第69話 ダンジョンの町に向けて 1
へーべの領都は、今日も人が一杯だ、この地がへーべ領の中心で物流拠点でもあるからだ、駅馬車には沢山の荷物と人を乗せ、せわしなく駆けて行く。
このへーべに来てもうじき2ヶ月だ、俺達のランクはEランクに昇格した。そんな俺とサカはダンジョンの町に向かう為に情報収集をしていた。
「で、ダンジョンの事はもう少し詳しく教えてくれないか」
俺はバーでトビーと話していた。
「なんだよ、ダンジョン何か行くもんじゃないな、人が多すぎて、たまったもんじゃ無いぞ」
「それが分からないから聞いてるんじゃないか」
トビー曰くダンジョンは人が込み合っていて時間ばかり食うと言う事のようだ。
「それによー、ダンジョンの町まで行くのが遠いぜ」
「場所はだいたい分かってるんだよ」
「そうか…あ、後よー、ダンジョンの罠って知てるか」
「なんだよ、罠が有るくらいは解ってるよ」
「違うんだな、これがよー、ま、行って見りゃ分かるさ」
「意味深だな!」
「ハッハッハッ」
兎に角、聞く人が皆、揃って言うダンジョンの罠とはどう言う物なのか全く検討がつかなかった。
確かにダンジョンの町正式には、カリュプソの町に行くには約400km程離れている。歩いて行くと1ヶ月は掛かる、街道が通っていても楽な旅にはならないだろう。
俺はサカ達と相談した、サカも情報を集めていたのだ、ダンジョンの町までの護衛しながら行く方法があると言う、成る程その手があったか俺達はギルドの受付にダンジョンの町に行く、護衛任務が無いのか尋ねた。
「そうですね、無くはないですがランクに問題が有りますね、それと片道ってなると難しいですね」
「ランクと片道ですか」
受付のお姉さん曰く護衛任務のほとんどは行商の旅商人が多くそんな旅商人達は往復で契約するものが多い、なかなか片道や途中までの護衛は無いそうだ。
言われて見ればそんなに都合良くは行かないものだ。この地でランクをコツコツ上げて行くしか無いのか。
そんなある日の事、ギルドから片道の護衛依頼が舞い込んできた。領都から100km離れたバスクの町まで、内容は連合で行商を組んでいる商人達の護衛でAランク冒険者が指揮を取っていている、3人程が抜けた穴埋めとして俺達に依頼が掛かったのだ。給金は1人1日で大銅貨5枚で3食飯付きと言う余り儲からない依頼であった。
「100km先か…10日は掛かるだろうな」
馬車は荷物を沢山積んで行くだろうさし馬を休ませながらだと1日10km進めば良い方だろう。
「いいんじゃないか、たまには違う仕事がしたいし」
ミラミの言う通り、最近マンネリに成って来たし、たまに違う仕事がしたいのだ。
「メルはどう思う」
「私はサカが行くなら付いていくよ」
聞くだけ愚問だったか。
俺達はこの仕事を受ける事にした問題は1人多い事だろうか? 受付に依頼を受ける事を言うと、面接があるので夕方にギルドに来てくれとの事だった。




