第47話 呼び出し
朝早くから俺とサカそしてカーラの3人で宿を出て小さな公園に行き、組手の稽古をしていると、メルが走ってやって来た。
「みんなー、A&Aカンパニーから速達が届いたから早く宿に戻って来てって」
俺達が宿に戻るとリベリオとミラミは朝食を取っていた。
「どうしたんだ」
「ああ、A&Aのボスさんから会社に来いとの事だ、ドン早く準備しろ」
「解った」
俺はまず、顔を洗って部屋に昨日メルとミラミから貰った服に着替え、食堂に行った。固いパンを食べようとしていたら、ミラミに行くよと言われ、パンを持ったママ宿を出た。
「そんなに急がなくても、いいんじゃないか」
「ドン、あのボスが速達出して来いと言って来たら今すぐと言う事だろう」
「確かに!」
リベリオの言う通りだ、あのボスは気が短い人の事を考えないタイプだろう。俺達は早足でA&Aに向かった。
「ん、カーラも来るのか」
「ああ、メルが私も行った方がいいと言ったんで」
「あー、なるほどな」
メルのヤツ、サカといいことしようと思ってるな、まったく羨ましいぜ!
俺達が、A&Aに着くとボスことアドリアーナが朝食を自分の机で取っていた。
「ん、早いな」
オイオイ、呼び出しといてそれはないだろう。ボスの話では昨日ミダース商会の会長の奥方と話をしたら興味を持たれたらしく今日の午前中なら時間があるので会って話を聞きたいそうだ。
「いいか、お前達、奥方は厳しい方だ、粗相のない様にな」
お前が言うなよと俺は心の中でツッコミを入れた。するとプリシルが入ってきた。
「あぁあぁ、おはようございます、今日は早いですね」
「調度いいとこに来た、プリシル馬車を呼んで来てくれ」
「今で…」
「今すぐだ!」
「はいー!ボス!」
プリシルはブルブルと震えながら出て行った。
「新顔がいるな」
アドリアーナはカーラを見ていた。
「彼女はカーラです、まあ、ボディーガードて処です」
「カーラ、うちで働かないか、お前は強そうだしな」
「今は他で雇われている、職に困ったら頼む」
「そうか、ならその時は来い」
リベリオはアタッシュケースを両手で持ちながら。
「何か菓子折りとか持って行った方が良くないですか」
「うん、そうだな、途中焼き菓子でも買って行こう」
プリシルは走って戻ってきた。
「捕まえてきますたー、ボスー」
目を細めプリシルを睨み付けて。
「ああ、上出来だ、行くぞ!」
俺は馬車の御者の横に乗り、4人は馬車の中に乗った。




