その日は突然やってくる 後編
前編の続きです。
読んで頂けると嬉しいです。
「何の事ですか?」
私の疑問にお父さまが答える。
「シェリー、この間倒れて何日も目が覚めなかった事を覚えているかい?」
「はい」
私の居心地はますます悪くなる。
「その後からシェリーは少し暴力的になってきている気がするんだ」
お父さまの言葉に思い当たる節がある私は何も言えない。
私の沈黙を肯定と受け取り、お父さまが話を進める。
「そこで、お母さまとも話し合ったんだが、3ヶ月ほどお母さまの実家、ハクスレイン家でおじい様も交えて4人でゆっくり過ごすのはどうだろうか?」
お父さまの思わぬ提案に思わず「ええ!?外に出られるの!?」と言いたくなるのを堪え、落ち着け私。と、息を整え、
「お父さま達の決定に従います」
とできるだけ冷静に答える。内心は小躍りしていた訳だが、悟られるわけにはいかない。
ふと、2人の顔を見ると、2人共どこか心配そうだ。
「いいかい、遊びに行くんじゃない、休んで元のシェリーに戻るために行くんだ」
お父さまの言葉に隠しきれて無かったか。と思う。
「お父さまも3ヶ月お城からお休みを頂いているから、安心してゆっくり休みましょう」
とお母さまから告げられ、お父さまもちゃんと真面目に親らしい事もしてくれるんだと嬉しく思う。
でも、3ヶ月も休むのはやりすぎなのでは……
そう思っていると、
「伯爵家にはシェリーの叔母様であるクルーゼル夫人も来るから、いとことも会えるかもしれないな。その時は遊んでもらうといい」
お父さまの思いもしない言葉に本当はお父さまの療養に行くのでは?と思ってしまうくらい驚く。
「もちろん、お父さまもその様子を見守らせてもらうからね」
その一言でいつものお父さまだわ。と、安心するのと同時に、まだ見た事のない、叔母やいとこ達へ想いを馳せるのだった。
ようやく、外に出られる事に。
シェリア良かったね。
作品も10話を超えてきたので活動報告を
つけることにしました。
裏話などもちょっとのせたりしたいなと思っているので興味がある方は見てみて下さい。
そして、次回も読んで頂けると嬉しいです。




