表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
諸所諸々のエッセイ  作者: 粘土
45/66

秤無し

僕は一生懸命に働いています。

 僕等は人として産まれた。そして、一様に生きて来た。ところは関係無い。同じく人であるならば、皆が皆平等なのだ。同じものを喰い、同じ経験をして、例外を除いて、同じ教育を受ける。其処には何等の罪も無い。先に挙げた例外を破棄するならば。

 兎も角、僕等は一生懸命に生きて、苦しくても沢山飯を喰って、辛い程の運動、部活動に耐え、更には意味の解らない公式を遣った算術にも挑み、そうして、今、こうして事を同じくしている。書き手も、読み手も、同じ権利を持って居るのだ。何方どちらが偉い訳でも無い。正しいと思えば正しい。間違いだと思えば間違い。書き手は其処に触れては成らず、読み手の評価を以ってして自身のアイデンティティーを認知するのだ。判然はっきり云ってしまえば、書き手の自己主張など、意味が無い。書いている者が云う事ではないかも知れないが、絶対的にそうなのだと云える。何故なら、絶対的に無意味だとか、完全なる勘違いである事も有るからだ。人は人として生きて行きたい。其れが真実なのだ。僕は“不良品”として産まれたのだから能く解る。所謂いわゆる普通の人でなければ、健全に働く事すらまま成らないのだ。之までの経験で好く解っている。同じ様な境遇に陥ったヒロイン、〇せと云う女の子が苦労する漫画を読んで、僕は泣いた。余りにも哀し過ぎる。余りにも淋し過ぎる。けれども、彼女の傍には死と向き合った彼氏が居た。其れが、羨ましかった。僕には、誰も居ない。家族からも見放されてしまった。もう、死にたい。何度も、そう思った。父から「死ね!」と、云われて、包丁で手首をざくざくと切った事も有る。もう、手首を三十針以上も縫った。やけくその様に思うかも知れないが、哀しかった。自分は生きて居ては不可いけないのだと云われたのだから。只、其れだけなら好かった。八歳の頃から実の兄に虐められて、やっと逃れたと思ったら、両親からの仕打ち。兄は十年以上も働いていなかったのにも拘らず、僕にだけは厳しくされた。哀しさよりも、絶望感の方が強かった。そもそも、何かしら期待する方が間違っていたのだろう。其れに気付かない僕は、定めし阿呆だったのだ。然も、現状に於いては、其の兄の不始末の所為せいで実家を追い出されてしまった。脱衣所が無ければ全裸で家の中を歩き回り、家族に観られたなら『キャー』と叫ぶような馬鹿の所為せいで。……うでも好いか。

 嗚呼、死にたいな。次の世界に行きたいな。其処でなら生きて行ける様な気がする。其処に居る皆と仲良く出来る様な気がする。きっと。間違ったなら、直せば好い。けれども、僕は間違っていない。何時も何時も、病気だからと云われて自由を制限されて来たのだ。そして、大人に成ったなら金を稼いで来い、とか、出て行けとか。不条理極まりない。やっぱり、駄目だ。もう、僕は死にたい。せめて、生きて居る間だけは君達に真実を伝えよう。結果として、僕は只のノートブックでしかなかったのだ。若しも、之を読んで呉れる人が居たなら、心からの感謝を。心からの御礼を。将来の成功を祈ろう。

なのに、働いていなかった長男が愛でられてます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ