第三話
青いカラフル 第3回
〜のぼるの創作活動〜
美術館へ行った次の日。
のぼるは早速自分のインスピレーションが感化されたのか、何やら描き始めた。
「お昼はいらいないな」
「…うん。」
「夕飯は食えよ」
「…うん。」
今日は仕事がはかどりそうだな。
いつもはのぼるの相手をしながら仕事を片づけるので時間がかかってしょうがない。まぁ、それも楽しみの一つではあるのだけれど、それはのぼるには内緒なのだ。
自分の部屋で仕事を片づけていると、のぼるの作品を作るかすかな音が聞こえてくる。かすかに絵の具の匂いもする。
あぁ、心地よいな。
はくさんに会った。
はくさんは悲しい気持ちだった。
愛していた犬が死んでしまったから。
はくさんが悲しい気持ちだったから。
自分も悲しい気持ちになった。
悲しい気持ちを半分に出来たから。
はくさんは少し元気になった。
愛していた犬は帰ってこないけれど。
また絵を描ける気持ちになれた。
忘れないうちにペロの絵を描くよと。
はくさんは言っていたのだと思う。
のぼるはその日のうちに青空を描いた。
「今度はうれしい青だな」
「…うれしいけど、ちょっと寂しい。」
「寂しいけど、温かい青だな」
「…うん、青い。」
「青いカラフル」
はくさんに会った。
はくさんは悲しい気持ちだった。
愛していた犬が死んでしまったから。
はくさんが悲しい気持ちだったから。
自分も悲しい気持ちになった。
悲しい気持ちを半分に出来たから。
はくさんは少し元気になった。
愛していた犬は帰ってこないけれど。
また絵を描ける気持ちになれた。
忘れないうちにペロの絵を描くよと。
はくさんは言っていたのだと思う。




