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諸所諸々のエッセイ  作者: 粘土
14/66

皆に、有難う

ネタバレです

 私は歳にも似合わず、大いなる友に大変失礼な事をした。具体的な事は云えないが、兎も角、無礼極まる事をした。今、私は大いなる反省の念を感じ、自身の恥ずかしさを脳の中で練り合わせて解決しようとしている。然し、何もかもが解決しても、相手の心を癒すまでには至らない。之以上無い程の自分勝手な自己満足だろう。

 私は其の点に於いて、罪人である。咎人である。決して救われては不可いけない阿呆なのである。切っ掛けは単純で、自身のみの力では辿り着けない処へ行こうとした結果で、一々、迷惑を掛けてしまった。

 私は私の書き物に自身を持っている。然し、之は具体的に云うが、『日本文学館』に二度も騙された。いや、箸にも棒にも掛からぬ駄作を送ったのである。只、文学感に関しては、他の誰と比べても、特異であると任じている。

 之までは、文学其の物を書いていると思っていたのだが、実は、自身の文学は“児童文学”である事に気が付いた。即ち、大人向けでもあり、然し、本来は児童向けであったのである。確か、『山中恒さん』の作品である、『僕が僕であること』と云う素晴らしい作品に出遭っていた事を思い出した。本当に素晴らしいので、一読の価値は有る。是非、読んで見て欲しい。

 ともあれ、私の書き物の原点には其れが在り、知らぬ間に、“書く”と云う事を知っていたのだ。中学の頃に読んだ其れは、私の中に仄かに灯り、大学を出る頃に燃え盛り、大きな芽を吹いた。そもそも、書き続けて来た訳では無いので、出来栄えは悪かった。只、何うしても書きたい物が有った。其れが、“カラーヒヨコ”である。ネタバレになるが、癲癇てんかん持ちの女学生と、戦争に因って抑留された経験者である祖父を持つ男子学生の恋愛、嘘偽りの無い、心と心を抱きしめ合う恋。死んでしまうまで続いて行く恋を綴る物だ。其れを、何が有っても、書きたいと思ったのである。之もネタバレになるが、カラーヒヨコと云うのは、かつて縁日で売られていたヒヨコ達の事である。彼等は大きく成ると色が抜け、普通の鶏に成る。然し、二人、女学生と、男子学生は色を抜かず、産まれた其の侭の色で、生きて行くのである。此処まで書けば解ると思うが、色を抜かないで社会に分け入っていくのは非常に苦しい。社会経験の有る人になら直ぐに解るだろう。然し、其れで好いのだろうか? 本当に社会の色に染まれる様に“白く育つ”事が正しいのだろうか? 私には其れが理解出来ないでいたのである。……哀し過ぎる。余りに、哀し過ぎる。だからこそ、書きたかった。書かねばならないと思った。何故なら、私が癲癇てんかん持ちで、シベリアに抑留された祖父を持つからである。私は命を賭して、伝えるき事が有るのだと、そう、思ったのである。……。

 解らない人に強制する必要は無い。共感する人が、たった一人居れば好い。そんな気持ちで生きて居る。そうして、書いている。

 久し振りに、真面目な事を書いた。ちょっと、疲れた。けれども、伝わると好いなと、そう思っている。出来れば、私の書いた物を見て呉れる人達にだけは伝わると好いなと、そう思っている。有難う。

実は書き上がってますが、書き直しています。

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