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諸所諸々のエッセイ  作者: 粘土
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介護士ってヤクザですよ

私の経験から言って間違いありません。

近頃小説を読むのに凝っている。沢山の人生を学べるからだ。そうして、自身の人生に想いを馳せる。何故なら、うやら命のきわまで来ているらしいからだ。もう、脳も遣られてしまった。記憶障害に悩まされているのだ。思い出せないのではなく、壊れてしまっているのだ。それはそうだ。思い出せない筈だ。折角苦労して仕上げたパズルを分解するが如く、ワンピース、ワンピースと一枚ずつ剥している気がしてならない。もう何うなってもいいや、と、そう思っても必ず後悔の念が勝る。誰にも相談出来ない。しても致し方ない。一体、何時からこうなったのか。色々と思い返して見ると、ふと心に引っ掛かるものが有った。様々な仕事を転々とし、何時か、役所の紹介で土工をする事に成った。其の仕事は大変だったが、然し、楽しかった。何の資格も持っていなかったので、雑用に回されたのだが、其れが実に有意義であった。粗末な仕事でも、必ず意味が有るのだ。だからして、喜ばれたり、安心して任せて貰えた。其れが嬉しくて、晩酌を頂く様に成った。最初は、ビールを一リットルだった。加えて、摘みも沢山食べた。其れが夕食だった。然し、暗転入滅。キリが無いのである。二本だった酒が三本、四本と成り、終いには、焼酎を割らずに七百ミリも呑んだ。土工の仕事が終わってからも呑み続け、ガラスの玄関に頭からぶっ倒れてしまう事も有った。然し、其れは序の口で、部屋で焼酎を呑み、煎餅せんべいを食べながらテレビを観て居たら、何時の間にか眠ってしまって、灰のたっぷり入った灰皿を煎餅と間違えてガリガリと噛み、『何だ此の煎餅は。堅過ぎるぞ。然も嫌に苦い』と思い、やっと目を醒ましたら、案の上である。まさか自分がそんな阿呆な事をするとは思っていなかったので少々気が滅入った。

 そんな事も有り、新しく資格を取って勤めたのだが、判然はっきりとした苛めに遭って辞めてしまった。たった一人だけ、美しく私を護って呉れた人が居たのだが、其処の環境に不満を覚えてしまった以上辞めざるを得なかった。例えば、君達のコップに糸ミミズが入っていて、其れを只流しただけで消毒完了と云われたら何う思うだろうか。僕は絶対に嫌だ。其の理由として挙げられるのは二つ有る。一つには家賃である。正しく説明していなかったが、其処は有料の介護施設であった。僕はヘルパーの資格を持っていたので其処で働いて居た。一人一人の状態を管理したく思い、メモを取るから色々と教えて呉れと云ったら、「それは感心だ」と、リーダーが云った。然しである。一日経っても二日経っても、一か月経っても何も教えて呉れない。僕は不審に思いながらも、其れで済ましているなら其れで好いのだろうと思って居た。実際は違っていたのだが。

 或る日、夜勤、(僕は、生まれ付きの障害が有る為に日勤ならそれ。夜勤ならそれ。と断わって雇って貰ったのだが、)夜勤を覚えて呉れと頼まれて仕方なく其の任に附いた。すると、初っ端から「お前は何を遣っているんだ」と、同じく夜勤に勤める先輩にきつく云われた。僕は意味が解らなかった。何処を何う間違えて居るのかちっとも解らないのである。すると、先輩は「この人は体感温度の分からない人だから布団は半分にしておけ」と、そう云った。僕には意味が解らなかった。そんな事は一口も訊いていなかったからである。其の旨を伝えると、先輩は、「一度しか云わないからきちんと覚えて置け」と云った。僕は正直、“ありえへん”、と思った。何も訊かされていないのに、何故出来ないと云われても、其れは無理であろう。そう思った僕は正直に『そんな事聞かされてません』と反発した。結局、其処で揉めたのである。『クソ女の云う事に従う位なら自殺します』と、そう云って、辞めた。社長は最後に、『又、あいつか』と云っていた。やはり、原因は『クソ女』だったのである。僕は其れで満足した。後悔もした。間に入る人間が無能だと、結局は喧嘩別れに成るのだ。……。

 其れから色々な介護職に就いたが、真面な処は全く無かった。結局、手前勝手な理屈で相手をし、決まり切った遣り方で介護をしているだけなのだ。僕は、介護を受けて居る人を不幸に思う。介護士など所詮飯を喰う為に遣って居るだけなのだから。本当に誠実な心で介護人に向き合っている者は恐らく、全体の三パーセント位であろう。君達も介護士を信じては不可ない。先ず間違い無く嘘吐きだから。

経営者は金の事しか考えていません。

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