第72話 ダンジョンの町に向けて 4
魔女の森に入った直ぐに襲撃を受けた何とか撃退したが又襲って来るだろう。カイルは考え込んでいる様子だ。
「どうするんだ」
「まさか森に入って直ぐに戦闘になるだなんて、何か森であったのかしら」
チュラは首を傾げて言った。
「珍しいのか」
「そうね、いくら魔女の森が難所と言ってもこんなの初めてよ」
「そうなのか」
どうやら俺達はレアケースに遭遇していたようだ。
カイルは安全を優先させ、一度森の入口まで戻る事を優先させた。商人の中にそれは受け入れられないと言う奴が出た。
「此方は1日でも早くバスクに帰りたいてーのに何がAランク冒険者だ。只の臆病者じゃないか」
カイルは微動だにせず商人を無視した。
「何か揉めてるな」
「カイルが一度戻ると言えば仕方ないさ」
最後尾にいた弓使いは言う。
そんな時、俺とチュラがカイルに呼ばれた。
「いいかチュラにドン君、2人で森の様子を見て来てくれ、決して無理はするなよ、危なく成ったら走って帰ってこい。いいな!」
「ハイ解りました」
俺達に斥候の任務を頼んだカイルは予備の聖水を渡してくれた。俺とチュラは気配を消して森の奥に進んで辺りを見渡した霧が濃くて今が昼か夜か分からない、視界も悪く辺りから獣道の気配が沢山感じられた。
「なあチュラ、何かヤバそうだな」
「うん、何時もと違う、でもどうしてなのかが分からないわ」
「どうする、一回戻るか」
「…うん、そうしよう」
俺は何か嫌な予感がした、チュラもそう感じているのか俺達は森入口に戻る事にした。暫く歩くと、魔獣達の甲高い声が響いてきた。
空を見上げるチュラが固まったママ動かなく成った。空を見上げると其処には空中を飛ぶキメラキマイラの姿があった!
「…え! ヤバい、ヤバい」
俺はチュラを抱え森の入口目掛け走っていた。濃い霧のお陰か其とも俺達みたいな雑魚に興味が無いのか分からなかったが、兎に角俺達は逃げ切れた。
ハァーハァーハァー
息が苦しい、森を出て皆と合流したのはいいが兎に角、俺とチュラはカイルに何を言っているのか分からないと言われた。
「落ち着け」
「キマ…キメララキマイラ」
俺は大きく深呼吸をして。
「キメラキマイラが森の中で飛んでたんだ!」
カイルは愕然とした。
「それは本当か!」
「間違い無い」
チュラもやっと落ち着いたのか。
「カイル、本当だキメラキマイラがいたんだ、私は動けなかったよ」
カイルは行商の一向に。
「村までUターンだ!」




