第59話 蝶ネクタイ
俺は難民の事等をサカと相談し、お互いで情報を集める事になった。
オークション当日になり、俺とリベリオはレンタル衣装店でタキシードを借り、俺は赤い蝶ネクタイを着けた。
「ハッハッハッ腹がいたい」
サカは俺の正装を見てうずくまって笑っていた。
「本当アホボンだ!」
メルとミラミも目に涙を浮かべ笑っていた。全く失礼な田舎者達であった。
「ドンそろそろ行くぞ」
ビシッと極めたリベリオが言う。
俺とリベリオは歩いて商人ギルドの本館に行くと、ボスがドレスを着てキセルをふかしながら待っていた。
「遅いぞ!お前達!」
「いやー、ボス今日は一段とお美しい」
リベリオがボスにゴマを摩って機嫌をとった。
「おお、流石リベリオ、この私の美しさが分かるか。ハッハッハッ」
チョロいものである。
機嫌を治したボスを先頭に商人ギルドの本館に入ると、そこはまさに絵に描いたような豪華な宮殿と言った感じだった。
「すごいな」
リベリオも思わず口にするぐらいの豪華な作りのようだ。周りの人々も正装し華やかこの上ないと言ったところだろう。
周りには軽食の出来るようにビュッフェ形式に成っており。そして俺とサカが狩ったカメレオンラビットの毛皮と魔石がショウケースの中に飾られていた。16番と17番と番号が付いていてそれが入札番号だと分かった。そして今回のオークションのメインはドラコンの鱗が展示されていた。
「ドラコンって本当にいるのか」
俺はボスに聞いた。
「さあな、私も見たことないな」
ドラコンの鱗の前には人が溢れて思う様にみえなかった。その他にも、宝石や絵画など貴重な品が展示されていた。
「ドン見たか」
「どうした」
「あのピンクダイヤ凄いな」
リベリオはやはり宝石商だけあって宝石に興味が在るようだった。俺はケータリングを食べながら周りの人々を観察し、ボスは知り合いと喋っているみたいで、リベリオは此処でも営業を掛けていた。
オークション会場に展示品が移動され、暫くすると会場から大きな声が響いてきた。
オー!
俺達が会場に入るとエメラルドグリーンに輝く壺の競りが始まっていた。
「宜しいでしょうか、此れは今から千年前に作られたガラリスタンで作られた壺ですよ」
ハイ!金貨20枚さあささ
ハイ!金貨21枚さあさあさあ
「今では作ることが出来ない貴重な品ですよ」
ハイ!金貨23枚さささ
ハイ!金貨24枚
「どうですか、宜しいでしょうか」
カンカンカンカン
「金貨24枚でハンマープライス」
パチパチパチ
拍手と共に競り落とした人へ札がわたされた。




