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ハリボテの姫  作者: 高飛車
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存在を忘れてたなんて言えない…

まあ、思い出しても更新は不定期ですが

ユルートレピア14世の皇帝テオドールは、愚帝と呼ばれた男として有名である。

彼は頭も良く、武にも長けていた。

然し肝心の魔力(マナ)は歴代の皇帝の中では一二を争う程低かった。

それは、300年前の銀山を争った戦、キーラレウス戦争の影響を受けた故の、致し方ない結果が有ってである。




はいはいどうも。

嫌味ったらしい兄貴が去って、一難去ったとのんびり作業に励むどうも葛木です。

いや、作業実際してるのは姫様と本を運ぶのに精を出す侍女さん達だけども。

まあ姫さんは眼を通してるだけで右から左。本日より侍女から書記に転職致しました。



嘘ですけども。


話を戻して、早速ながら第四兄貴が言ってた14世の話を調べてる訳。

何かしらのヒントがあるかな?って思ったんだけど、色々と気になる点があるのよ。


14世の事を簡単に説明するなら。


14世テオドールが初めに式典に参加したのは、ヴィオラと同じ12歳。当然説明の通り失敗。魔力(マナ)切れで倒れてる。


此れは粗方予想が付いてた。

戦争の影響で皇族がかなり減っており、当時の兄弟は皆戦争に駆り出され死んでしまった様だ。

皇族死ぬってよっぽど酷い戦争だったんだろう。

んで、まだ学校に通ってないテオドールに白羽の矢が立った。

ヴィオラも今当に魔力云々を勉強してる最中。

火属性。が本当かは知らんが、持って数秒なのに入退場で魔装を展開するのは子供にゃ辛い。

其処で経歴に傷が付いた。と、


あ、その後の愚業はどうでも良いのでカットね。



まあ、何が言いたいかと言いますと。

この帝国って相当にやばい国なんじゃねーかなって事。


歴代の皇帝、確信は無いけどみんな4大属性だと思うんすわ。

勿論確信はないよ?けど心当たりが多過ぎてね。

先ず現皇帝が属性について話をしようとしたけど、それからは触れない点。以降の待遇が逆に良くなってる点。

最終的にヴィオラが次期皇帝って言う程(まだ公言してないけど)何でしょ?

違和感しか覚えんわ。


一昔前に魔女狩りならぬ4台属性狩りしたっては聞くが、公衆の面前で処刑したとは何処にも記載がない。寧ろ監禁って名の保護をした可能性が微レ存。

こりゃ確実に黒っすわ〜

思いっ切り姫さんも俺も、底なし沼に足突っ込んでますがね。


そうと考えれば色々と説明が付きそう。

出生不明のママンがポッと現れ、ヴィオラを産んで直ぐに退場。

正妻と妾の違いは属性云々で、妾はあくまでもカモフラージュ。

んで、監禁の理由はヴィオラが魔装を勝手に展開して、目撃者を増やさないようにする為。




…けど、其れを考えれば1つ疑問があるんだよな。


何故パパンはヴィオラが幻、邪属性と知ってて火属性のおばさんを寄越したのか。

パパンは実は火、幻、邪属性で、息子共には火属性のみ受け継がれてたとか?

ママンが?其れとも爺ちゃん婆ちゃんが?



考えたらキリがねぇ。


一先ずは目先の事に集中だな。



『カツラギぃ…つかれた。』


いや、お前が読まなきゃ俺も読めねぇんだよ。

つか、姫さんは其処から一歩も動いちゃねーし、読んでるかすら怪しいじゃねぇか。


『あきた。』




知ってた。

まあ12歳(地球年齢10歳)にお行儀良く読書とか無理だと思ってた。

絶対何処かで爆発するって。

其れを考えれば、燻ってる段階で申告してくれたのは良い。

集中力の持続時間は大体…1時間弱か。

これも姫さん取り扱いマニュアルに書き加えておきますかね。


「では姫様、そろそろ部屋に戻りましょう。」


『はーい!』









後日、ってよりは当日の夜。

あ、日付は跨いでるから後日でも正しいのかな?

いやめんどくさいから夜でいいや。

あ、どうも姫様の寄生虫こと葛木。

現在虎の威を借るどころか皮を借りちゃってます。

相変わらず動き易い身体だなおい。



あ、本日は散々トランプに付き合わされまして、姫さんは只今遊び疲れて、向こうの世界で爆睡中。

勿論本日の業務である情報整理は既に終わらせております。

故に、俺はのんびりと身体を乗っ取れる訳で。


まあ今日も今日とて魔力(マナ)消費。

大体寝る時に魔力(マナ)が回復してるから全部消費して寝ないと勿体無い気がしまして。

てへ?


うん、俺がしても可愛くはねぇな。

外面は可愛いが。


まあ、とは言ってもベッドの外には出ない。

つか布団の外に出たらヤバい。

昨日に比べ監視の目と言うか、殺意と言うか。

語彙力の足りない俺には「マジパネェっす!」としか言えないのが辛い。


多分第四兄貴の刺客だろうなぁ。

いや、四が一に報告してのかも知れん。

パパンに頼るのでも良いが、元々監視をされており、其処で何も行動を起こしてない以上頼ったところで無駄と判断できる。

つまりどうしようもない。

耐えるしかない。




…こいつら幻術でどうにか出来ないかなぁ。


……………いや、下手な事するのは止めとこう。


最悪の場合、相手は戦闘のプロ。

戦闘技術の初歩も学んでない俺とヴィオラに、手や足何処ろか行動する前に首チョンパ。

そもそも生き残る事を目的にしている以上、一時の気休めの為に今後を犠牲にするのは宜しくない。



うん、魔力(マナ)消費だけ終わらせて寝よ!







「おはようございます、姫様。」


………


え?

何で俺が侍女さんの顔見てんの?

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