第64話 護衛 3
へーべに着いた俺達は、駅舎で衛兵が来るのを待っていた。衛兵が来るとトマスさんが状況を説明し、俺達は衛兵の本部に行く事に成ったのだ。
トマスさんはへーべの元領主へルマン フォン へーべ候からの依頼で来たことを告げた、お陰で衛兵本部の隊長がこの事件の責任者に成り。隊長室に入って衛兵隊長に状況を伝えた。
「成る程、それで賊は古地図を狙ってまたやって来る可能性が高いと言うことだな」
「はい」
「で…古地図は何処に」
トマスさんは自分の荷物と一緒に筒に入った古地図を出した。
「この地図に何か秘密があるのか」
隊長は地図を見詰めながら言った。
「分かりません、へーべ候は何か知ってられるかも知れませんが」
「そうだな、へーべ候には、私から伝えておきます」
隊長は俺達に警護を付けることを決め、私服に着替えた衛兵達と一緒に今夜の宿は衛兵隊が指定してくれた宿へ行き、俺とサカはトマスさんの部屋に、メルとミラミはマルガさんと同じ部屋で泊まることになった。警護の衛兵達も同じ階の部屋を取り、俺達を警護してくれれている。
晩飯を宿の食堂で取っていた俺達は、フロントが騒がしく成ったのに気が付いた。
「サカ、俺が見て来る」
「分かった」
俺はフロントに様子を伺いに行くと、ガラの悪そうな連中が3人フロントの男と話していた。俺は柱の陰に身を隠しフロントの男達を見ていた。
「おい、人を探してる、中年の親父と若い男女5人組だ」
「あの、お泊まりのお客様さまに関しては教えられません」
「オメー、俺達が何者か分かって言ってるのか」
宿の若いフロントマンは困った顔で対応していた。警護の衛兵が割って入った、男は衛兵と知らず、おうへいな態度で衛兵を脅した。
「おう、テメーやるって言うのか、俺達はパッチ組の者だぜ」
衛兵はパッチ組と聞いて。
「悪かったな、人を探してるのか」
「ああ、そうよ」
「どんな奴だ」
「中年の羊族と若いゴブリン族だ」
「そういや、食堂にそんな奴等がいたような」
衛兵はとぼけた振りで、男達にそう言うと。
「本当か」
男達は食堂に向かった。
俺は柱に隠れながら男達を見守った。男達は食堂に入ると、トマスさんの方を見てその場を後にした。
俺は衛兵に聞いた。
「何故教えた」
「悪い、奴等はきっと君達を探す様に命令された下っ端だ」
「それじゃ俺達が劣りってことか」
「すまんが、そう言う事だ」
護衛の衛兵は俺達を劣りにして、古地図を狙う奴等を捕まえ様としていた。
俺は食堂に戻り皆に注意するように言った。部屋へ戻ろうとした時、魔道汽車で見た奴が現れた。
奴は俺達に気付いて吠えた。
「あいつらだ!」
俺達は戦闘態勢に入った。
「オメーら、昼間は舐めたまねしてくれたな」
「ああ、あんたが勘違いしただけだろ」
「容赦しないぞ」
俺に向かって、ナイフを突きだした!




