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完結した小説の推し主人公夫婦の子供に転生した件  作者: まりり


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来訪者達の帰還 前編

タイトルがどうしようか悩みました。

いつもはすっと決まるのですが。

読んでもらえると嬉しいです。


私たち一同は、怒りをあらわにしているお母さまと一緒にまた応接間に戻ってくる。

「シャルロット、話は終わったはずだが?」

そう口にするのはおじいさまだ。

「確かに話は終わりました。ですが、シェリーの容態が落ち着くまで、リアやその家族とも会わないという約束だったのでは?」

「そうだな。容態が落ち着いてからシュリアの家族と面会という流れだったな」

と、おじいさまが言葉を続ける。

「ええ、私ももそういう約束があったから安心してシェリーを1人にすることが出来た。なのに何故、義妹達がここにいるのか説明、願いたいものですね」

お父さまも怒りを隠すつもりもない。

「俺を騙したという事ですか?」

一人称も変われば、声にはさらに怒りが含まれており、瞳もより金に近くなっている。



「そうではない!」

おじいさまが慌てて否定する。

「アシュリー達が独自のルートでこの日を知ったようだ。言っておくが、私は許可が出るまで屋敷への訪問は禁止していた。そうだったよな?アシュリー」

こちらも怒りが込められた声だ。

つまり、アシュリー様達は勝手に許可もなく伯爵家にやってきたという事になる。

「実家だからなどという言い訳がここで通じると思うなよ。第一、私は何の連絡も受け取っていない」

おじいさまは顔には出していないけれど、相当お怒りのようだ。

産まれたての子鹿のようにプルプルと震えるアシュリー様は自業自得とはいえ、怯えすぎでは?と思う。



おじいさまがアシュリー様に本気で怒るという事は珍しい事なので、余計に恐怖を感じているのだろう。

「……申し訳ありませんでした。今すぐ侯爵家へ帰ります」

アシュリー様は反論することなくそう答え、息子達を連れて一礼し、その場を去っていくのだった。

その間、お母さまは終始無言だった。

これはお母さま、相当怒ってるなと私が怒られている訳でもないのに恐ろしく感じた。



そして、ふと思い出したことがあり、それを口にする。

「おじいさま、今日、ここに王族の人がいらっしやる予定でもあったの?」

と。あくまで、子供らしくと注意しながら疑問を口にする。

すると、返ってきた言葉はおじいさまのものではなく、お父さまのものだった。

「どういう事ですか?お義父さま?返答によっては我々も帰らせて頂きます」

先程の興奮も収まっておらず、お父さまの目の色はより金色に光り輝いていた。

「何の事だかさっぱり分からないのだが?シェリアはここで王族の方と会ったのか?」

「はい、会いました」

「本当に王族の方だったのか?」

私の返答に信じられないという表情でおじいさまが答える。

これは、あの王子、伯爵家に何の先触れも出していなかったのね?

しかも、おじいさまのこの驚きようからして、おそらく、不法侵入してきたのだろう。

何故そんな事をしたのかは謎だが。

「シェリア、誰だったかわかるかい?」

おじいさまとの会話に割って入ってきたのはお父さまだ。

私は小説の知識で王族だとわかっただけで、相手が名を名乗った訳ではない。

「自分は王家の人間だと言っていただけで名前までは分かりません。でも、年齢は私よりも少し上に見えました。あと、青みがかった髪と琥珀色の目をしていました」

まさか、小説の内容で分かりましたとも言えず、その辺は適当に誤魔化しておいた。

最初の嘘にはもっと違うやり方があったのでは?とも思ったが、咄嗟に出たものであり、もう言ってしまあどうしようもない。

「……」

お父様は無言になる。



シャルロットは本当に怒ると、口を聞きません。

そこまで怒ること事態がほぼ無いのですが。

まあ、今回は普通の親なら怒って当然かと。

続きも読んでもらえると嬉しいです


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