第60話 ハンマープライス
「続きまして、あの幻のカメレオンラビットの毛皮をご紹介致します。此れはネーレの森で狩られた、大変貴重な品で御座います。それでは始めに金貨10枚からスタートです」
最初は手を上げる人が沢山いた。あっという間に金貨20枚まで行き。競り人が此処から声の調子を上げた。
さあさあさあ
ハイ!金貨21枚でました。
さあさあさあさあ
ハイ!金貨22枚
さあさあさあさあ 貴重な毛皮ですよ。
ハイ!金貨23ま枚
まだまださあさあさあ
競りに参加して来る者が縛られ始めた。
俺は手に汗をかきながら、様子を伺う。
ハイ!金貨24枚
ハイ!金貨26枚 でましたさあさあさあ
ハイ!金貨28枚 宜しいですか
さあさあさあさあさあ
カンカンカンカンカンカン
「金貨28枚でハンマープライス」
パチパチパチ
おおー、カメレオンラビットの毛皮が金貨28枚(280万円)で売れた!
俺はテンションが上がり、リベリオに抱きついた。
その後カメレオンラビットの魔石は金貨12枚でハンマープライスとなり、俺の初オークションは合計で金貨40枚と成ったのだが、税金と主宰者の手数料を引くと金貨32枚となったのだ。
その後ピンクダイヤモンドは大金貨300枚(3億円)で落札され、会場は大いに盛り上がっり、最後のドラコンの鱗には大金貨100の値が付いてオークションは終了した。
カメレオンラビットの毛皮を落札した老人に合いお礼をいった。老人はテルス帝国から訪れた大学の教授だといい。
「いい研究材料が手に入って良かったよ、何処でこいつは君が狩ったのかい」
「ええ、俺と相方の2人で狩りました」
「ほう、それは凄いの、ところでどの辺で狩ったのかな」
「はい、ネーレのアグリア地方の森です」
「そうか、あの辺りでのう、いやー、参考になったわい」
「いえいえ、有り難う御座いました」
そして魔石は、バイヤーが落札したのだ。何でも魔石コレクターに依頼を受けたようだ。俺は初めて知ったこの世界に魔石コレクターがいることを。最後に競り人に挨拶をした、ボスが来て競り人にチップを渡した、成る程、売ってくれた競り人にチップを渡すのが礼儀のようだ。全く勉強になる。
「ボス済まないチップ代は払うよ」
「気にするな、私もオークションと言う物の参考になったしな、投資だと思えば安いものだ」
「有り難う御座いますボス」
「うん、じゃ帰るか」
俺達が商人ギルドから出ると日が沈み辺りは暗く成っていた。馬車乗り場に向かっていると。
キャー
女性の叫び声がした、複数の者達が、男性に斬り掛っていた。
「ドン!」
ボスの動きは速かった。一瞬で刃物を持った者に近付き拳でぶっ飛ばした。おれも遅れず1人の者に追い付いて腕を掴み一本背負いを極めた、その時、ビリビリとズボンの尻が破れてしまった。くッそー俺は倒れた者を押さえ付けた。リベリオもボスが倒した者を確保、商人ギルドの警備員が駆けつけてきてきた。1人は逃げてしまったようだ。
ボスはストールを取り斬り付けられた男性の応急処置を行っていた。女性は座り込み呆然としていた。
「おい病院に連れて行くぞ」
ボスは男を馬車に乗せ、女性も乗り込んだ。
「後は頼んだ」
馬車が走って行くのを見守って、俺とリベリオは警備員達と衛兵が来るのを待っていた。
「ボスってめちゃくちゃ強いなリベリオ」
「ああ」




