第71話 ダンジョンの町に向けて 3
行商の隊列はへーべの領都をゆっくりと北東の街道に向けて出発した。俺とチュラは先行して休憩場所の安全を確かめ、隊列に戻って報告する。
「3キロ行った先の休憩所に異常は無かった」
カイルは報告を受け頷いた。
「了解だ」
今日の予定では休憩場で昼食取り2時間牛馬を休憩させその後は一回休憩を挟み夜営地まで向かう12キロぐらいを想定している。平坦な道が続いているので予定通り進むだろう。
「チュラはAランク何だろ」
「いやいや私はCランクだよ」
「え、だって火の矢の仲間だろ」
「私は一番の新参者だからね」
「そうなんだ」
「そうだよ火の矢はバスクの町を拠点にしている、冒険者パーティーで有名だからね。まあ、カイルとパックが立ち上げたパーティーで残りの私達は後から入ったメンバーなのよ。ところで君達のパーティーはどうして組んだの」
「俺達は幼なじみさ」
「うそ、いいなあ、同世代で冒険の旅をしているなんて、何か吟遊詩人の歌に出てくるみたいで羨ましいわ」
「そんな格好良くないよ、村を追放されたから仕方なくと言う具合かな」
「何か悪さでもしたの」
「そんなところさ」
「ハッハッハッ面白いね」
次の日は小さな村で泊まり、村を出て魔女の森の入口近くで夜営を行った。この魔女の森がこの護衛任務の一番の難所である、零体の魔獣には通常攻撃が効かないのだ、聖水を掛けた時にしか攻撃が通用しない厄介な魔獣だ。
「いいか、気を抜くな!森に入ったら間違い無く戦闘になる分ったな!」
カイルは俺達護衛に勝を入れた。
森に入ると辺りは薄暗くなり、霧が出てきた。視界が悪い、チュラは辺りを警戒しがら。
「来るぞ!ドン」
「ああ、分かってる」
俺は聖水を確認し何時でも掛けれる様にしていた。半透明の騎士が槍を構えて襲ってきた聖水を吹き掛け騎士と向きあった。スキル急所切りを発動させ。
シュビーン
騎士の首が飛んで行ったが、胴体だけで動いている。
「チュラどうすればいい!」
「どうって、魂の炎を狙って!」
チュラは半透明の骸骨と闘っていた。
「解った!」
騎士の胸元に淡く燃える魂の炎をダガーで突いた。騎士の魂の炎が消滅すると魔石だけが地面に転がった。
苦戦しているチュラの助太刀に入る、スキル忍び足を使い、後ろから骸骨の魂の炎目掛けひと突き!極った!
チュラは肩をなぜ下ろし。
「助かった!」
「どう致しまして」
辺りを見渡すと皆戦闘が終わっていた。




