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完結した小説の推し主人公夫婦の子供に転生した件  作者: まりり


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26/44

王家と公爵家 前編◾︎

王子目線まだ続きます。

読んでもらえると嬉しいです。


僕は城に帰るなり、自室に籠り、1人にしてくれと命じ、今日の出来事を思い返す。

と言っても、思い返すのはあの頭のおかしい令嬢のことだ。トラビス公爵の苦労が如何程のものか。

ほんと、早く死んでくれないかな。そして、トラビス公爵を解放して欲しい。

僕は本気でそう思っていた。

瞳は怒りから琥珀色から金へ変わっていっていた。



そんな時、ドアがノックされ、驚き思わずビクッっと体を硬直させてしまう。

先程、死んで欲しいなどと思っていただけに、動揺からか後ろめたさからか椅子から転げ落ちそうにもなる。

許可を出すと、護衛騎士であるアノルド ジーンが入ってくる。お忍びの時、いつも影に入っているのも彼だ。



王家のしきたりで10歳になるまで専用の護衛騎士をつける事ができないが、あくまでそれは建前で、幼い頃からついていた者が指名されることが多い。

実際、僕もアノルドを指名するつもりだ。

「アノルドどうした?」

「王太子殿下と王太子妃様がお待ちです」

その言葉に無言の圧をかけた目線を送ると、

「私からは何も報告しておりません。既にご存知だったようです」

その言葉にまた説教か?と内心毒付くのだった。



それにしても、このアノルドは本当に優秀だ。幼い頃からの護衛ということもあるが、僕の考えを即時に理解し、時には先読みしてくる事もある。

そして、苦言をいう事はあっても、僕の命令には絶対に従う。僕はそんな彼だからこそ護衛騎士にと思っている。

そして、僕は覚悟を決め、説教されに両親のもとへ向かうのだった。



すると、いつもだったら怒りで金色に光っている父上の目が普通に琥珀色をしていた。

隣にいる母上もいつもの少し紫がかった瞳にうっすらと金色が混じっている。

普段から怒りを出さないよう、訓練しているが、家族の前ではそのような事は無かった為、父上の反応が普通に怖い。

あの、気性の荒い母上がこの程度の目の色をしていることも本当に怖かった。

もしかしたら、今日の事で呼び出された訳では無いのかも知れない。

などと抱いた微かな希望を父上の一言で一瞬にして壊される。



「ここに呼び出された理由は分かっているな?」

目こそ普通だったが、声は怒りに満ちていた。

王室を抜け出した事は1度や2度ではない。それなのにこんなに怒っているのは何故だろう?

「ウィルリッヒ、お前が城を抜け出してトラビス公爵家の近くまでこっそり行っていたことは知っているし、俺は何度も注意した」

「それは、父上がトラビス公爵と僕を会わせてくれないからです」

「なぜ俺が会わせないのか何度も言い聞かせたはずだが?」

父上の迫力に負けそうになりながらも、ここは負けてはならない。トラビス嬢から、公爵を解放できるのは自分だけだ!そう思い、意を決して発言する。



「僕がどれだけトラビス公爵を尊敬し、公爵から魔術など色々なものを学びたいと言っても聞いて貰えないからです」

そう答えると、

「それはトラビス公爵が望まない事だからだ。いくら王家の人間だからと、権力を振りかざし、無理やり命令するのはトラビス家と王室の間に溝ができ、いずれはそれがきっかけとなり、国が傾くかもしれない俺はそう何度も言ったはずだが?」

「でも、父上と公爵はいとこ同士で親友ではありませんか!父上から公爵に頼むこともできたはずです!なのに無理だとしか言われない僕の気持ちが分かるんですか!」

僕は知らず、叫んでいた。


トラビス公爵大好き人間ウィルリッヒの勘違いが加速しています笑

まあ、ここまで来ると信者化してますね笑

本人の中で美化されてるのは確実かと。


後編も読んでもらえると嬉しいです。


後編もよろしくお願いします。

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