理など、国を維持するために必要なものを的確に整え、黒曜が安定した強国として成長するための基盤を築いている。
黒曜が強国として成り立っているのは、内政を担う景綱と、軍事を担う久我による明確な役割分担があるからこそ。
互いの領分に必要以上に干渉せず、それぞれが己の役割を果たすことで、黒曜は安定した国政と強大な軍事力を両立させている。
景綱は多くを語らない。
しかし、配下の能力を見極め、適材適所に人を配置し、それぞれに役割を与えることで最大限の力を引き出す統治者でもある。
そのため配下からの信頼は厚く、景綱のもとでは各々が自らの役割に集中し、安定した政務を行うことができる。
静かな存在でありながら、黒曜という国そのものを支えている男。
その姿は目立たずとも、国の隅々にまで影響を及ぼしている。
牙城 兵馬
――黒曜三騎士・一騎。強者との死闘を求める、黒曜の猛将。
居城:狼牙城
黒曜軍が誇る猛将。
荒々しく豪胆な性格で、常に自分より強い者との死闘を求めている。
戦場では敵の強さを見極めると、それが自分の求めていた相手であればあるほど嬉々として戦いに挑む。その性格を久我景定にも理解されており、敵軍の猛将や精鋭を相手取る役目を任されることが多い。
だが、兵馬自身も久我に利用されていることは理解している。
それでも構わない。
強者と戦えるのであれば、むしろ望むところだと笑う。
白蓮との戦では、白蓮四天王の一人である相良義隆と激突。
互いに一歩も譲らぬ死闘の末、兵馬は相良義隆を討ち取るという大きな功績を上げた。
しかし、兵馬にはただ敵を倒すだけの武将ではない一面もある。
自らが認めた強者に対しては、敵であろうと敬意を払う。
相良義隆を討ち取った際も、その首を取ることを厳命して禁じ、亡骸を傷つけることなく丁重に白蓮へ送り届けるよう指示した。
戦場では荒々しく敵を圧倒する猛将。
その胸には、強者を強者として認める確かな仁義がある。
それこそが、牙城兵馬という男である。
篠塚 景虎
――黒曜三騎士・二騎。武と知を兼ね備え、戦場を最適解へ導く名将。
居城:影ノ城
黒曜三騎士の一人。
武勇と知略、その両方を兼ね備えた名将。
荒々しさを前面に出す牙城兵馬とは異なり、常に冷静に戦場を見据え、状況に応じて最善の判断を下すことを得意としている。
白蓮との戦では、牙城兵馬と共に白蓮四天王の一人、相良義隆と激突。
相良義隆の実力を認め、その存在を失うことは今後の世界にとって大きな損失になると判断した景虎は、戦いの最中で投降を促した。
敵だから殺す。
それだけが戦場における答えではない。
相良ほどの武将であれば、生きて黒曜に加わることで、これから先の戦乱において大きな力になる。
そう考え、景虎は幾度も投降を促した。
しかし、相良義隆はそれを受け入れなかった。
景虎は最後まで無益な殺しを望まず、それでも相良が戦うことを選んだ以上、敵将として討ち取ることを決断する。
「もう一度言う、投降しろ」
その言葉に込められていたのは、敵への情けではない。
強者を失うことの意味を理解した上で、それでも戦場において最善の選択を取ろうとした、景虎なりの判断だった。
どのような状況でも感情に流されず、何をすべきかを瞬時に見極める。
自ら刃を振るう武勇を持ちながら、部隊を動かし戦場を支配する指揮能力も備える。
それが、黒曜三騎士・二騎、篠塚景虎である。
鷺森 宗玄
――黒曜三騎士・三騎。蛇の如く絡みつき、敵を逃さぬ老練の知将。
居城:灰塵城
黒曜三騎士の一人。
白髪の混じった壮年の武将であり、三騎士の中でも特に知略に秀でた知将。
他の二人が武勇を前面に押し出すのに対し、宗玄は戦場全体を見渡し、現状を正確に把握したうえで、その先に起こることまで予測して行動する。
宗玄が得意とするのは、敵を正面から滅ぼすことではない。
地形や兵の動き、敵の心理を利用し、相手が最も嫌がる手を打つ。
焦らせ、迷わせ、混乱させ、行動を鈍らせる。
そうして生まれた僅かな隙を逃さず、まるで蛇が獲物へ絡みつくように軍団そのものを敵へ絡ませ、逃げ道を一つずつ奪っていく。
白蓮四天王の氷牙が相良義隆への援軍を率いて現れた際にも、その才覚を発揮。
正面から援軍を撃破するのではなく、地形や敵の動きを利用して進軍を阻害し、援軍の足止めを行った。
その結果、相良義隆への援軍を戦場へ到達させることなく、黒曜側に有利な状況を作り出した。
また、白蓮四天王・赤堂との戦いでも、執拗な包囲と攪乱を繰り返し、赤堂を負傷させるという功績を上げている。
宗玄は決して武力の低い武将ではない。
必要とあれば自ら刃を振るうこともできる。
しかし、彼が最も恐ろしいのは、その武力ではない。
敵が「まだ戦える」と思っている間に、すでに逃げ道を奪い、気付いた時には戦場そのものを支配している。
目の前の敵を倒すことよりも、その先にある戦況全体の勝利を優先する。
味方にとっては頼もしく、敵に回せばこれほど厄介な相手はいない。
それが、黒曜三騎士・三騎、鷺森宗玄である。
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