第68話 緊急魔獣討伐
へーべの領都に来て3週間が経とうとしている。この前のアケビ草依頼を無事成功させた俺達は、ランクが一つ上がって今はFランクに昇格しているが、やってる事は変わらない。毎日薬草やら雑用などの依頼をこなしているのだ。そんな俺達に付いたあだ名は薬草ハンターだそうだ。
「よう薬草ハンター、俺にも薬草分けてくれよ」
「なんだ、トビー(虎の亜人)か」
万年Dランクのトビーはふざけて俺達を揶揄する。
「どうだ町には慣れたか」
「ああ、お陰さんで」
冒険者ギルドでは俺達はルーキとして活躍していた、軽口を言い合う相手も出来た。
そんなある日、ギルドから緊急魔獣討伐が発令された。勿論俺達も参加する。西の森の泉にイエローマシュルームが大繁殖したと言う知らせが舞い込んで来たのだ。
イエローマシュルームは身体を麻痺させる菌をばら撒く魔獣である。強さは大した事は無いのだが、菌を吸い込むと身体が痺れて動けなく成るのでマスクが必需品である。
「数はどれくらい繁殖してるんだ」
冒険者達がギルドの職員に聞いた。
「今、分かっているのは、数百匹から多くて千匹だと思われます」
「結構多いな」
「ですから皆さん助け合って倒して下さい」
俺達ルーキは象の牙と言うパーティーと一緒に組まされた。
「宜しくお願いします森の宝石です」
「ああ、宜しく頼むよ」
彼ら象の牙はベテラン冒険者でへーべを拠点に活躍しているBランク冒険者で隊長のゲオルク(狐の亜人)を始め5人パーティーである。
俺達は象の牙の後ろを付いて森を進んでいた。辺りは他の冒険者も多くて異様な感じだ、泉に近く成った時、黄色いモヤが森を覆っていた。
「マスクを付けろ」
ゲオルクが皆に指示した。
視界が悪く成って来た。
「飛び道具は使うな!」
メルは弓を肩に掛けナイフを出して警戒していた。俺もダガーを握り辺りを見渡した。
「視界が悪すぎる、皆余り離れるな」
俺が皆に指示した時。突然イエローマシュルームが俺の前に現れた。
グサッと一撃イエローマシュルームの胴体にダガーを刺した。感触は柔らかいそのママ下に切り落とすとドバーとイエローマシュルームから黄色い胞子が溢れでた。
「倒したら一歩下がれ!」
ゲオルクが俺に言った。
成る程、倒すと胞子が出るのか。その後は次から次に出て来るイエローマシュルームを片っ端からヤッツケて行く。
「あー、疲れた」
周りを見ると倒すと者と魔石を回収する者など分業で仕事をこなしていた。成る程生産性重視か、俺達も見習い交合で流れ作業を行った。
辺りは黄色い胞子に包まれ流石にマスクだけでは防ぎようがなくなり、暫く休憩を挟みまた作業もとい討伐した。
夕方になる前には討伐は終了し結果俺達は184匹のイエローマシュルームを倒した、ギルドに帰り、魔石を金に替えた1匹あたり銅貨7枚で金貨1枚、銀貨2枚、大銅貨8枚、銅貨8枚(128800円)と俺達に取っては、まずまずの収支だった。




