第77話 ダンジョンの町に向けて 9
「ぐぬぬぬぬー、何をやっておる、ああ情けない」
騎士団長はキメラキマイラの方へ槍を持ち向かった。
「団長!お待ち下さい」
「えぇーい、うるさい、このワシが首を切り落としてやる」
団長は槍を掲げ、勢い付けてぶっ回した。キメラキマイラの身体にバシと当たった。
「よいか!お前達、槍はこうやって使うのだ」
キメラキマイラは少し後退すると身体から魔瘴気の様な霧が出始め、森の中から魔獣達が姿を現した。
「何、奴は魔獣を操れるのか?」
騎士団長は辺りを見渡し、指示を出す。
「えぇーい、面倒だ、ギルマス手を貸せ!」
「はっ!団長殿」
ギルドマスターは冒険者に、騎士団の周りにいる、魔獣をせん滅する命令を出した。
「ドン、俺達も行こう!」
サカはやる気満々のようだ。
「ああ、解った」
キメラキマイラは騎士団に任せ、俺達は森から現れる魔獣を退治した。
半透明の骸骨には、聖水を掛けて倒して行く、狼の魔獣や蜂の魔獣など森から出て来る、魔獣をギルドから来た冒険者達が片付けて行く。
「ドン調子がいいな!」
「ああ、何か魔獣の動きがよく見える」
「俺もだ!」
俺達は冒険者達と連携し魔獣を倒したていた、ベテラン冒険者達は上手く誘導してくれるお陰で俺達はいつも以上に戦いやすかったのだ。
騎士団はキメラキマイラに苦戦し、携帯魔撃砲は湿気のせいなのか上手く発射出来ず、次第にキメラキマイラの攻撃を受けていた。
「団長殿、助太刀いたす!」
冒険者の男が騎士団の様子を見て言った。
「すまん、頼む」
団長の言葉を聞いた冒険者達はキメラキマイラの前に立ち挑発し始めた。
「スキを見て攻撃願う」
「かたじけない」
騎士達は各々に攻撃を始めた。
「皆のけ!」
携帯魔撃砲を撃つ。
ドォゴーン!
キメラキマイラの胴体に携帯魔撃砲が火を吹きキメラキマイラから大量の血が噴き出た。
「今だとどめを刺せ」
団長の声が聞こえ、騎士達はキメラキマイラの3つの首目掛け飛び去った。鷹の首を狙った騎士は翼で弾かれ、獅子の首を狙った騎士は体ごと頭で弾かれた、山羊の首を狙った騎士が山羊の首に一撃を入れるのに成功した。
連続攻撃に流石のキメラキマイラもたじろぎ、大きく吠えると突進して俺の方に走って来た。サカが盾を構え俺の前に出。
「ドン!とどめを刺せ!」
俺は咄嗟に腰のナイフとダガーを両手に持ち、キメラキマイラの山羊の首目掛けダガーを一振り、そして左手のナイフでもう一振り、キメラキマイラの山羊の首が宙を舞った。




