アシュリー様といとこ達 前編
アシュリーとその息子達の紹介になります。
読んでもらえると嬉しいです。
私が黙っていると、アシュリー様が今がチャンスと言わんばかりに3人の息子達をこちらに呼ぶ。
「シェリアちゃん、初めましてになるわよね。この子達は私の息子でね、つまり、貴方の従兄弟になるのよ1番下の子がまだだけど、あの男が来る前に紹介するわね」
と、明らさまにお父さまを警戒している。
「右から、レインハルト6歳、フロイズ4歳、そしてまだ来てないけどカイザード3歳よ」
と、ニコニコしながら紹介してくる。
まだ来ていない人間まで勝手に紹介ってどうなんだろう。と思いながら、名前はともかく、年齢くらいは自分たちで紹介しろよ。とも思った。
「はあ」
と、私は曖昧な返事をする。
すると、1番上のレインハルトが口を開く。
「初めまして、レインハルト クルーゼルといいます。クルーゼル家の長男になります。年は先程お母様が行った通りの6歳になります」
そう言って子供ながらになかなか洗礼されたお辞儀をする。
髪の色は、父、ジャクソン クルーゼル侯爵と同じ黒。瞳の色は濃い焦げ茶色で顔の感じからしても、父親によく似ている。
といっても、小説の知識なので似ていない可能性もあるのだが、立ち振る舞いや、余計な事を言わない辺りからしても、父親似で間違いないだろう。
それに続くように、
「初めまして、シェリアお姉さま。僕、フロイズ。4歳だよ。お姉さまにずっと会いたかったんだー。会えて幸せ。シェリーって呼ぶね」
と言って私の手を握ってこようとするのを、レインハルトが制する。
やっぱり、侯爵似だわ。と、小説で出てきた生真面目な侯爵の性格を思い出す。
フロイズも父親と同じ黒の髪にこちらは赤いの目をしており、兄とは違ってよくいって社交的、悪くいうと常識が無いだ。
この辺からもアシュリー様似だと言うことが分かる。
アシュリー様も上品な赤い髪に透き通るような赤い目をしていたからだ。
まあ、子供だから仕方がないのだが、侯爵家の人間がこうなのは少し問題なのでは?とも思う。
こういう奴が将来詐欺師になったりするのよね。と思いながらも、黒髪に赤目って本編に出ていたらなかなかの人気キャラになってそうだなと思う。
私は初対面から馴れ馴れしい性格があまり好きにはなれなかったが。
もしかしたら前世で口の上手い悪い男に騙された経験があるのかもしれない。
小説とトイレと階段から落ちた事くらいしか覚えておらず、最近は前世の名前を忘れがちになっているくらいだ。トイレは本当に衝撃だったので覚えている。
そうしているうちに3歳のカイザードがやって来る。3歳児を1人にするって問題じゃないの?と思っていると、アシュリー様がカイザードを抱き上げ、ごめんねとしきりに謝っている。
ちゃんと、親してるんだな。と、変なところで感心してしまった。
それほど、初対面の時の衝撃は強かった。
カイザードは年齢から来ているのか人見知りが強いらしく、アシュリー様の服を掴んで離さない。
チラリとこちらを見た感じだと、赤みがかった黒髪で
、他の2人とは少し違う色合いをしている。目は紫ががった赤い色で魔力持ちということを物語っている。
この国の魔力持ちは大体が紫に関係した瞳の色を持っている。
例外は強い魔術師を沢山排出しているトラビス侯爵家と王家だけだ。
魔力持ちは貴族に多いが、中には平民でも娼婦の子や先祖に貴族がいた者などは稀に魔力を持って生まれてくるが、大抵は魔術の基礎を知らない為、子供の頃に亡くなってしまうというのが現実だ。
娼婦の子など、生まれて魔力持ちと分かると問答無用で殺される。
私はこの設定に悲しくなったものだ。
と、考えを巡らせていると、
「これはどういう事か説明願えるかな?」
と、低い声で恐ろしさを感じる声が聞こえてくる。
お父さまだ。しかも、かなりご立腹でこんなに怒ったお父さまを私は知らない。
あまり怒らせないようにしよう。と、この場とは関係のない事を考えるのだった。
今後3人とも、物語に深く関わって来るので今の段階での性格や容姿を書いてみました。
フロイズは勝手にホストみたいになってくれました笑
そんな予定無かったんですけどねー笑
次も読んでもらえると嬉しいです。




