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百十三話

一方その頃、真撰組の面々は秋葉原商工会の長老に挨拶を終え、見廻りも終え真撰組の事務所に戻っていた。

「さて、そろそろ昼飯にするか…」

土方さんが言うので、お昼ご飯になった。

「お、お昼ご飯でありますか!楽しみであります!」

晃穂は無邪気に喜んだ。だが…。

出て来たのは、ご飯に沢庵、お味噌汁だけだった。

「えぇー!?これだけでありますか!?これじゃお腹空いてしまうであります!」

「贅沢言うな!味噌汁ついてるだけでもありがたく思え!沢庵も美味いぞ!」

ボリボリとすでに食べ始める土方さん。

「何故か土方さんは沢庵好きなんですよね…」

沖田さんは呆れながらも、いただきますと言って、味噌汁を飲む。

「うぅむ、それじゃ、いただきますであります…」

しょうがないので、晃穂も食べることにした。


食べていると、事務所のドアが勢いよく開いた。

「大変ですぅ!大変なんですぅ!」

ドアを開けて入って来たのは雲雀だった…。

「どうしたんです?雲雀殿。そんなに血相を変えて?」

沖田さんがご飯を食べながら言った。

「大変!松子ちゃんがいなくなったんです!」

「なんだって!?それは本当でありますか!?」

マコちゃんがいなくなったと聞いて、吃驚する晃穂。

「松子殿とは、いつも晃穂殿と一緒にいる少女ですか?」

沖田さんが問う。

「そうなの!松子ちゃん学校にも来ないし、家にもいないの!絶対おかしいよ!」

雲雀は半狂乱になって言った。

「まぁ、落ち着いてください。座ってお茶でも飲んでください」

雲雀に椅子を勧めてお茶を淹れる沖田さん。

「お茶なんて飲んでる場合じゃ…」

と言いつつ、椅子には座る雲雀。

雲雀が言うには、松子…マコちゃんが学校には来ないし、雲雀の日課のマコちゃんの家にストーキングしに行った時も家はもぬけの殻だったらしい。

雲雀本人が言うには、見舞いに行っただけらしいが怪しい。

「そういえば私もマコちゃんにメールしてるでありますが、全然返事がないであります…」

晃穂も困惑して言った。

「あんたがちゃんと松子ちゃんと一緒にいないから、こんなことになったんでしょう!」

雲雀が晃穂に噛み付いてきた。

「そ、それはそうかもしれないでありますが…」

「ま、まぁ、ここで喧嘩しても始まらないでしょう。雲雀殿どうか落ち着いてください」

沖田さんが雲雀を宥めた。

「犯人は分かっているぞ。犯人は鳴宮百合子、通称リリーだろう。大方松子君だったか、その子を人質に取ったんだろうな…」

土方さんは即座にリリーの仕業だと見抜いていた。

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