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戦えない俺は見捨てて生き残る——戦場の違和感から全てを操る転生戦国記  作者: 黒狐
第10章 喪失編

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設定資料集2

六道玄庵りくどう げんあん


白蓮軍強硬派の筆頭。


表舞台で剣を振るうことは少なく、交渉・策略・内政によって白蓮を支えてきた知将。


「国を守るためなら、犠牲は必要」という思想を持ち、敵だけでなく味方すら切り捨てることを厭わない。


その目的は私欲ではなく、ただ一つ。


白蓮という国を未来へ残すこと。


山の才能を見抜き、絶望の底にいた彼を白蓮へ迎え入れた張本人でもある。





九鬼影宗くき かげむね


白蓮軍副将。

強硬派の中でも発言力を持つ重臣。


武官・文官の双方に優れ、軍務だけでなく内政や政務にも精通する。


己の正義を信念とし、白蓮のためなら厳しい決断も下す。


六道玄庵とは同じ強硬派でありながら考え方が異なり、

その行いに異を唱えることも多い。


六道からは煙たがられているが、信念を曲げることはない。





黒川くろかわ 宗十郎そうじゅうろう


人物紹介


山をさらに闇へと引きずり込む監視役。


六道玄庵とは異なる「狂気」を持つ男。


人を斬ることに一切の躊躇いはなく、自らが「悪」だと判断したものは、容赦なく斬り捨てる。


しかし、宗十郎自身に悪意があるわけではない。


彼には彼なりの「正義」があり、その正義を疑うことがない。


だからこそ、山が非道な行為に手を染めても、それを否定しない。


「生きるためだった」

「仲間を守るためだった」

「相手が悪だった」


そうした理由をすべて肯定し、山が自らの行為を罪だと思わないよう導いていく。


六道が言葉によって山の心を蝕む存在ならば、宗十郎は山の行動そのものを肯定することで、闇へと導いていく存在。


山にとって、最も危険な「理解者」の一人。






相良さがら 義信よしのぶ


――白蓮を取り戻す、若き忠義の将


白蓮に仕える若き武将。


白蓮四天王の一人であった相良義隆を父に持ち、幼い頃から父の背中を見て育った。

武将としての父を誇りに思い、その生き様を心から尊敬している。


また、白蓮の殿である白蓮宗明にも深い忠義を抱いており、白蓮という国そのものを守ることを己の使命としている。


しかし、父・相良義隆が討死したことで状況は一変する。


これまで義隆の存在によって抑え込まれていた白蓮内部の強硬派が台頭。

やがて白蓮宗明までもが何者かによって討たれ、義信はその罪を着せられることとなる。


忠義を尽くしてきた主君の殺害者という濡れ衣を着せられ、処刑されようとしていた義信を救ったのが雷姫だった。


雷姫の助けによって白蓮を脱出した義信は、故郷を捨てることなく、白蓮を取り戻すための旅へと出る。


敵となった白蓮を憎むのではなく、

「本来あるべき白蓮を取り戻す」ために。


父から受け継いだ忠義を胸に、若き将は再び白蓮へ戻るため、援軍を求めて各地を旅している。



氷牙ひょうが


――静かなる氷刃。戦場を支配する白蓮の智将


白蓮四天王の一人。


冷静沈着な判断力と卓越した戦術眼を持ち、戦場全体を俯瞰しながら敵の動きを読み切る智将。


感情に流されることなく、必要な場所に必要な手を打つことで戦況を掌握し、勝利へと導く。


その姿はまさに、戦場に降り立った一片の氷。


かつて山とも対峙した経験があり、その戦いでは山を退け、勝利を収めている。


黒曜戦では敵の策をいち早く見抜き、相良義隆の援軍へ向かおうとした。


しかし、駆けつけるよりも早く義隆は討死。


氷牙は無念を抱えながらも戦場から撤退することとなった。


それ以来、白蓮に残り続けている。


父・相良義隆を失い、白蓮宗明を失い、そして強硬派が勢力を増していく中でも、氷牙は白蓮を見捨てることを選ばなかった。


強硬派のやり方に抗いながら、それでも白蓮という国に忠義を尽くす。


彼にとって守るべきものは、権力でも派閥でもない。


白蓮そのものだった。




赤堂あかどう 烈真れつま


――燃え盛る赤き猛将。敵陣を穿つ白蓮の刃


白蓮四天王の一人。


白蓮軍屈指の猛将であり、敵陣を真正面から突破する圧倒的な武力を誇る。


恐れを知らぬ勇猛果敢な戦いぶりで敵陣深くへ斬り込み、自ら戦場に突破口を切り開く。


その武勇は敵からも恐れられる一方、部下からの信頼は厚く、己が先頭に立って戦う姿勢から多くの兵に慕われている。


しかし黒曜戦では、その最大の武器である突破力が仇となった。


久我景定の策によって部隊を分断され、赤堂自身も敵陣深くへと入り込むこととなる。


その結果、進軍が遅れていた相良義隆への援軍が間に合わず、義隆を失うこととなった。


さらに撤退戦では黒曜三騎士に包囲され、負傷。


それでも圧倒的な武力で包囲を突破し、辛うじて生還を果たした。


仲間を失った悔恨を胸に抱えながらも、赤堂は白蓮を見捨てなかった。


現在も氷牙と共に白蓮に残り、台頭する強硬派に抗いながら、白蓮のために戦い続けている。



鬼庭おににわ 盛綱もりつな


――這い上がるためなら、何でも利用する蒼鷹の猛将


蒼鷹軍、真壁の副将を務める猛将。


荒々しい気性と高い戦闘力を持ち、敵に対しては容赦なく攻め立てる実戦派の武将。


一方で出世欲が非常に強く、自らが上へ行くためなら他人の力や功績さえも利用する、したたかな一面を持つ。


黒曜への侵攻中、同じ副将であった塚原茂光と共に山隊砦を発見。


本来の進軍路を変更して山隊砦への攻撃を開始するが、予想を遥かに上回る砦の防御力と、視界の外から繰り出される攻撃に翻弄される。


やがて塚原と分断され、各個撃破の状況へと追い込まれる。


鬼庭自身も討たれかけるが、その瞬間、塚原に庇われたことで命を救われる。


しかし、その結果として塚原は討死。


自分を救った男を死なせたこと、そして山隊砦に敗北したことは、鬼庭の中に強烈な復讐心を残す。


その後、新たな副将となった蝶嶺忌那と共に山隊砦へ再び仕掛け、今度は正面からではなく内部からの工作によって砦を崩壊させる。


その戦功によって大きな成果を上げることとなる。



蝶嶺ちょうれい 忌那きな


――人を欺き、策で敵を喰らう蒼鷹の女狐


討死した副将・塚原茂光に代わり、新たに副将となった女性武将。


真壁や鬼庭のような圧倒的な武力こそ持たないものの、相手の行動を先読みし、進路を封じ、追い詰めていく巧みな戦術を得意とする。


さらに偽装工作や変装にも長けており、正面から戦うことなく敵の内部へ入り込むことさえ厭わない。


山隊砦から出てきた新八を変装して誘導し、捕らえた後はその母親を人質に取る。


そして新八を工作員として山隊に送り込み、内部から毒を撒かせることで、山隊を壊滅へと追い込んだ。


そこにあるのは、敵への情けも、ためらいもない。


人を騙し、人を利用し、必要であればその命さえも駒として扱う。


その非情さこそが、蝶嶺忌那最大の武器である。



鷹司たかつかさ 景冬かげふゆ


――逆らう者を許さぬ、蒼鷹の絶対者


蒼鷹を統べる殿。


圧倒的なカリスマ性と武力を併せ持ち、蒼鷹という国そのものを己の意思で動かす絶対的な支配者。


冷酷非情な性格であり、敵だけでなく味方に対しても容赦がない。


蒼鷹では身分による階級が厳格に定められており、立場が低い者ほど容易に切り捨てられる。


特に奴隷制度を敷いており、奴隷たちは奴隷兵として死地へ送られる。


そのため蒼鷹に仕える者たちは、敵よりもむしろ自らの主君である鷹司景冬の逆鱗に触れることを恐れている。


命令に背けば切り捨てられる。


役に立たなければ捨てられる。


身分が低ければ、最初から命を軽く扱われる。


それが景冬の治める蒼鷹である。


そして、その制度によって戦場へ送られた奴隷の一人が、現代からこの時代へ飛ばされた山だった。


山が「敵からも味方からも殺される」という異常な戦場に放り込まれた背景には、鷹司景冬の存在がある。


読んでいただきありがとうございます。

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