第76話 ダンジョンの町に向けて 8
獣道を進み少し開けた場所に出ると、先行していた騎士の1人が倒れていた。
「おい!大丈夫か!」
鉄の胸あてに大きな爪痕があり、其処から血が噴出していた。
「キメ…ラ…キマ」
騎士は必死に語り掛けようとし腕を小川の方に指していた。
「喋るな!血が吹き出しているのんだ」
衛生兵が掛けよってきたが、虫の息であった。
騎士が指した小川の方で、戦闘があった見たいだ。血痕の後をたどって行くと、騎士達の骸が転がっていた。
「ひどい!」
サカは辺りを警戒しながら言う。
「まだ時間はそう経ってはいない、奴は近くにいるぞ」
「そうだな」
騎士団長は渋い顔を向け騎士達に勝を入れる。
「何としても奴を見付け出して倒すぞ!」
「オォー!」
騎士達が辺りを捜索して要ると茂みの中からキメラキマイラが飛び出て来た。一気に戦闘態勢に成り、騎士達のは陣形を確認しながらキメラキマイラと対峙し始めた。
盾と槍の騎士達がキメラキマイラを囲うと、キメラキマイラは正面の騎士に体当たりした、体当たりされた騎士は盾ごと吹き飛ばされた!
騎士団長が指示を出す。
「弓隊!撃てー!」
弓隊は一斉にキメラキマイラに向かって弓を放った。綺麗に弧を描きキメラキマイラの身体に当たった、キメラキマイラは身体をくねらせ、炎を吹き出し騎士を威嚇する。
「奴は嫌がっている、そのまま矢を放って奴の動きを封じろ!」
「ハッ!」
騎士団長は弓攻撃が有効なのを見ると。
「携帯魔撃砲!準備急げ!」
「ハッ!」
弓の攻撃のお陰なのか槍隊の騎士達がキメラキマイラに槍をぶん回して追い込んで行く。
「い…いまだ、かかれ!」
「オォー!」
騎士達がキメラキマイラを拘束しようと一斉に動き始めた。鉄の鎖をキメラキマイラの脚や身体に巻き付け動きを封じようとするが、キメラキマイラが暴れ騎士達は右往左往している。
「何をしている早く拘束しろ!」
「うぅぅ…あー!」
暴れまくるキメラキマイラに騎士達は槍や剣で一撃を入れようとするが、キメラキマイラは魔方陣を浮かべて空に飛ぼうとする、その力は強く鉄の鎖は切れてしまい鎖を持っていた騎士がふり回される。
「携帯魔撃砲、撃て!」
ドォゴーン!と大きな音を立て携帯魔撃砲が発射された。携帯魔撃砲はバズーカ砲の様に肩に担いで撃ったのである。キメラキマイラの後ろ足に当たり、キメラキマイラはその威力に押され地面に叩き飛ばされ、左後ろ脚から赤い血が噴き出した。
「おー!凄い!」
騎士団達はその威力を見て勢い付いた。
「いけー!」
「オォー!」
動きが鈍く成ったキメラキマイラを囲み袋叩きにしようと騎士達は剣や槍でキメラキマイラに襲い掛かったが、キメラキマイラは身体を振り回し暴れ回った。
「何をもた付いておる、早うトドメをさせ」
騎士団長はイライラしながら騎士達に命令するが、キメラキマイラに近付く騎士達はことごとく弾き飛ばされた。




