第23話 誓い
村に付いた俺達は暫し仮眠をとり、土産を持ち食堂へ行った、焼き菓子を配っていると長に呼ばれギルドカードを持って長の部屋に行った。
「おう、ご苦労だたな」
ギルドカードを見せると。
「うん、おめでとう、此れで君達も村の戦士だ村の為に励んでくれ」
「ありがとうございます」
そして、今後のスケジュールを聴かされた。
「ドンはエルベルト隊にサカはジョルジュ隊、ルダはボバン村に行って貰う」
「え!」
俺とサカは驚いて、ルダの方を見た。
「明日は顔見せで明後日から各隊に入って貰う、うほん!聞いているか」
「ハイ」
ルダはボバン村の戦士達が迎えにくる間は待機だと言う、3年間戦士として働いた後は自由にやりたい職業に就ける事等の説明を受けた。
そして長に挨拶して退出した。
ルダはこの村で産まれ、親父さんは村の幹部で会計係、お袋さんは畑仕事をしている。どうやらルダを一人前にしたいと言う思いでボバン村に行かせるらしい。ルダは前々から話は聞いていたが正式に決まるまで黙っていたと言う。
その夜、同じルームメイト達と遅くまで語りあった。
隙を見つけてルルに土産のヘアピンを渡した、こんな処メルやミラミに見付かったら冷やかされるのが解っているので隠れながらで大変であった。勿論ルルは喜んでくれました。
翌朝、朝礼で俺達は新しい村の戦士として紹介された。そして俺はエルベルト隊に挨拶を済ませた後、引越しと言っても同じ階の210号室である。遂に一人部屋をゲットした、ドアを開けるとベッドそして小さな机と椅子、後は収納狭いが俺の城である。
俺はベッドに横になり、この世界に来て初めて一人になった事に気が付いた、ボーと薄明かりの天井を見詰めていると、ノックもせずサカが入ってきた。
「ドン、狩りに行くぞ着替えたら食堂にこい」
そう言い残しサカは出て行った。
俺は買ったダガーの試し切り!顔がにやけてきた、あわてて着替え革の鎧とブーツを履いてそしてダガーを腰のベルトに装着。
食堂に着くとサカとルダが待っていた。
俺達はいつもの狩り場に向かい、獲物を探し回った。
ルダが弓のならしで的に矢を撃っている。俺も試させてもらった。
シュー
「お、やっぱいいな、この弓は」
「そうだろう」
ルダの弓はとても扱いやすく腕が上がった感じがした、村にある弓とは比べ物にならなかった、改めて道具選びの大切さに気付かされた。
何とかして、今日は獲物を狩りたい俺達はそう思っていた。かなり森の奥深くまで潜って獲物を探していた、そんな時に限って見付けられないものだ。諦め掛けたときルダがハンドサインを送って来た、ルダの指差す方を見るとうっすらと影が見えた、此処からでは解らない俺達はゆっくりと間を空けながら影の方に近付いて行く、間違いない大きな角を付けたディアの雄がいた。
さてどうしたものか俺はサカの方を向いた、ハンドサインは回り込め、逃がしたくないと言う思いが強く少し身体が固くなっているのが解る、俺は大きく深呼吸をし一泊空けてから動き出した。
ディアは足が早くジャンプ力もありそして警戒心が高い、気付かれず近付くのが難しい焦る気持ちを押さえ、何とか回り込んだ俺はルダの方を見るルダは弓で狙いを付けていた。
次の瞬間、シューと矢の放たれた音がしたディアの後ろ足の太ももに矢が当たったのが見えた。俺は思いっきり走り出しディアに接近した、サカも走り出している。ディアは俺に気が付き大きくジャンプして逃げようとしている、間に合わないか、シュー、シュー、ディアは矢を軽快に避けてサカの居る方に向かった、良しそのままサカの方に行け、ディアはサカに気付き大きくジャンプした、シュー、パシッ矢はディアの腹部に当たった、サカが盾でディアを押し俺はスキル急所切りを発動させジャンプしてディアの首に一撃、その瞬間矢がディアの頭に刺さった。
ウォォォー!
仕留めた!
俺達はハイタッチを交わし、互いの肩を組み3年後共に冒険者としてパーティーを組むことを誓いあった。




