王家と公爵家 後編◾︎
前編の続きになります。
読んでもらえると嬉しいです。
しかし返ってきた答えは無常だった。
「俺から何度か頼んた事はあるが、公爵が首を縦に降らなかった。それは、アリアドネが頼んでも変わらなかった」
「つまり、公爵の意思はそれだけ強いということだ。お前がいくら頼んだところで結果は変わらない。それどころか、公爵を怒らせ、王家と関わらないと言われでもしたらそちらが問題だ」
「公爵家より王家の方が身分は上なんですよ?それなのに顔色を伺う意味がわかりません!」
その言葉にいち早く反応したのは意外にも母上こと、アリアドネだった。
「貴方、ちゃんと勉強しているの?この国が平和なのは、トラビス、アシュライン両公爵家のおかげなのよ?貴方、身分だけが全てという考えは今すぐ捨てなさい!」
母上のこんなに怒った姿は初めてだった。
流石の僕も黙ってしまう。でも、実際、王家あっての公爵家だろ?先生もそう言っていたし。
と、母上の言葉の意味など考えもしなかった。
そして、その考えがどれだけ危険なものかも僕は知らなかった。
「あいつは今日でクビだな。当然、紹介状も書かない。知識の高さで教育係に選んだが、将来、国を背負わなければならないウィルリッヒに誤った自分の思想を植え付けるとはもってのほかだ。そして、それを見抜けなかった自分が恥ずかしい」
その父上の言葉にだからトラビス公爵なんだよ。と内心思ったが、口にはしなかった。
「お前がトラビス公爵を慕っており、公爵を教育係にと望んでいることは有名でな。なかなかなり手が居なくてあんな危険な奴をお前に付けてしまった責任は俺達にある。すまなかった」
まさか謝られるとは思っていなかった僕は驚くが、
「だったら尚のこと、トラビス公爵に」
と言いかけた所で
「それだけはできない」
そう父上から言われるのだった。
次回、シェリアの話を挟もうかと思ったのですが、特に挟まなくても問題ないかなと、このまま王子サイド行きたいと思います。
次も読んでもらえると嬉しいです。




