第12話 プレゼント
正午過ぎに女神の滝に着いた。高さ20メートル位は在るだろうか想像の世界から出てきたような見事な滝だ!マイナスイオンに包まれ癒される。
「おい!ドン!ボサッとしてないで早く手伝え」
「サカよ、何故この滝の素晴らしさが解らぬか」
「バカ言ってないで、手伝えよ!」
俺達は、今晩寝泊まりする夜営地の設営造りに取り掛かった。
その後ディックとサカは明日朝から潜る洞窟に偵察に行き、俺とルダは薪を探しに森に入った。
夕飯までは、時間が空いたのでディックに格闘訓練をしてもらい。
晩飯の雑穀米を炊き始めた時。
「むふふ、若者諸君、君たちは運が良い!」
「どうしたんだディック?」
「此れを見よ!」
ディックは袋からコカトリスの肉を取り出した。
「おおぉ!」
「ずがたかーい」
「ははー!」
俺達はコカトリスの肉に頭を下げた。
「殿、此れはどうされたのでありますか」
「よくぞ聞いてくれた。日頃頑張ってくれている君達に、細やかなプレゼントさぁ!」
「ありがたやー」
「まあ、楽しみが無いとね!」
コカトリスの肉には塩とハーブが塗られ良い感じに熟成されていた。焚き火の上で丸焼きにし、ナイフで取り分けて食べると鶏肉の油と旨味が凝縮されたとても美味しい肉なのだ。これで唐揚げを作れば飛ぶように売れるのではと思うと、俺はこの世界で大金持ちに馴れるのでと思い一人でニヤついていた。
「ドン気持ち悪い顔で肉を食うな!」
サカはツッコミを入れた!
こうして楽しい夕飯は終わった。
その後、俺達は3時間交代で見張りをする。夜の空には丸く掛けた月と楕円の小さな月が横並びに2つ重なっていた、この世界に来て夜空を見るのが初めてである事に築いた。そう言えば夜は村の穴で生活している為、夜空を見上げた事がなかったのだ。星がこんなにキレイに見える。あ!流れ星が流れた俺は生まれて初めて流れ星が流れたのを見て感動した。




