表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/241

第37話〜竜ノ剣〜

〜〜〜



〜鉄島〜





「・・・?」



「どうした、タウラ」


作業の手を止め、自分が鍛えた作品を眺めながら点検していたミスミ・デンタは、傍らに立つ牛鬼、タウラ・ミノスが何かに気づいたように首を傾げていたのを見て尋ねた。




「いや・・・不可解なことが起きてな」



「不可解なこと?」



「うむ。我と召喚契約を結んでいる方がな・・・」



「召喚契約?・・・・・・ああ、あの、」



ミスミ・デンタは納得し、


「そうだ。デュカ・リーナ様のことだ」



「そのデュカ・リーナがどうかしたのか?」



「ああ、先ほど何故か契約が切れた・・・」



「契約が切れた?そんなことがあるもんなのか?」



「いや・・・このような事は我は初めてだ。何が起きた・・・?」



「わたしはよく分からんが。そもそも召喚契約ってのはどういう風に成立してるんだ?」



「うむ。召喚される立場から言えば・・・・・・最初に契約を交わした者に半永久的に従うというもので、召喚されれば召喚した者のすぐ傍に出現しその者の命令に従って行動するというものなのだが」



「へえ。契約を結ぶには何か条件みたいなものがあるのか?」



「そうだ。前提として召喚する者は召喚される者より強くなければならない。我はあの方に、」



「負けたってことか?」



「ぐっ。まあ、そうだ・・・そして召喚する者は召喚魔法を使うことができ、魔力もある程度の量がなければ使えない」



「ふうん。色々条件があるんだな」



「ああ。もっとも我は戦に身を置けるので召喚契約を結んだことに満足しているがな。いつ召喚されるか分からないのが玉に疵だが・・・それにあの方はとてつもない魔力を持っている上に、滅多なことで死ぬことは・・・まさか!!!」



タウラ・ミノスが何かに気づいたように驚いていた。


「なんだ?」



「1つ・・・1つだけ契約が自然に切れることが、ある」



「それは?それにお前はなんでそんなに驚いているんだ?」



「・・・我と契約が切れた、その理由。おそらくそれは・・・」



デュカ・リーナ様が死んだのだ、とタウラ・ミノスは静かに言った。





〜〜〜







『転生とはね。あの時は完全に消滅はしてなかったってわけだ!さすがの僕もそれは考えつかなかったな!さすがはあの諦めの悪いニンゲンの心ってところかな!』



闇の大陸のほぼ中央に位置する生命の樹の前で先程起こった一部始終を、そこから遥かに離れたとある場所で見ていた人間のような見た目をした青年はそんなことを呟いた。



『まあ、僕の石を使ったあのニンゲンは結局死んじゃったから・・・人の心、想いにも限界はあるってことかな!

しかし、僕の暇潰しの玩具がまた減ったな・・・』



同じく暇潰しに人間の世界に送り込んだ一匹の悪魔がつい先日消えたことを思いだして僅かに落ち込んだような素振りを見せたあと、でも、と青年はふと首を傾げた。



『あれを殺したのも同じニンゲン・・・ということは?』



そして、かつて適当に選んだ者が目の前で討たれた少女がどうやら自分の母親だと気づいた様子だったことに思い至った。



『そうか!それなら!まだ楽しめそうだ!』



と、その青年デュカストテレスは自分がこれから起こるであろう事態に気づいたことで顔をぐにゃりと歪めた。





〜〜〜







俺達は闇の大陸の龍巣がある洞窟を出てすぐにフェンが喚んだ風に乗って僅かな時間で2つのオーラを感じる場所へと辿り着いた。




その場所へ来る途中で森に入り魔物みたいな気配もいくつかあったが、かなりの速さで移動する俺達の風の速度についてこれないのかそいつらが襲いかかってくることはなかった。

そしてオーラを感じる場所に近づいてきたら凄まじく巨大な物が見えたので、あれが冒険家の書物に書かれていた樹か?と思ったりもしつつ移動していた。

俺も二回目ということもあり、フェンの風に多少は慣れたのか若干気持ちが悪くなったものの、何とかそこに着いた。

森の中にざっと数百mほど四方に開けた広場のような場所に出たら少し離れた所に人影がいくつか見えたので急いで止まり、遠いが何となく見覚えのある鎧と大きな剣を持っている人物が見えたので、おそらくミシルだと思い、



「おーいっ!ミシルーッ!!」



と、その人物に向かって叫んだ。



よく見るとその人物の目の前にもう1人大きな鎧を身に付けた人物がいる。何やら座っているようにも見えるが?



!?

そして、其処から少し離れた場所に大きな、明らかに人ではない毛むくじゃらの顔をした奴が立っていた。

魔物か!



そう思った俺はフェンとリシナをその場に残して一気にそいつらに近づいた。




近づいて、



「ミシル?・・・だよな?」



俺はこちらを向いていた人物に声をかけた。

だが、



「・・・誰だ貴様は?」



俺がその大きな剣を持った人物に声をかけると怪訝そうに言われた?



「お前はミシル・タイナじゃないのか?」



何を言っているんだという意味を込めてそう言ってみた。



「・・・私の名はミシェール・オルレアン・・・ウォルス王国最後の騎士だ・・・」



いや、誰だミシェールって?顔や剣は間違いなくミシルのものなんだが・・・?それに、



「ミシルだと思うんだけどなそのオーラ。忘れたのか?俺だよ、トウヤ・ヒノカだ!」



俺がミシルらしき人物に向かって怒鳴るも何も反応はなく首を傾げるばかりだった。

そいつは・・・



「ヒノ、カ?貴様は火ノ牙、というのか?」



しかしもう1人の地面に座っていた人物は俺達の会話を聞いていたのかそんなことを言ってきた。

顔を見ればおそらくミシルとはそう変わらない年齢ぐらいに見えるが、その髪は黒く瞳も黒い。

ごつい大鎧を身に付けているが武器を持っていない?傍らには黒い刀身の刀が落ちているが・・・

俺はその人物に向き直り、


「ああ。俺はトウヤ・ヒノカ、火の大陸カリュウ村からやって来た」



ほんとうは水の大陸の龍巣から来たのだが説明がめんどくさいのでそう言った。まあ、出身はカリュウ村なので間違いじゃないしな。


「カリュウの火ノ牙・・・もしや貴様の祖先は、」



その黒髪の奴が何かに気づいたようにそこまで言ったとき、



「・・・貴様へ止めを刺さねば・・・!」



ミシルらしき奴がそう言いながら無造作にその黒髪の奴に剣を降り下ろした。




「危ないっ!」




キィンッ!




俺は反射的に炎斬を抜いてその降り下ろした剣を受け止めた。



「っ!重い!ミシル!どういうつもりだ!なんでこいつを殺そうとしたっ?」



俺は特に殺気も感じられずにいきなり目の前の人物を殺そうとしたミシル?に違和感を感じつつもそう怒鳴った。




「・・・理由は貴様の知るところではない・・・だが邪魔立てするなら貴様も斬る・・・!」



と、今度は此方へと剣を向けてきやがった?



「へえ。そうか。お前に何があったかは知らんが、一回目を覚まさせてやる必要がありそうだ。なあっ!」


俺は軽くキレ、オーラを高めながらミシル?へと炎斬を向けた。



「・・・オーラだと?それにこのプレッシャー・・・貴様は・・・」



ミシルらしき人物は少し狼狽えたような口ぶりでそう言った。





「お前?本当に忘れているのか、俺のことを」



キィキィンキィン!



剣をぶつけ合いながら俺は言う。



「・・・貴様のことなど知らん・・・!剛剣技、打ち落とし・・・!」



一旦奴が距離を取ったかと思えば凄まじい圧力とともに剣を降り下ろしてきた。かわしたが、地面が抉れている?



「躊躇いなしだな!あの時は、」



鬼ヶ島で俺がミシルにオーラの扱いを教えた際に実力を知るため模擬戦をしたがこれほど容赦のない攻撃はなかった。

そして、



「それほどお前は強くはなかった!」



俺は言いながら炎斬を正眼に構え、



「九天奥義、牙!」



奴の大剣めがけて炎斬を伸ばした。



「・・・遅い!」



しかし動きを完全に捉えきれずにかわされた。



「・・・隙ありだ!薙ぎ払い・・・!」



そして剣の間合いに入り俺の横っ腹をめがけて剣を振ってきた。

炎斬は長くしたので戻らない。

間に合わない!




ギィンッ!



しかし俺はレヴィアタンに貰った刀、水渇刀を左手で抜きその剣を受け止めた。


「・・・二刀か・・・!」


「たまたま持ってただけだけどな!」



俺は急いで炎斬を元の大きさに戻すと同時に奴のがら空きになった胴めがけて横に薙いだ。



バシィッ



「ミシェール!何やってんだ?」



しかし、先ほど少し離れた場所に居た二足歩行のでかい魔物が俺の炎斬を受け止めた。この魔物喋るのか?



「なんだお前は?」



しかも・・・ミシェール?


「はっ!今から死ぬてめえに名乗る必要はねえよ、ニンゲン!」



「そうかよ!」



ぐいっ、と俺は炎斬を片手で持ち上げ、



「うおおっ?」



べしゃっ


そのまま魔物を地面に叩きつけた。



「・・・大した膂力だが、私を忘れてもらっては、」


しまった、ミシルらしき奴が剣を、



「困るな・・・!」



ガキィ!



振った、

と思ったら剣がぶつかる金属音がした。



「トウヤ!大丈夫か!」



見ればいつの間にかここまで近づいていたフェンが太刀を抜いて大剣を受け止めていた。



「ああ。助かった。ありがとう、フェン」



「それはいいが。こいつがお前の探してた奴じゃないのか?何で斬りあって・・・はっ!」



フェンはオーラを高めながらミシルらしき奴を押していた。



「・・・この者もオーラを・・・?」



ミシルらしき奴が何か驚いているような?



「ああ。だが、少しの間任せたぞ、フェン!俺は魔物を黙らせる!」



俺はそう言いつつ魔物に向き直った。



「お前、邪魔すんな。俺はミシルに用があるんだ!」


オーラをさらに高めながら魔物に言った。



「?てめえら闇騎士(ダークナイト)の仲間じゃないのか?」



すると魔物が不思議そうに俺に言った。



闇騎士(ダークナイト)?」



「ああ。そこに居る闇騎士、シンド・ラギの仲間じゃ、」



言いながら魔物が立ち上がり、



「ないのかあっ!」



俺に飛びかかってきた。



「見え見えだ、魔物っ!」


俺は飛びかかってきた魔物に炎斬を振り下ろした。



ガッ!



「ぐあっ」



しかしこいつの皮膚は硬いのか傷1つついていない。打ち落としただけだ。


しかし俺の攻撃で怯んだのか、魔物は俺から距離を取った。



「痛てて・・・やっぱ魔力が大分減ってやがるな。スピードが出ねえわ」



魔物が何やらひとりごちているが。





「シンド・ラギ?・・・ということは貴方は火の国の三大英雄、羅義神人という方について何かご存じないでしょうか?」



そんな声が聞こえてきたのでそちらを見てみると、これまたいつの間にか近づいて来ていたリシナが黒髪の奴に何やら話しかけていた。



「貴様は誰だ?何故その名を知っている?それにあの少年は?」



黒髪の奴が俺とリシナを見比べながら言った。



「私の名はリシナ・トゴウ。かつて三大英雄と呼ばれた斗剛一弥の子孫です。そしてあちらの方はトウヤ・ヒノカ、同じく三大英雄と呼ばれた火ノ牙天雄の子孫です」



「!!?」



黒髪がとても驚いた顔をしている?




「なあ、リシナ?そいつはお前の探している奴に何か関係あるのか?」


「ええ。資料に因るとスサノオが国を統一する前と後では、名前の呼び方が変わったらしいのです。他の大陸との貿易を行い易くするため、名前の姓と名の読みを逆さにし文字表記も火語から大陸共通文字にしたとのことですから。ですので、それを考えるとこの方は羅義神人という方と同じ名をお持ちに・・・」



と、リシナが黒髪を見ながら言いつつ、



「貴様の言うとおり私の以前の名は羅義神人・・・斗剛一弥や火ノ牙天雄、それに須佐之男は我が友・・・・・・だった。かつては」


「「!?」」



それに答えた黒髪の答えに、俺とリシナはその黒髪、言葉を信じるなら羅義神人、が口にした言葉に驚愕した。



「で、でも年が。

それにその方が生きてらっしゃったのは二百年以上も前の・・・」



俺が感じた疑問をリシナが羅義神人にぶつけていた。


「簡単な話だ。私は魔石に願い不老の身になった。人を捨てたのだ・・・あの男と同じくな・・・」



羅義神人はフェンと斬り合っている人物を見ながらそう言った。





〜〜〜






・・・強い!

ミシェール・オルレアンは目の前の少年と打ち合いながらそんなことを思っていた。

ちらりと横目で様子を見ると、獅子は魔力を使いすぎたのか警戒してもう1人の少年へ積極的に攻めてはいないし、その上さらにもう1人この場に現れている。新たにこの場に現れた3人はどれも皆かなりのオーラを身に纏っている強者だ。


そして。

戦いつつも頭を冷静にしてよく考えてみると私は何故未だにこの場に留まり戦い続けているのか?という疑問が頭を過った。

そもそも私はあの憎き仇を倒すために獅子と手を結んだだけではなかったのか?仇討ちを果たした今、すでに此処で留まり戦い続ける意味はないのではないか?という疑問が・・・

しかし、仇のデュカ・リーナを討つことができたのも獅子の協力に因るところが大きいということもまた事実・・・

その借りを返す意味でもあの騎士、シンド・ラギとかいったか、あの者を討ちその後にこの場を撤退すれば後腐れはないが。


しかし、



「どうした!動きが鈍いんじゃないか!」



・・・目の前の少年、もう1人がフェンとか呼んでいた者が先程から息をも吐かせぬ連続攻撃をしてくるので離れる隙が見当たらない・・・先程の戦闘にて私の魔力やオーラが大幅に減少した、ということもあるのだろうが。



「・・・図に乗るなよ・・・!」



・・・私は少年が振りかぶった一瞬の隙を狙って剣を横に薙いだ。



ブワッ!



「・・・この抵抗は?」



・・・しかし、少年の身体の途中に見えない壁でもあるかのように刃は届かなかった・・・?



「へへ。風の使い手を舐めてもらっちゃ困るな。生半可な攻撃じゃ鎧風は抜けられない!烈風!」



「・・・!」



キィキィキィキィキィキィキィキィン!



・・・?

少年がそう叫んだ途端、無数の見えない刃のようなものが私を襲った。

鎧や剣を傷つけるわけではないので殺傷能力こそ低い攻撃だが、それでも初見の私には僅かな隙ができた。


「そこだ!打風!」



ドンッ!



・・・突如見えない圧力が私を襲い私は後方へ押し飛ばされた。





〜〜〜





「魔石?」



何だそれは?

と、俺は何故かこちらに飛びかかってこない魔物へと残心をしつつ羅義神人へと尋ねた。

フェンは今何をやった?ミシルみたいな奴がぶっ飛んだぞ。



「魔石・・・それは文字通り魔の石。それを持ち願った者は魔力を扱うことができる魔物になる・・・人の生と引き換えに、な」



「人の生と?ということは貴方はやはり羅義神人という方そのものだということなのですね・・・闇に落ちたとはそういうことだったとは・・・・・・・・・では、お聞きしますが以前、二百数十年前に貴方を訪ねて斗剛一弥が来ませんでしたか?というのもわが家に遺された彼の手記に、」



闇に落ちた我が友に会いに行くと書かれていた、とリシナは言った。




「・・・・・・」




しかし、それを聞いた羅義神人は急に押し黙った。



「羅義神人さん?」



リシナが怪訝そうに尋ねると、



「・・・確かに奴は私を訪ねて来た。此の闇の大陸まで・・・」



それを聞いたリシナは嬉しそうに、



「そうですかっ!ではその後の消息などは?」



もしご存じなら私が子孫として、退魔術の後継者として開祖を弔いたい、とリシナは言う。



だが、



「奴は私が斬った・・・」


我が覇道の妨げになるから、と羅義神人は言った・・・



「そ、そんな・・・」



リシナはよろめいた。



「すまない・・・当時の私は憎しみ、殺意の衝動に駆られていた・・・おそらくは魔石の力の作用で。だが、貴様が私を討ちたいというならそれもいいだろう・・・因果応報というやつだ・・・」


言いながら羅義神人は落ち込んだように項垂れた。



「い、いえ。そんなことは思いませんが。後悔はしていらっしゃるのですか?」


リシナがそんなことを尋ねた。



「ああ・・・言い訳になるかもしれんが。私は毎日奴の墓の前で懺悔をしている。何故斬ったのか・・・私の生涯で出逢えたかけがえのない友を、と。

奴と毎日会話を・・・・・・そう言えば奴は己の技を遺すことができたのか?」



「ええ。退魔術という名で。それにしても・・・そうですか。かけがえのない友・・・そこまで想われているのなら私には何も言えません」



「すまない。それは私にとっては救いだ・・・」

「ええ。あの?もしよろしければ私をそのお墓に案内していただけませんか?」


「ああ。そうだな。その前に・・・あの者達を何とかしなければ」



と、羅義神人は巨木にまで飛ばされたミシルらしき奴と此方の様子を窺っている魔物を見ながらそう言った。



「実のおかげでオーラは回復した。今のランザー程度ならば、」



言いながら傍らに落ちていた剣を手に取った。



「うっ!?」



しかし羅義神人が剣を手にした瞬間何故か頭を抱え苦しそうに倒れた。

そして気を失った・・・?





〜〜〜






「此処は・・・?」



シンド・ラギはいつの間にか自分があたり一面真っ暗な場所に居ることに気づき、呟いた。


「何処だ?」



まわりが何も見えない?



『・・ろせ』



!?



今何か声が?



「誰だ!」



誰か居るのかと思い叫んだ。



『・・・て殺せ』




!?

殺せ?だと




「姿を現せ!」



『・・・全て、殺せ』



「誰だ!それに、全て殺せだと!」



『汝は闇に選ばれし者。汝の前に立ちはだかる者は全て殺せ』



選ばれし者?



「何を、言っている?」



人の心を取り戻した私に。もうこれ以上人を殺めぬと誓った私に。



『我は剣・・・我は邪・・・我は闇・・・』



「私の知ったことか!」



母を喪った私に・・・



『我は断罪す・・・竜を、神を、人を』



この感覚・・・?



「貴様は魔界の者か?」



何故かそんな気がした・・・



『汝は闇に選ばれし者・・・闘争から逃れられぬ・・・そのことを努々忘る・・・』



その声が聞こえなくなった・・・




私は、

・・・私、は・・・




・・・意識が遠退いた






〜〜〜




俺はその時に目の前で何が起こったのかすぐには理解できなかった。






先程まで俺達と話していた羅義神人が剣を手に取った途端に少しの間気絶し、起き上がったと思ったら、





「グルルルル・・・」





その姿がみるみるうちに魔物のような姿になったのだから・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ