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リングワールド  作者: seisei
序章

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19/29

ギルドじゃあ……必ずあるよね〜

名前などは覚えようとしなくてもできるだけ記憶に残りやすい説明を付けるつもりです。流し読みしてくださいね。

 そいつに呼び止められた瞬間にそいつの実力が分かった。【心眼】とはそういうスキルだ。


 こいつはカインと言う奴らしい。相当なスキルの持ち主だった。スキルは全部で八つ。【大技級剣術】は確かCランクスキルだったはず。大技級の包括クラススキルだ。なかなか素晴らしいスキルだ。それから派生したのだろう様々な大技級までの剣術系の技スキルも持っている。


 ステータスは物理系の値が俺とトントン。魔法系は惨憺たる物だった。しかしこの男レベルが35ととても高い。こりゃ勝てないわって俺は悟った。


「「「お前。元無能力者だったらしいな。無能な屑のくせに気障キザったらしく髪の毛なんて染めやがって。お前のそののっぺりした顔が気に入らないんだよ」」」


 カインは俺を見下したように言った。


「はい?」


 俺は警戒してカインから間合いを取りながら言った。


「無能力者の癖にそんな顔しているからって少しばかりいい気になってんじゃねぇか? お前。生意気なんだよ。セリカさんと個室なんかに入ってんじゃねぇ」


 そこで俺はこの男が何を怒っているのか悟った。


「誤解しないでくれ。あれはただ買取りアイテムが多かったのでセリカさんから誘われて別室に行っただけだ」


「嘘を付け。俺なんかどんなに買取り物品が多くても別室なんかに一度も誘われたことなどないぞ」


 まあ。俺がセリカさんでもこのむさ苦しい男と別室で二人きりにはならんわなぁと納得する。


 恋の鞘当てって奴だ。面倒な事になった。レベル35は結構な高さだ。冒険者ギルドでも上の方だろう。俺の19とは比べ物にならない。ステータス値があまり高く無いのはこの男に才能が無いからだろう。


 しかも俺の【心眼】によるとどうやら俺を狙っているのはこいつだけじゃ無いみたいだ。俺の後ろから二人が回り込もうとしているようだ。


「決闘の申し込みって事か?」


 俺は三人にボコられるくらいならと決闘に話を変える方が得策だと判断したのだ。こいつがグラッドよりも強いとは見えないのでもしかしたら良いところまでやれるかもしれない。


「ああ? 決闘だと?」


 カインは俺の言葉が意外だったようだ。


「何で俺様がお前ごときに決闘なんて申し込むかよ。勘違いしてんじゃねぇ」


 カインはそう言いながら背後の仲間に目配せした。


 その目配せで俺を取り囲もうとしていた奴らが後ろから俺に殴り掛かってきた。俺が予想外の決闘の話などを始めたから慌てたのだろう。後ろから殴り掛かってきた男達の様子を【心眼】で捉えながら俺は魔法言語ゲオルグを高速で展開してコンパイルしてマナを集めると背後にマジックバリアーをを貼り巡らしそのバリアーを後方に勢いよく飛ばした。


 マジックバリアは透明の板と言ったイメージの物だ。自由な大きさを設定して思い通りに動かす事も出来る。十二属性の中で結構レアな次元属性魔術に相当する。


 グシャゲヘッみたいな騒がしい音がして後ろで二人の男が倒れる状況が【心眼】で分かった。後ろから攻撃したので気を抜いていたのだろう。


 慌ててカインが剣を抜いた。しかしその抜く速度は俺が想像した速度よりもずっと遅かった。俺が弱っちぃと思って手加減したらしい。割といい奴かもって俺は妙な事で感心する。俺も手加減してやろう。


 カインが剣を抜き始めたのを確認してから俺が剣を抜き一歩踏み込んで峰打ちをカインの首筋に叩き込んだ。カインが手加減してくれた事に免じて俺も優しく叩いてやった。


 カインは驚いた顔をしてお寝んねした。


 後ろを振り返るとカインと俺を背後から叩きのめそうとした二人が倒れているのが見えた。


 一瞬の事で何が起こったのか皆、目を見張ってこちらを見ている。


 見ると先程まで別室でオーガの角などを見ていたセリカさんが走り寄ってきた。


「ラークさん。大丈夫でしたか?」


 セリカさんは俺が刀を鞘に収めるのを見ながら言った。


「このカインって冒険者がいきなり襲ってきたんでこんな事になったんですけど……」


 俺はセリカさんに言いながら厄介な事になったと思った。どうしたら良いだろう。


「ラークさん。一部始終は私が見ていたから大丈夫ですよ。ラークさんに非は有りません。それに三人とも気を失っている程度でしょ。事後処理は私に任せてくださって良いですよ。


 でもラークさんは私が想像していた以上の実力者のようですね。剣術と魔術を殆ど同時に使ってましたよね。そのような稀なスキルをお持ちなんですね」


 セリカさんが目を丸くして驚いて言った。


「ははは。まぁそんなところです」


 俺はそう言うしか無かった。


 なぜならスキルには準備→発動→スキル後硬直があるのが普通で二つのスキルを同時に使えないからだ。


 ただしスキルの中には【ダブルスキル】など二つのスキルを同時に発動させるレアスキルも存在するのでセリカさんの質問となるのだ。


 俺の魔法もスキルみたいなもんだし剣法もスキルみたいなもんだから良いだろう。


「凄いです。ラークさん」


 セリカさんの目がウルウルしだしたので恥ずかしくなって俺はその場をセリカさんに任せて退散した。

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