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緑空の草模様  作者: 黒鶴
第1章  日本ダービー編
9/11

04これからも勝つために後半

久しぶりの家族団欒を過ごした俺は風呂や歯磨きを終えて自分の寮の部屋に戻ってきていた。


藍「ゼウス・ノヴァ…まだきちんと判明していないけれどレースに勝つために力をくれる存在…か…」


今日はとんでもない1日だったな。まさか俺が神に選ばれて実は父さんも神に選ばれてましたーなんてな。 まあでも,やることは変わらない。目指すものも変わらない。今はこの思いがあれば大丈夫そうだ。


藍「明日は厩舎に5時から調教準備か…4時50分に出るとして大体4時くらいに起きるとするか…それに明日は龍弥と那月も一緒だからな。次のレースに向けて気合い入れなおそう」


そうして俺は21時30分頃,1人眠りについた。













5月28日病院にて

俺は日本ダービーを勝ち、父さんとの誓いを果たしその報告に来ていた。


藍「父さん!父さん!!俺,やったよ…」


雄一「あぁ…………よく…やっ…た……な」


俺も母さんも目からとんでもない量の涙が溢れ出ている。正直涙でもう何も見えないくらいに。俺たちは最後の会話をしていた。


雄一「藍……勝って喜んで負けて悔しんで,多くのことを経験しなさい。お前は強いやつだ。もしかしたら日本の悲願である凱旋門賞を勝てるかもしれない。だがそのためには大切なものであっても切り捨てる覚悟を持たなければならないだろう。多くの苦難がお前の前に立ちはだかることになる.でもな藍。やりたいことをやれば、人は成長する.この世に意味の無いことなんて1つもないんだ。お前なら父さんを超えてさらに高くまで飛んでいける」


藍「あぁ…任せろ!!!俺は父さんを超える!そして俺はさらに高くまで飛んでいってやる!!」


雄一「強くなったな藍………優奈,お前を残していくのは悔しいし申し訳ないが,最後に一言言わせてくれ」


優奈「はい」


母さんも多くの涙を流している。病院の医者たちが部屋を出ていくのが見えた。気を遣って俺たちだけにしてくれていたようだ。


雄一「優奈、今まで俺を支えてくれてありがとう。優奈……藍…………いつまでも2人を…愛している.俺は2人を…どこかで,見守って…いるよ…。」


そうして天才ジョッキー神崎雄一は,家族に見守られながら息を









藍「うわぁぁぁぁ!!?!?」


藍「・・・あれ…夢?」


さっき見ていたものは夢…だったのか。でもそれにしてはかなり現実味がすごかったな。でもまるでデビュー戦の時に見た夢と同じような感じ…


藍「今は3時55分か…まぁ目覚めは良くはないけれどとりあえず準備でもしようかな。」


そうして藍は朝の調教へ向けて準備を始めた。だがその時の藍の目の色が普段の茶色でもレース中に変化した青色でもなく,赤色だったことは,誰も知らない。



次回05 力の目覚め(前兆)

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