第53話 再会
俺達は再びアブンダンティアへ向け出発した。今回は弟子のマーカスが一緒に付いてきた。親方は余り人前に出るのか得意では無いらしく、弟子のマーカスを技術的な説明と手直し等を聞く為に同行させる事に成ったのだ。
旅は順調に進み2日でペレセの町まで着いたが、今から国境に並んでも夜に成ってしまう為に今夜はペレセに泊まって明日の朝一番で国境に行く事に成った。
「おら、オメー何処に目を付けてやがる」
ペレセに入ったところでマーカスが、3人組に絡まれた。
「あっ、すみませんっす」
「ああー、すいませんで済むと思ってんのかーぁこのヤローがー」
おいおい、なんて町だ柄が悪いにも程がある。
「あの、どうかしましたか」
「なんだ、お前ら、こいつのツレか」
「ええ、そうです」
「こいつが俺様にぶつかって来て手が痛いのなんの、まあ取り敢えず慰謝料でも払ってくれよ」
「手に怪我されたんですね」
「そう言う事だ」
俺はそいつの腕を掴み。
「何処が痛いんですか」
「何、しやがる、テメー舐めてるのか、オメーらこいつを取り押さえろ」
リーダーらしき男が言うと。2人の男は俺を取り押さえようとした。その時ミラミが1人の腹を蹴り、うずくまった何処で頭を押さえた。サカはもう1人の男を槍で叩き、怯んだところを地面に伏せさせた。俺はリーダーらしき男に足払いして、よろけたところで又足払いすると男は尻餅を付いて倒れた。
「で、何処が痛いんですか」
俺が聞くと男は首を振り。
「治りました」
「そうか、それは良かった」
男達は慌てて逃げて行った。
「皆さん強いっすね、感動したっす」
そして、俺達は宿に泊まり朝一番に国境へ向かった。国境ではやはり2時間ぐらい待たされ書類に不手際が在ると言われた時、リベリオがミダース商会の名刺を見せると職員は次回から気付けて下さいと言って通してくれた。
俺はこんな名刺の使い方が在ることを知った。リベリオといると勉強になるのだ。
グランガーデンに着くと安宿に荷物を置きA&Aへ向かった。扉を開け中に入ると、ロッテがいた。
「おお、ロッテ!」
ロッテは俺達を見て。
「ドンくんにサカくん、話はボスから聞いてるわ」
そう、俺達はロッテから貰った名刺を頼りにA&Aに来たのだ。リベリオは改まってロッテに挨拶した。
「貴方がロッテさんですか、この度は貴方のお陰でチャンスを得る事が出来ました有り難うございます」
「いえいえ、私は何もしていませんから、頭を上げて下さい」
俺達が騒いでいると奥からボスが現れた。
「なんだ、おう、来たか!待ってたど」
俺達はボスに挨拶をすると、ボスは隣に部屋を借りたから、そっちに行こうと俺達を連れ出した。扉にはARジュエリーと書かれたプレートがあり、中に入ると15畳ぐらいの部屋で折り畳みテーブルと数個の椅子が置いてあった。ボスはリベリオに鍵と名刺を渡しすと。
「お前の会社だ好きに使え」
「有り難うございますボス」
リベリオの目にはうっすらと涙が滲んでいた。




