やっぱプログラマーかよ
ついに俺の番だ。アルシゴス様の像の前に跪いた。
そうすると俺の頭にイメージが流れ込んできて俺は身を固くした。
イメージで流れ込んできたのはいろんな仕事の情報だ。しかしその情報は恐ろしい速度で俺の頭を通り過ぎて消えて行った。またまた俺に合う職業が無いのだろうかと俺が不安になってきた時にようやく頭の中に候補の職業クラスが五つ表情されて俺の選択を待っているような以下のようなイメージになった。
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《魔術剣術家》
《大魔術師》
《侍大将》
《賢者》
《情報処理士》
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(何だよ《情報処理士》って。前世の俺の肩書きそのものじゃん。これは無いわぁ)
俺はそんな風に思いながら【心眼】でそれぞれの職業名を見た。
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《魔術剣士》
説明:異界の女神の圧力に屈して特別に設けられたクラス。異界の女神の恩恵が授けられる。魔術と剣術の両方に高い適正を持つ職業クラス。属性魔術スキルや剣術スキルが手に入るだろう。修行によっては魔術師と剣術士の両方で高クラスのスキルを持つ事も可能。また、全てのステータスが均等に補正されるだろう。
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なんだか不穏な事が書いてある。セーラ様。無理してんじゃないだろうか。
このスキルは俺の魔法と剣法の能力と相性の良さそうな職業クラスのようだ。均等にステータスを上げるのはRPGゲームの王道だし。
(これにしようかな。セーラ様の恩恵付きだから生半可なスキルでは無いだろう)
そう考えつつ俺は次の職業名を見た。
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《大魔術師》
説明:異界の女神の圧力に屈して特別に設けられたクラス。異界の女神の恩恵が授けられる。魔術の深淵を司る高クラスの魔術を極めるだろう。大きくMP|《魔力量》、IP、MAGのステータスが補正される。
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(うっ。痛い。セーラ様やっぱりめっちゃ無理してるよ。しかし大魔術師。ファンタジーの王道だよね。やっぱこっちの方にロマンがあるか?)
魔術師は大抵憧れる職業だ。大魔法をバンバン使うのは格好が良いものだ。それに俺が憧れるのはなんと言ってもスキルの多さだ。リングワールドでは一つ一つの魔術もスキル扱いだ。魔術には第一位階から第十位階までの十段階もの威力による種類と十二属性の種類の上に複合魔法まであり種類がとても豊富だ。それら一つ一つの魔術が全てスキルなのだ。大魔術師になったら様々な属性を操り多くの派生した魔術スキルを持つ事が可能だろう。
ステータスにずらりと並んだスキル欄を眺めるって幸運が降りかかるかもしれない。悩む。
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《侍大将》
説明:異界の女神の圧力に屈して特別に設けられたクラス。異界の女神の恩恵が授けられる。異界の世界の騎士団長。刀の技術を持つ。精神性が高く、よって魔術の能力も高い。
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なんともセーラ様。めちゃ依怙贔屓してくれているようだ。
このスキルは厨二な俺が格好良いと惹かれている。只の侍じゃなく大将が付いているのも良い。偉そうな高級な感じだ。悩む。
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《大賢者》
説明:異界の女神の圧力に屈して特別に設けられたクラス。異界の女神の恩恵が授けられる。高いIP補正があり、戦術に長けた職業クラス。魔術系の能力の補正も高い。多くの特殊スキルを得るだろう。
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もはや俺はセーラ様強い働きに感謝の念しか湧いてこない。心からセーラ様に感謝をする。
この職業クラスも凄く魅力的だ。どの職業クラスを選んでも大きな恩恵を貰えそうだ。それぞれには特性もありどれを選ぶかで将来性が決まるような気がするので迷うところだ。最後の職業クラスを選ぶつもりは無いが見るだけ見てみよう。
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《情報処理士》
説明:異界の女神の圧力に屈して特別に設けられたクラス。異界の女神の恩恵が授けられる。このクラスを持つと異界の情報スキルを得る。情報操作の魔道具を使って色んな情報網にアクセスできるようになる。IP、DEX、LUKに高いステータス補正。
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(何ですと? 異界の情報スキルって? 情報操作の魔道具ってパソコンの事? 情報網ってネットの事?)
俺は《情報処理士》の説明に食いついた。ネットにアクセスできるなら色んな現代知識を使いたい放題という事か。しかし魔道具って本当にパソコンなのかは不明だ。
しかし迷っていても仕方がない。《情報処理士》以外の職業クラスは何となく想像できるが《情報処理士》だけはどんな効果や恩恵があるのか不明だ。悩みどころだが。
しかしメルの様子を見ていてもリングワールドの就職は前世の日本などより簡単に選んでいるような気がする。転職もできるって言ってたからとりあえず就職しておくって事で良いだろう。
俺はそう考えて《情報処理士》を選んだ。
その途端、不思議な感覚が全身を襲った。これがリングワールドの就職。沢山の経験を一度にしたようなそんな不思議な感覚だった。
さて俺のステータスを見てみようか。
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名前:ラーク
年齢:17
性別:男
種族:人族
職業クラス:情報処理士←New
称号:セーラの婚約者
加護:セーラの加護、アポロンの加護
Lv:19
HP: 78/78
MP:72/72
STR:23
ATK:22
DEF:18
AGI:24
DEX:150←25UP
INT:47←25UP
MAG:28
LUK:51←25UP
--エキストラスキル--
【分割払い】
--常時発動型スキル--
【心眼】
--起動型スキル--
【画面操作】←New
→派生スキル
【インベントリ】←New
【マップ】←New
【スキル操作】←New
【情報操作】←New
【スマホ】←New
【奪スキル】
[制限:一日一回のみ]
ーー種族固有スキルーー
【生活魔術】←New
→派生スキル
【クリーン】←New
【消臭】←New
【ステータス】←New
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一見すると劇的な変化をしたように見えないが特に俺は一つの変化に感動した。俺のステータスの最後を見て欲しい。今までなかった種族固有スキルに人族なら亜人ですら持っている【生活魔術】が発現したのだ。
何だかこれで俺も人間になれたみたいなそんな気がした。
それよりも《情報処理》のおかげで新たにいくつかのスキルも得ることができたようなので早速【心眼】で鑑定だ。
まず【画面操作】ってスキルだ。【心眼】で見るとこのスキルはコンピュータの画面を頭の中で見ることができたり色んな情報処理をする事ができるらしい。《情報処理士》だからね。嬉しいのは画像がカラーな事だ。
【画面操作】にはいくつかの派生スキルが有るようなので早速派生スキルも【心眼】で見てみる。
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【インベントリ】
説明:異界の女神が過度な恩恵を施した事により可能となったスキル。異空間を作りそこに物品を保管できる。十二属性全ての魔法がかかっておりあらゆる物品の管理ができるようになっている。このインベントリには物品をそのまま保管するだけでなく素材に分割したり素材を物品に追加・改造・補強等を行なったり素材から別の物質にしたり素材同士を使って新たな素材や物品する事が可能となる万能錬金機能が付いている。
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なんとも凄まじいスキルだ。セーラ様の意気込みが感じられる。
ちなみに、【インベントリ】の画面を見ていて分かった事だが【インベントリ】には俺が身に付けている物まで管理されるようになっている。画面に装備品や持ち物が表示されているのだ。持ち物もインベントリの一部とみなされているのかどうかを確認する為に試しに肩から斜めに掛けているマジックバックをドラッグ&ドロップして【インベントリ】に収納できるかやってみたら簡単にできた。
マジックバックが消えて幾らか身軽になったと同時にインベントリの一覧に『マジックバック』というフォルダーができた。そのフォルダーを注視すると下の階層の一覧表を見る事ができるようだ。これは便利だ。俺がその中から干しぶどうを選択してみると手に干しブドウが出てきた。ファンタジーだ。
次に【マップ】のスキルを【心眼】で見てみた。
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【マップ】
説明:あらゆる場所の地図を表示する事ができる。検索機能があり検索した物の場所を表示する。敵を赤、味方を青、中立を黄色で表示する。【マップ】には危機察知機能があり危機を察知したら警告表示をする。
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なんともこのスキルも凄まじいスキルだ。
俺は試しに【画面操作】で【マップ】を選択した。直ぐに地図が目の前に広がった。目の前が見えると同時に地図も見えると言う不思議感覚に目が眩んだ。
地図の画面を眺め回していると右上に検索ってところがある。試しに『俺』と入力してみて検索してみた。入力は入力しようと考えるだけ。検索も検索しようと思うだけで簡単にできた。
そうすると地図上の俺の居場所にマークが写しだされた。次に試しに『神殿』と検索してみると迷宮都市リランテストの地図の上にたくさんのマークが表示された。右上に検索結果として二十三もの神殿がある事が表示されている。
その次の【スキル操作】だ。【心眼】で見てみる。
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【スキル操作】
説明:異界の女神が謝罪を込めて儘ならぬスキルを我が物とするために特別に作り込んだスキル。スキルに対していろんな事ができる。
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この説明内容からしてセーラ様。【スキル操作】に一番力が入っているような予感がする。
それでなくてもかなりチートなスキルを頂いているのにこの【スキル操作】は色んな機能を持つスキルのようだ。
【スキル操作】画面の推移は次の通りだ。
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【スキル操作】
→
【スキル一覧】
→
【アクティベート】
【?】
【?】
【?】
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スキル一覧からスキルを選んでSPでアクティベート化すると言うまんまゲーム感覚のスキルシステムだ。
【?】を【心眼】で見てみたが熟練度が上がるとスキルをアクティベート化する以外に色んなスキル操作ができるようになるらしいが【心眼】でもそれがどんな事かハッキリ分から無いらしい。成長が楽しみなスキルだ。
俺はどんなスキルが一覧表記されているのか慌ててスキル一覧を見てみたが今のところ一つも表記されておらず、スキルポイントが30ポイントとだけ表示されていた。
色々やってみたが使い方がよく分からない。
次の【情報操作】だ。
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【情報操作】
説明:自分や周りの【鑑定】できる情報を操作して別の物に見えるようにするスキル。
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どうやらステータスを偽装するスキルらしい。好きなようにスキルを書き直せるようだ。これもとても便利だ。俺の【奪スキル】なんかは持っているだけでパーティから追い出されそうだし。
最後の【スマホ】だ。
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【スマホ】
説明:異界の女神からの贈り物。異界の情報を覗いたり、異界の通信手段と同じように離れた人と話をするスキル。
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まんまスマホみたいだ。使ってみよう。俺はメルをイメージしてスマホを起動。
(もしもし)
(え? ああ。若様。これって遠話ですか? そろそろ、ここを移動しほうが良いっすよ。次の人にこの場所を譲らなとダメっすよ)
メルか頭の中ので話す声が聞こえてきた。
(ああ。じゃあ移動しようか)
俺はそう頭で答えて動き出した。頭で考えた事が通じる。これはなかなか便利なスキルだ。
「メルは今のはどんな風に聞こえたんだい?」
「頭で突然声が聞こえたっすよ。遠話スキルすよね。魔術にも遠話魔術って言うのがあるのは知ってたっす。あ、若様はどんな職業クラスを貰えたんすか?」
「ああ。《情報処理士》って職業クラスだよ」
「へぇ。変わった職業スキルもあったもんっすね。それってスパイみたいなもんすか?」
「いやいや、もっと創造的な奴さ」
「何ができるんすか?」
「色んな情報を操作する能力が身につくようだよ」
俺は新たに得たスキルのあらましを説明した。
「じゃあ、若様は自分のスキルを誤魔化せるすね」
俺の説明を聞いていたメルが尋ねた。
「そうみたいだね」
「じゃぁ、若様は自分の【奪スキル】を見えない様にした方が良いっすよ」
「ああ。メルみたいに過剰反応されると困るからな」
「でへへへへ」




