百三十一話
「晃穂みーつけた…!」
空き部屋にいたのは、確かに晃穂だった。
「なんか色黒いね、まぁいいか!殺してあげる!」
そこにいたのは、晃穂オルタナティブだった。
「ちょりーす!晃穂オルタナティブだよ!っていうか人んちのビルに勝ってにガラス突き破って、不法侵入ってマジでありえなくない?」
晃穂より髪の毛が金色に近くまで、染め上げ顔は日に焼け小麦色になっている。
「喋り方もなんかちがうよね?変な晃穂…」
雲雀は小首を傾げ、疑問に思っているようだ。
「百合子ママが敵性侵入者がいるからって言うから、いろんな部屋を見回りしてたんだけど、あんたがそうなんだよね?」
「まぁ、そうなるかな?私は松子ちゃん助けられればそれでいいんだけど…」
晃穂オルタナティブの問いかけに、どこかアンニュイに答える雲雀。
「松子ちゃんってあれ?ママといる子?」
松子のことを悪く言われ、激怒しようと思ったが、思い当たる節がたくさんあり、ぐぬぬと黙り込むしかない雲雀であった。
「松子ちゃんは私だけを見てればいいの!松子ちゃんは私だけのものなの!松子ちゃんは誰にも渡さないの!」
「うわぁ、ヤンデレさんですか?ヤンデレこじらせるとか、マジでウザいんですけど!」
ヤンデレモード全開の雲雀を見て、ドン引きの晃穂オルタナティブ。
「松子ちゃんはどこ!?松子ちゃんを返して!今すぐ返してよ!」
「わかった、わかったから!そんなに大声出さないでよ。マコちゃんなら最上階にいるよ。百合子ママと一緒に…」
目の焦点があってない雲雀に恐れをなして、松子の居場所を言う晃穂オルタナティブ。




