第54話 会議
ロッテはアマンダを呼んで来て、皆揃ったところで、髪飾りの試作品を見せるとリベリオは説明を始めた。まず最初は流行りのハートの宝石を真ん中に置いて花びらを型どった髪飾り、そして次には、ネーレの伝統的な一本差しの髪飾りで、しだれ桜を銀と宝石で加工した髪飾り、最後はティアラを模した花を型どった宝石の髪飾り。
「ん、成る程な、見ている分にはそれなりに見えるが着けて見ないと分からんな」
「ボスのおしゃる通りです。メル、ミラミ、着けて見てくれ」
メルとミラミは着けて見せた。
「ドン、私の部屋に行って鏡を持って来てくれ」
「分かった、サカ手伝てくれ」
俺とサカはボスの部屋から姿鏡を運んで来ると、ボスは髪飾りを自分に着けて確かめた。長い髪をアップにして、一本差しの髪飾りを着けて鏡を見て確かめている、ボスも喋らなければちょっとした貴婦人に見えるのなにな。俺は心の中で思った。メルとミラミはボスの髪飾りを着ける手伝いをし。
「ボス似合いますよ」
「そうか、一本差しの髪飾りは地味に思えたが、日常使いにはいいのか」
「本当に王女さま見たいです」
「アマンダどう思う」
アマンダは腕を組ながら。
「確かに着けて見ると印象が変わるわね、いいんじゃないかい」
アマンダにそう言われたボスは、ロッテを呼んでミダース商会にアポイントを取る様に命じた。
ロッテの帰りを待つ間、当日大勢で押し掛けるのも何だと言う事に成り、ボス、リベリオ、マーカス、ミラミ、メルの5人で向かう事が決まった。俺とサカは留守番と成った。
俺はボスに、商人ギルドのオークションに付いて聞いてみた。俺は前に買った新聞にオークションが商人ギルドで定期的に行われていることを知ったのだ。
「何だ、オークションに何か出すのか」
俺は鞄からカメレオンラビットの毛皮と魔石を出した。
「おう、それは、カメレオンラビットか、どうしたんだ」
「狩ってきた」
「おお、凄いな、狙って捕れる物でもないぞ」
「ああ、運が良かったんだ」
「運か、そうだな」
ボスは腕を組んで考えて、うんと言うと。
「面白い、私も前からオークションには興味があった。やって見よう」
「いやいや、俺が出展するんです」
「細かい事言うな、私が持って行った方が信用度が増す。違うか」
「確かに」
ボスに強引に押しきられ、仕方ないのでボスに任せる事にした。
そんな事を話しているとロッテが戻って来て、明日の午後にアポイントが取れたのだ。その後、俺達はマルコ宝石店に寄りマーカスを紹介した。
「そうかアントニオの弟子か、宜しく頼むよ」
「はい、此方こそ宜しくお願いしますっす」
マルコの店でもリベリオは髪飾りを見せて意見を聞いた。
「狙いは悪くないと思うぞ」
「そうか、よし」
「お前にとちゃ大チャンスだ、俺に出来る事は何でもするよ、成功を祈ってる」
「マルコ有り難う」




