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諸所諸々のエッセイ  作者: 粘土
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死しても生きろ

君達には永久不滅の才能が有る。

 僕は今正に死にかけている。二年程前、酒の飲み過ぎで食道の静脈瘤が四つ程破裂して、二リットル近く血を吐いた。其の量は普通で云う処の致死量に至る。然し、生き延びてしまった。集中治療室に入り、かつ、常時点滴を受け、更に、二パックの輸血を余儀なくされた。本来なら、其処で死んでいた方が好かったのかも知れないと今では思う。結局、其の後も、今現在も酒を呑んでいる。少し前からうやら体がオカシイと思っていたら、昨日血を吐いた。以前程ではないが、間違い無く血を吐いたのだ。残念な事に小説の草案がまだ五つ程有る。以前は書けないまま死ぬのは嫌だと思っていたが、判然はっきり云って、現代人にはウケない内容だからして、推敲すいこうしようかと悩んでいたが、其れも所詮過去の事。今では只単に、次の世界が有るのかどうか、其れだけを思っている。又、想っている。然し、之までの僕の文章が無駄だったとは思わない。例えば、先述の通り、“思う”と“想う”とでは意味が違う。最近の子達は、特にラノベを書く子達は、特に、最近の子達は字義じぎ反故ほごにする傾向が有る。加えて云うのなら、書く度に勉強したのであろう難しい漢字や言葉を遣う。僕の知る処に因れば、“闖入ちんにゅう”、だとか、“わっち”だとか。闖入と云うのは調べれば直ぐに解る程度の難しさだが、わっちと云うと、図書館へ行って調べねば解らない位に難しい。まぁ、答えを云うと、“わっち”と名乗るのは下賤な身売りである。之で解ると思う。以前に書いた通り、狼とか何とか云う物語のヒロインは、身分に相当しない間違った一人称を遣っているのである。詰まり、作者の知識が其の程度だったと云える。きちんと調べもしないで、“物”を書くのは間違いだ。無論、ラノベなのだから挿絵が有るに相違無いが、自分が批判されるのは兎も角、一所懸命に描いて呉れた書き手に失礼だ。僕はかなりのレベルの絵を描くので余計にそう感じる。何なら僕に挿絵の依頼をし給え。凄いのを描いてあげよう。プロとして遣って居る連中よりも遥かに上の絵を。僕は先ず絵や、景色を模写する事を覚え、其の後にデッサンを独自に学び、自身の絵を完成させた。簡単に云うと、頭は球体。胴と、腕と足は柔らかさを持った棒だ。腕と手首と、足首は書き手にる。此処に居る連中の殆どがデッサンも出来ていないし、“ウケ専”で描いているよ。僕は美大卒の人や、芸大大学院卒の人の絵を見て来たから解るんだけれども、『何時も観て居たいな』と云う絵を描く人は此処には居ないよ。だから、期待しない方が好い。本当にプロに成りたいのなら。本当に“成ろう”としているのなら、間違いの無い挿絵画きと、現実に受け入れられる文章を書かなければ駄目だ。……

 最早、命短し此の体。之かられ程の事が出来るのか解らないが、取り敢えず頑張ってみようと思っている。そして、又、かつての思い出に彩られた景色や、人を描いて見ようと思う。どうせ死ぬるなら、其れ位の事はしておくきかと、今は思っている。君達も無駄の無い人生を送り給え。後悔先に立たず。いや、しても好いが、其の後を輝いた未来にすきだ。きっと、解るだろう? 君達には未来が有るのだ。其処で翼を広げ、中空に舞い、人々を魅了すると好い。さすれば君は英雄だ。

才能を活かす事こそ生と云える。

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