第31話 革命の青い炎5
深夜零時の鐘が鳴り北門には革命隊が集結し、リーダーらしい男が声を挙げた。
「今、この時より我等は王都に攻め込み、勝利を掴もうぞ!」
オォー
割れんばかりの拍手と歓声か起こり革命隊は胸を張り北門を出発したその勇姿は眩しく輝いていた。その中でも一際目立つ牛馬に乗ったカカの勇ましい姿は英雄そのものだった。
俺は人混みの中、カカの勇姿を見て鼓動が高鳴ったのが解る。サカも同じ想いなのか、いや俺なんかよりサカの方が何倍も感じているに違いない。
周辺の野次馬達は革命隊の勝利を信じ最後尾が去って行くまで応援し続けた。
最後尾が去った後、暫くすると俺達と同じ考えの奴らが灯籠を灯し北門を出ていった。
そして俺達も後に続いて行く、暫く歩いていると俺の肩を叩いてきた奴がいた。
「よう!やっちまったなあ」
「テイン!俺達を探しに来たのか」
「ハッハッハッそんなわけ無いだろう、俺は村の依頼で情報収集よ。それより隊長も御冠だぞ、帰ったら覚悟しとくんだな!」
「まじか」
「まあ、俺に一声かけてくりゃ良かったのによ、今度から注意しな、それともし危なく成ったらインバー飛び越えてタタカ村まで引き返せ」
「ああ、ありがとう」
「じゃな!」
そう言うとテインは闇の中に消えて行った。
あーまったくだ、村を出る前にテインに声かけて出たら俺の心配も柔らげたものだったのに。
「今の奴は」
「テインだ、隊長が御冠だそうだ」
「すまんな」
「今更かよ」
休憩を挟みなから街道を歩き続け、うっすらと日が差し始め朝靄で地面が濡れているのがわかる2月の寒い冬の日である。
俺達は小高い丘の上に陣取り焚き火に火を付けて簡易の塩スープを造り始めた。
商売人達はここぞとばかりに戦場まで出羽ってきてボア汁や串焼きなど売る者もいた。メルとミラミは様子を見に行くと走って戻ってきた。
「信じられないよ、ボア汁一杯銅貨10枚だってさ」
俺は固いパンを食べながら。
「ハッハッハッそりゃ向こうも命がけだもんな町で買うより3倍高くてもしょうがないさ」
サカも言う。
「2人は買ったのか」
「買うわけ無いじゃないバカバカしい」
辺りを見渡すと大した装備も無しに戦場見学に来ている者も多かった。俺達は固いパンと塩スープをすすり、焚き火で暖をとって戦場を見渡した。
王国騎士団は王都をバックに整然と並び始めている。対して革命隊は食事中と余裕を見せている。
それもその筈である、王国騎士団は300と数は少なく、対して革命隊は1000と言った具合、約3倍差以上、それにしても王国騎士団が少なく感じる。その内訳は中央に重装備歩兵180の後ろに弓隊80と騎馬隊40と行った具合だ。
いくら小国とは言え、此ではまともに戦えないのでは、俺は疑問に感じた。




