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第11話 アルセの森

俺が転生して瞬く間に1週間が過ぎ去った。


「3班こっちに来てくれ」


俺達はディックに呼ばれた


「今日はスライム狩りに行く!みんな装備を整えて来てくれ」


「うぇースライム狩りか!勘弁して欲しいよ」


「順番なんでね」


スライムは弱い子供でも倒せる低級の魔獣なのだが、生きたママ捕まえるのが大変面倒である。


素手で捕まえると電気が流れた程の痛みがあり、革の手袋の下に軍手をはめて対応する。網などを使うより手で捕まえた方が速い、捕獲するのが大変面倒である。又スライムを持ち帰る時が大変である。


村の地下には地底湖があり、その地底湖から水を汲んで生活用水として暮らしている。村にとっては水は生命線であり、地下の地底湖が汚染されない為にも浄化が必要なのだ。


浄化槽に汚水を貯めてスライムを放して置くとスライムが汚水を浄化してくれる非常に便利なシステムなのだ。その為定期的にスライムを入替えなければならない。


主な生息地は川などの水場であり、村の南東にある女神の滝の洞窟に沢山生息している。


俺達は装備を整え桶を担いで獣道を進んでいると、ディックが待てのハンドサインを送ってきた。


「皆荷物を置いて戦闘準備だ!」


木陰に疑似したマンチス(カマキリの魔獣)の姿が確認出来た。2メートル位の大きさがあり、大きな釜を左右の腕に着けている。


まだ此方にはきずいていない。


「デカイな!どうする?」


「面倒だが殺ってしまおう」


「了解!」


ディックは腰のナイフを取り出し、身をかがめマンチスの後ろに回り込む。俺達は武器を手に持ち茂みに隠れてディックの合図を待っている。


マンチスの背後を摂ったディックは此方に合図を送る。俺達は一斉に茂みから出、マンチスの前に出た。


マンチスは両腕の釜を左右に振りながら俺達の方に向かって来る。


背後からディックがナイフで一振、マンチスの首が避け頭が宙を舞う。


絶滅したマンチスの腕を切り、羽根を丁寧に切り分け身体から魔石を取り出した。


「後は埋めてしまおう」


「まだ素材になる部位は残っている!」


ディックはナイフを高く翳しながら。


「もったいないけど荷物が増えると、帰りが大変だからね」


俺達はマンチスの亡骸を土に埋めた。


女神の滝はアルセ連峰の中腹にあり、標高3~400メートル位の位置にある。

山を登り始め眺望の良い場所に着いた。


「少し早いが昼食にするか」


何時もの雑穀おむすび特大を食べながら、絶景を眺める。


山に囲まれた盆地全てが森の木々に覆わて東から北に掛けて蛇行した川が流れかている。そう此処は今俺達が暮らす森、アルセの森なのだ。


タタカ村や俺達の狩り場の位置が把握出来、なるほど地形が良く解る。俺は思ったこの森の向こう側にはどんな世界が在るのだろう見てみたい。そうドンの夢は冒険者になって世界を旅することのようだ、俺も見たいと願ったこの世界を。

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