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完結した小説の推し主人公夫婦の子供に転生した件  作者: まりり


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魔力の目覚め 後編

前編の続きになります。

読んでもらえると嬉しいです。


温室の一件を知っていた事、アシュリー様たちが来た時に急に現れた事、全てに説明がつく。

ここに来た時、何か紙みたいな物を握らされ、消えた感覚は勘違いではなかったのだ。

恐らく、その時に魔法をかけたのだろう。


「シェリー、僕が魔力を抑えようと中和してもシェリーの魔力暴走は起きてしまった。お父さまが幼い頃から中和していなかったらもっと強い力で死んでいたかも知れない。シェリーがお父さまの想像を超える魔力の持ち主だったということだ。それを見抜けなかったのはお父さまの慢心なのだろうな」

最後は消え入るような声だった。

お父さまに言われた事は私の想像もしていなかったことで、自分が魔力持ちということは知っていたが、大した魔力ではないと思っていただけに、信じられなかったが、他でもないお父さまの言葉だ。信じるしかない。

「どうすればいいんですか?」

私の言葉に少し考え混んだお父さまが出した答えは

「こんな事はしたくないが、特訓するしかないだろうな。もちろん、お父さまが全て教える」

というものだった。



その日から魔術の特訓が始まった。

と言っても、お父さまの手を握り、お父さまの魔力を感じ取り、それに自分の魔力を重ねるというやり方だったのだが、これが意外と難しい。

私は既にお父さまの魔力を感じる事ができていた為、割と楽なのでは?などと甘く見ていた自分を殴りたくなった。

「さすがシェリーだね。こんなに飲み込みの早い子はなかなかいないよ?」

お父さまはそう言うが、いまいち信用ならない。

そうやって自分の中の魔力のコントロールの方法を学びながら、魔術についての基礎知識を勉強する。

主に、魔法陣や魔術発動に必要な呪文や、自分の身体向上の魔術の基礎的な事だ。

身体向上の魔術は誰にでもできる事では無いが、できるようになれば、魔力を受ける受け皿が大きくなり、魔力暴走も防げるらしい。

お父さまも幼い頃からやってきたと言っていた。

普通はやらなくても平気らしいのだが、一度魔力暴走を起こした私には必須事項らしい。



こうやって療養に来ていた私はいつの間にか魔術の特訓へと目的が変わっていたが、お父さまの話では恐らく前に倒れたのも魔力暴走が関係していたらしい。

本来なら命を落とすはずだったが、お父さまの懸命の魔力による治療で一命を取り留めた。

その後、様子がおかしかったのも魔力に体が耐えきれなくなってきていた初期症状だったのだろう。そう皆の前で話してくれた。

しかし、最初のあんな魔力暴走は聞いたことがなく、気が付かなかった事を深く詫びられてしまった。



そう考えると、辻褄が合うが、前世の記憶を思い出した事については分からない。

ここで正直に前世の事を話すべきだろうかと思ったが、下手に心配をかけたくないし、死にそうになるという条件が重なった事により、前世を思い出したのだろう。

前世の記憶の一部しか覚えていないことがその証拠だ。

私はそう思うことにした。


お父さまが天才でなければ、この話、数話で終わっていたという事ですね。思わぬ救世主笑


次も読んでもらえると嬉しいです



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