第36話〜再会、そして・・・〜
〜〜〜
目を開けてみるとそこは洞窟の中だった。
あれ?
「なあ、トウヤ?ここが闇の大陸なのか?」
フェンがそう思うのも無理はない。
「ああ。おかしいな?レヴィアタンの言うとおりにしたんだけ・・・・・・・・・!?」
このオーラ・・・?
俺は此処から少し離れた場所に強力なオーラを感じた。
だが、
「2つある?しかも・・・」
オーラを2つ感じた。
その上どちらのオーラも純粋なオーラではなく何か嫌な感じのものが入り交じっているような・・・
「どうした、トウヤ?・・・・・・!?
これは・・・闘気か?・・・それに障気も・・・?」
俺に話しかけていたフェンが何かに気づいたように言った。
「フェン?何だ、その闘気とか障気って?」
気になった俺はフェンに尋ねた。
「これは、凄いな・・・もしかしたら頭領や俺に匹敵する?いやそれ以上に・・・」
「おいっ、フェンッ!」
自分の気づきに何やら没頭していたフェンへ怒鳴った。
「お、おお。悪いなトウヤ。少し驚いたもんだから・・・」
「どういうことだ、フェン?」
「ああ。実はなーーーーーー」
フェンの説明によると、俺が言うところのオーラとは風の大陸では闘気と呼ばれているらしい。
そしてもう一方の障気とは風の大陸では一部の場所にしかない大気中に存在する物質だとか。
・・・しかもそれは人体にあまり良くないとか何とか。
それをこの洞窟の外に感じる、とフェンは言う。
「つまり障気ってのは精気とは対極に位置するようなものってことか・・・」
俺がそう言ったのは、親父から聞いた話だと精気ってのは障気と同じく大気中に存在する物質で、それを上手く適量取り入れることができたら身体の疲労や怪我などの回復も早いし、戦いの際に利用するならオーラのように身体の強化をすることもできるという、人体には無害で便利なものらしい。
ただ、取り入れ過ぎたら逆にこっちが自然に呑み込まれるとかいう危険もあるとか聞いたけど・・・
「ああ。俺が風の大陸で感じたことがあるものがこの外に、」
充満している。
と、フェンは言う。
人体には良くない物質か。
どうするかな・・・
「あの、トウヤさん?思うのですが、オーラやプラーナを使って身体の周りを保護する、というのはどうでしょう?」
俺が考えていると、リシナがそんなことを提案した。
つまり退魔術の結界技の応用だ、と。
「そうか!それなら障気とやらも身体に触れないな。さすがリシナッ!」
凄い。こいつは賢いな。
そんな手があるとは・・・
「よし。じゃあそれで2つのオーラを感じる場所に行こう!フェン、悪いがまた風喚びの太刀で・・・・・・そういやフェンはオーラを、いや闘気だったか。闘気を扱えるのか?」
今思ったがフェンはどのぐらい強いのだろうか。
当たり前のように俺と行動してるからそのことを確認するのをすっかり忘れていた。
「今さらそれを聞くのかっ?・・・まあいいや。
ふっふっふ。驚くなよトウヤ。・・・・・・いくぞ」
やたらと自信満々にフェンは言った。
そして力を込めるような構えを見せた。
「おお?」
「はぁぁぁぁぁっ!!」
そんな気合とともにフェンが視認できるほど、オーラ、いや闘気を高めた。
〜〜〜
僕は山の中に居た。
三歳ぐらいだったから記憶もはっきりしないけど、何かを探しに山の中を探険していた。
そうだ・・・!
母さんから聞いた生き物を見つけようとしたんだっけ。
大きな生き物。竜。
母さんはそれに近づいちゃだめだって言ってたけど。
それで、僕は山の中に入ったんだった。
でも・・・探しても竜は見つからなかった。
母さんは山の奥深くに竜が居るとか言ってたんだっけ?
今思えば僕は奥深くには入らずに山の入口あたりでうろうろしてたな。
そういえば、途中で怖くなってあまり先に進めなかったんだ。
でも、その時に誰かに会ったんだ。
あれは・・・
▽▽▽
「母さんのうそつき!竜なんてどこにもいないよ・・・」
三歳ぐらいの子供が火の大陸の南の奥、そこからさらに進んだ山の麓でそんな悪態を吐いていた。
「もうおうちに帰ろうかな・・・おなかもすいたし・・・」
太陽も頂上に登りしばらく経つが、探しものが見つからずに諦めた子供がそんなことを呟いた。
その時、
その子供の周囲に生暖かい風が吹いた。
『やあ!草薙神人君!』
そしてその子供、神人の前に1人の青年が立っていた・・・
「おにいさんだあれ?僕のこと知ってるの?」
子供が驚いて目の前の青年に尋ねると、
『ああ!知ってるさ!君が何を探してるかもね!君は竜が見たいんだろう!?』
青年が子供に答えた。
「えーっ!なんで知ってるの?すごいやおにいさん!・・・でもね、見つからないんだ・・・
竜のおうちはここじゃないのかな・・・」
子供が落ち込みながらそう答えると青年は顔をぐにゃりと歪め、
『大丈夫さ!僕が竜のところまで連れていってあげるよ!』
「ほんとっ?でもどうすればいいのおにいさん?」
『簡単さ!まずは目を瞑ってくれるかい!?』
「こう?」
子供が青年の言うとおりに両目を瞑ると、青年が子供に向かって手を翳し、
『いいね!素直だね!・・・・・・時空歪曲!!』
子供に向かって魔法を唱えた。
すると子供が大きな闇に覆われた・・・
「えっ!おにいさんどこ?くらくなっちゃったよーっ!」
その妙な雰囲気に気付いたのか子供が目を開けると、目の前は闇に包まれていた・・・
しばらくして、子供は自身を覆っていた闇と共にその場から消えた・・・
『ちっちゃい子供を騙すのは楽しいね!時空間の歪みに呑まれたから次はいつ会えるか分からないけど、また会う時を楽しみにしてるよ、神人君!』
青年が子供が消えた場所に向かってそんなことを言い、その場から姿を消した。
△△△
ぼくは真っ暗な壁に閉じ込められて、怖くて気を失ったんだ・・・
でも、それは多分1日も経っていなかったような気がする。
そして次に気がついた時、ぼくは・・・・・・
・・・・・・・・・・・・私は、私の育ての親の家に寝かされていた。
親の顔の記憶が曖昧だった私はその2人が自分の本当の親だと思い、育ての両親の下で何不自由なく育ててもらった。
そしてその後は羅義神人として生きていた。
育ての親に私が山で拾った子供だと聞かされるまでは・・・
神人という名は私が持っていた名札に書かれていたらしいので、恐らくは育ての親が名付けたわけではなく私の本名なのだろう・・・
そしてあの者達に出逢った・・・
私の誇りであり、嫉妬、憎しみの対象であり、越えられない壁であり、
そして・・・・・・何ものにも代えがたい友である、あの者達に・・・
▽▽▽
「これから治世か?大変だな、須佐之男?」
火ノ牙天雄がそう言った。
鬼ヶ島から帰り、各々の帰路への別れ道で4人が名残惜しそうに話している時だった。
「そう思うなら手伝えや、この野郎!」
須佐之男が荒々しく言うが、火ノ牙天雄は、
「悪いな。俺は俺でやることがあるんでな!」
飄々としてそう言った。
そして、
「悪いな須佐之男・・・俺も手伝ってやりたいが・・・」
言いづらそうに斗剛一弥がそう言った。
「ああ、お前はいいって一弥。奥さんが大変な時期だろ?散々引っ張り回した俺が言うのも何だが早く帰って安心させてやれ」
「ああ。すまない。しかし妻が無事出産した後も俺にはやることがあるんだ」
斗剛一弥は申し訳なさそうに言う。
やること、というのは奴の技を確立させ後世へ伝えることだろう。
そして私も、
「私も自分を見つめ直したいので。須佐之男よ、悪いが・・・」
須佐之男へそう言った。
皆から言われた当の本人は、
「あーあー!いいってお前ら。そもそも大陸の統一ってのが俺の我が儘なんだからっ!お前らにはここまで手伝ってもらっただけでも感謝してるっての!これ以上俺の我が儘に付き合わすなんて俺の性に合わないって!さっきのは冗談だからな、天雄?」
そんなことを言った。
そして私達は、お互い落ち着いたらまた酒でも酌み交わそうと再会を約束し各々の道へと別れた。
・・・・・・覇者、須佐之男。
その仲間の三大英雄、その1人、剣鬼と私は呼ばれていたが他の者に比べて私の実力が一番劣っていた。
そんな自分を鍛え直すため、そして・・・・・・偶然手に入れた剣を手放すかどうかをよく考えるため、私は己の郷愁に誘われるまま、自然と山の中に入っていた。
かつて親が私を見つけたというその場所に・・・
そして、
あの方に出逢った・・・
△△△
今より強くなるために、己の実力のみであの者らに追いつくにはどうすればよいか?
そんなことを考えながら私は山の麓あたりで瞑想していた。
奴等にはそれぞれやるべきことがある。
須佐之男は国を治め、火ノ牙天雄は闘法を修め、斗剛一弥は技を修める。
私には何もない・・・・・・
その時、私の周囲に生暖かい風が吹き私は思わず目を開けた・・・
▽▽▽
「誰だ!」
殺気ではないが妙に嫌な気配を感じて、私は剣を抜いて身構えた。
すると、
『やあ!ひさ・・・はじめまして!』
眼前に自分と年格好のあまり変わらない青年が立っていた。
「貴様はいったい?」
私は眼前に立つ青年の異様な雰囲気に少し圧倒されながら口を開いた。
『僕のことかい?草薙、おっと・・・羅義神人君!』
草薙?
奴は何故言い間違えた?
いや、それよりも、
「何故私の名を知っている!それに貴様のその気配・・・」
私は気づいた。
奴は見た目こそ人のようだが気配は魔物の持つそれと変わらない、ということに・・・
『へえ!大したもんだね!魔力は大分抑えているんだけどね!まあそんなことよりも、君!』
魔力?
この青年が何を言っているのかはよく分からない。
だが、
「なんだ?」
青年に興味を惹かれた私は青年との会話を続けようと思った。
『君は力を欲しているでしょ!?自分だけの!』
!!?
「何故・・・?」
『分かったかってことかいっ?それはね僕が、』
神だからだよ、と青年は言った。
それを聞いた私は、
「ふざけたことを・・・!」
『別にふざけてはないけどね!それよりも君は力が欲しいんだよね!だったら、』
言いながら青年は懐から何かを取り出した。
あれは・・・石?
私は青年が懐から取り出した黒く光る石を見てそう思った。
『はい!君にあげるよ!』
と、青年が手渡してくるものを怪訝に思いながら受けとり、
「私にこの石をどうしろと?」
疑問に思ったことを尋ねると、青年は顔をぐにゃりと歪めて、
『簡単さ!願えばいいんだよ!その魔石に!強くなりたいってね!』
青年はそう言うが、
「それを信じろ、と?」
魔石?魔物の石ということか?
それに願うだけで強くなれるだと・・・?
そんな簡単な話が・・・
『まあ、信じるか信じないかは君次第だけどね!』
と、ちらりと私の腰、ではなく剣を見た・・・?
「・・・そうか。ではやってみることにしよう。
仮に・・・もし何もなくとも特に害はなさそうだしな」
まあ願うだけならば苦労は大してあるまい。
私は黒い石を見ながらそう言った。
『うんうん!君は素直だね!相変わらず!じゃあ、僕はそろそろ消えるね!』
相変わらず?奴は何を言っている・・・私と奴は会ったことがあるのか?
「待て!貴様の名は?」
もしや何処かで会ったことがあるかと思い私は尋ねた。
『僕の名?あはっ!2人揃って・・・ごほんっ!いいよ!教えてあげる僕の名は・・・』
デュカストテレス、と名乗ったあと生暖かい風が吹き、青年は文字通り姿を消した。
その場に取り残された私はその石に願ってみた。
そして、
闇に堕ちた・・・
△△△
記憶の曖昧な部分が晴れた・・・
私は・・・
あの方は・・・
そして、あの老婆は・・・
〜〜〜
セフィロトの実をかじった途端、私の頭の中に一瞬で全ての記憶が戻ってきた。
・・・かつて滅ぼしたあの鬼族の老婆・・・デュカ・リーナ。
あの者の顔は幼き頃に見た実の母が年老いたような・・・
・・・そしてたった今、眼前で何故か私を庇った少女・・・あの老婆と同じ名を持つ・・・髪や眼の色、年格好こそ違うが、幼き記憶にある母親の微笑んだ表情とどうしてか面影が重なり、つい「母さん」と口に出た。
「うれし、い。しんど・・・私を分かって、くれたの、ね・・・」
私のほうに崩れ落ちながら少女、デュカ・リーナはそう言った・・・
私は倒れてしまわないように少女を抱き止めながら、
「お、おい!貴様は私の母親と何か関係があるのかっ?」
「私は、貴方が、生まれ変わる前・・・の母親。今は、肉体が違う、けど・・・
・・・?お、おかしい、わね、力が入ら、ない・・・不死になった、はず、なのに・・・」
少女は私の胸でそんなことを言うが、
「!?ど、どういうことだっ?肉体が違うっ?私が生まれ変わりっ?何を言っているっ!?」
「はあ、はあ・・・わ、私は・・・100年前に、貴方と会った、鬼族の、老婆・・・あ、あの時に、あ悪魔に消され、そうになった、ときに、生きたい、と願った、の・・・魂の内に、秘めたる・・・魔石、に・・・そしてこの、身体に、転生・・・した、の・・・で、でも、何故、傷が・・・魔力が、回復しない、の・・・?」
!!?
「で、では貴様は、いや貴女はあの時の老婆なのか?あの老婆は年老いていたが何故、何故私の母親の面影があった!?それに貴女も!?」
「・・・?し、しん、ど?あ、あなた、は何を、言って・・・?」
「貴女こそ何を言っている!?
私は生まれ変わってなどいない!私は、私は、草薙神人だ!」
「・・・・・・!!?・・・し、しんど・・・あ、あな、たは・・・」
デュカ・リーナは私の顔を見て驚愕し、目を見開いた。
セフィロトの実のおかげか・・・
私は記憶の全てを思い出し、そして理解した・・・
私の本当の名は、草薙神人。
かつて、あの青年・・・・デュカストテレスに時空の歪みに飛ばされ、おそらくは・・・・・・三万年程の時を越えて数百年前の時代、同じ場所に辿り着いた・・・
そして・・・
この目の前の少女に生まれ変わったというあの鬼族の老婆もまた魔石を使った、私の実の・・・
「じゃ、じゃあ、あ、あなたは、生まれ変、わり・・・では、なく私の、本、当の・・・」
「・・・・・・ああ、そうだ。三万年ぶり、というべきか・・・・・・久しぶりだな、母さん・・・」
私は、今は別人の肉体になった母親に微笑んだ。
「こ、こ、んな・・・こん、なこと、って・・・・・・・・・」
・・・・・・母、草薙梨依奈。その生まれ変わりの少女は私の腕の中で、言葉にならない言葉を発しながら両目いっぱいに涙を浮かべた・・・
「母さん・・・」
私はその顔を見ながら微笑んでやった。
・・・不思議だ。魔の力を取り入れた時の憎しみの衝動や殺意が私の中から消え失せている・・・・・・
そうか・・・
これも、あのセフィロトの実のおかげ、か・・・
かつてないほどに私は穏やかで満ち足りた気持ちになっていた・・・
だが、
その時、
頭上に凄まじい魔力、異常な殺気を感じた、
私がそう思った瞬間、
ドシュウッ!!
「か、はっ!」
・・・頭上から騎士が舞い降りてきた。
そして、その両手に持つ大剣が、母の全身を貫いた・・・
〜〜〜
俺が動けなくなった闇騎士を捉えたと思ったその瞬間、いつの間にか目の前に現れたミシェールの敵、デュカ・リーナという奴が闇騎士を庇うように立ちはだかった。
勢いをつけて襲いかかっていた俺は途中で目標を変えることができずデュカ・リーナへと噛みついた。
ゲン・マドゥの城にあったこの牙、悪魔滅牙を装着したこの牙で。
これは噛みついた対象の魔力を全て消し去る、という魔物や魔導士にとっては天敵とも言うべき武器だ。
ミシェールの話だとデュカ・リーナとやらは不死の身体を持っているらしいがこの牙の前には無意味だろう。
不死とはつまり無尽蔵に魔力を取り入れそのチカラにより身体の再生を行う、というものだからだ。
しかし・・・あいつらは何をつらつらと喋っていやがったのだろうか?
何らかの作戦か罠かと思い俺が攻めあぐねていたら、ミシェールが此方に近づき一瞬でデュカ・リーナへ止めを刺したようだが。
魔力が大幅に減少し半人半獣形態に戻ったランザー・レオパルドは目の前の光景を見ながらそんなことを思っていた。
〜〜〜
「・・・剛剣技、絶斬・・・!!!
ウォルスの民の無念、今こそ思い知れデュカ・リーナ・・・・・・!!!」
シンド・ラギは目の前の騎士がそう叫ぶのを呆然として聞いていた・・・
そして・・・
「ち、力が抜け、て、いく・・・わ、私は死ぬ、の、ね・・・」
デュカ・リーナは手を上に伸ばし何かを掴むような素振りをしながらそう言い、
「で、でも・・・こ、ここ、で終われ、るなん、て・・・・・・な永、い偽り、の、せ生だった、けど、さ最期は、幸せ・・・だった・・・・・・し、んど・・・・・・よ・・・う、やく、見つ、けた・・・い愛しい、わ我が、子・・・・・・あ、いし・・て・・・る・・・・・・・・・・・・・・・・」
そう言い残しシンド・ラギの腕の中でデュカ・リーナの肉体は消滅した・・・
〜〜〜
母さん・・・?
眼前の光景に呆然としながら私は腕の中に居たデュカ・リーナ・・・・・・母が消えていく姿を無意識に見ていた・・・
そして、
頭がそれを理解した瞬間、
「ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!」
我知らず咆哮していた。
そして、全身の力が抜け、
その場に膝をつき項垂れた・・・
「・・・・・・・・・貴様に恨みはないが、ランザーとの約束なのでな・・・討たせてもらう・・・!」
目の前の騎士、が頭上でそう言うのが聞こえた。
「・・・苦しまぬよう一思いに首を跳ばしてやる・・・悪く思うな。
・・・・・・・・・・・・!!これは・・・・・・?」
今にも私を斬ろうとしていた騎士が何かに気づいたように後ろを振り返った。
・・・・・・?
地に膝を着き、項垂れていた私も其方の方向を力なく見た・・・
その目線の先には、
「おーいっ!ミシルーッ!!」
此方に向かってそう叫ぶ人間の少年ともう2人の者が立っていた。




