第33話 革命の青い炎7
オー
騎士団から歓声が上がった。
カカが殺られた?
「サカ待って!」
メルが走りながら叫ぶ。
サカが戦場目掛けふらふらと走っている。俺はサカを目掛け走った。
「待てサカ!」
サカの身体にタックルし、地面に転がり体制を立て直しサカの胸ぐらを握って顔を殴った。
バシッ
「バカ!死ぬ気か!」
「兄貴を…うぅぅ」
サカの目に涙が見えるくしゃくしゃに成った顔を俺は抱きしめた。
メルが追い付きサカの背中を抱きしめ、言葉に成っていないことを言う。
「らめらかあ~」
ミラミが走って追ってきた、不安げな顔を見せ。
「はぁはぁ、みんな逃げ初めてる」
俺は辺りを見渡すと野次馬達が我先にと逃げ初めていた。戦場では革命隊の隊員が混乱して逃げ出す者、まだ戦い続いている者、戸惑っている者など皆バラバラに成っていた。
「よし退散だ!」
うなだれているサカをお越し。
「今は逃げるのに集中しよう」
「ああ」
サカも森の戦士だ、現状は理解出来てる筈だ。
俺達は足早くインバーの町を目指して休みなく歩いた。
やっとインバーの町が見える場所までたどり着いた、町の方を見ると町は煙を上げ燃えている。待伏せがいるのか。
テインの言っていた事を思いだす。
「川の方から回って行こう」
遠回りだが川づたいに歩き、様子を見ながら慎重に町に近づいて行く事にした。
川に近づいた時だ。
「おー戦場に女ずれとは羨ましーな」
そこにはピカピカの銀色の鎧を着た男とその取り巻きだろう男達がいた。男達は武器を構えている。
俺は身構え。
「何だお前達!」
「なーに、女と金を出してくれりゃ命は助けてやるぜぇ」
「解った、金はやる。見逃してくれ」
「はぁー女もだせ」
「金貨がある、此で勘弁してくれ」
「だーめー」
俺は銀色の鎧の男の懐に入り、足払いして地面に叩き伏せ。
「メル、ミラミこいつを抑えててくれ」
「あいよ」
サカは槍を振り回し相手を威嚇している。
相手は5人どうするか。
「ドン!後ろ!」
ハッ!として俺は振り向いた。
オラー
咄嗟に左手のアームシールドで身を守り、相手が振りかぶっていた剣を受け流した瞬間、俺の身体は反射的に動いてダガーは相手の首もとへシューと一振、相手の頸動脈を切った感触が解った。大量の血が吹いて俺の身体に血が纏わりついた。銀色の鎧の男は口から血を吐き痙攣しながら絶命した。
俺は今、人を殺した。だが俺は冷静だった、それは森で魔獣を倒すのとなんら変わりはなかったからだ。
俺は残る5人に向きなをると。
5人の男達は声を上げ逃げていった。
「ドン大丈夫、あいつ急に立ち上がって」
俺はミラミにアームシールドを見せながら。
「ああ、大丈夫だ!」
サカは辺りはを見渡し。
「どうする、インバーの町まで行くか」
俺は少し考え。
「川を渡って向こう岸に出よう」
メルは身体を擦りながら。
「この寒い中、川を泳げって言うの」
「ああ、そうだ、向こう岸から川沿いを進んで森に出よう。それが一番安全だろ」
その後、俺達は川を渡り、燃えているインバーの町を背にして森を抜けやっとの思いで村にたどり着いた。




