第30話 革命の青い炎4
「おい、ドン起きろ!」
デジャブだろうか、確か最近よく起こされる。俺が目を開けると正面にサカの顔、サカの後ろでメルとミラミが腕を組んで仁王立ちしている。
「どうした、親友」
「外が騒がしく成って来た、様子を見に行ってくる」
「なあ、親友それはわかったが、俺の身体に巻かれている縄をほどいてから行ってくれ」
サカは後ろを振り返り二人の女子に確認する。
「…すまん力になれない」
俺は縄で縛られ床に転がされたママ、奴らは部屋から出ていった。ムフッフッフこんなこともあろうかと俺はケツのポケットに小型のナイフを忍ばしている。アレ無い!どうしよう!
俺の身体能力は高い何とか縛られた縄をほどき自由を手にした。すると腹がへった。
兎に角、俺はへった腹を満たす為、表に出た。
今は何時ぐらいだろうか、歓楽街では時間は解らない。前にテインと行った飯屋に入ってディア丼を平らげる。はぁ旨い、腹を満たした俺は一軒のバーに入っていった。
バーの中は人で溢れ返っていた。
「マスター商売繁盛だな」
「ああ、一昨日の革命隊の勝利でインバーの町は、手柄欲しさに各村から人が押し寄せてるよ」
どうやら、革命隊の活躍に自分達も乗っかろうと集まっているヤツらが多いみたいだ。俺はマスターにインバーの町で何が在ったのかを尋ねた。一昨日の昼過ぎの事だった、亜人の少女が衛兵に絡まれていたところを、一人の青年が助けに入った、それを見た人々が集まり始め何時の間にか革命隊達も集まっていた。そして革命隊達は衛兵を捕まえ、衛兵所に雪崩れ込んで占領した、その後は北門、町役場、最後は南門まで瞬く間に占領し今に至る。
その迅速な早さは前から計画していたのではないかと思わずには要られなかった。
俺はマスターにチップを多めに渡しバーを出た。
宿に帰る前、俺は気の効かない仲間のことを思い屋台でサンドイッチを買って宿に戻った。
「何処行ってた変態!」
部屋に入るなり罵り始めるメルに俺はサンドイッチを渡した。
「気が利くじゃないか、痴漢野郎!」
俺が買ってきたサンドイッチを、むしゃぶりつく二人の女子を見ながら、サカに尋ねた。
「何か進展はあったか」
「ああ、どうやら今晩から王都まで進軍するらしい」
「何処で手に入れた情報だ」
「革命隊の兵士に聞いた」
まったく情報は筒抜けだ、俺達でも簡単に、情報を獲られたと言うことは、王国兵士にも伝わっていると思っていいだろう。
「で行くんだろう」
「ああ、そのつもりだ」
やっぱりだ、問題は俺もサカもインバーの町より北には行った事が無いのである。サカ曰く此処インバーから王都まで約20キロ、歩いて6時間ぐらい掛かる、そうなると革命隊は夜更けと共に出発し明け方ぐらいに王都に着く。
間違いない無いだろう、俺とサカはそう推測をたてた、今は夜の9時あと3時間後に出発、俺は宿の女将に固いパンと薪を用意して貰った。
俺は此処に来て戦と言う物を観てみたいと言う思いが強くなっていた。




